国際学術会議(ISC)

 国際学術会議(ISC:International Science Council)は国際科学会議(ICSU : International Council for Science)と国際社会科学評議会(ISSC : International Social Science Council)が2018年(平成30年)7月に合併して設立された非政府及び非営利の国際学術機関です。 各国科学者を代表する組織(140以上の国・地域アカデミー)及び学術分野・領域ごとの科学・学術連合(40以上のユニオン)によって構成されています。

国際学術会議(ISC)災害リスク統合研究科学委員会の委員に寶馨連携会員が選出されました(令和6年6月)。

国際学術会議(ISC)災害リスク統合研究(IRDR : Integrated Research on Disaster Risk)科学委員会の委員に寶馨連携会員(国立研究開発法人防災科学技術研究所理事長・京都大学名誉教授)が選出されました。
本委員会は、自然災害に関する諸課題への対応や被害の軽減、政策立案メカニズムの改善等を追求するための長期的な学際研究プログラムに向けた科学的ガイダンスの提示を使命とした15人の構成員で組織されています。任期は2024年から2027年の3年間です。

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国際学術会議(ISC)アジア・太平洋拠点アドバイザリーボード委員に氷見山幸夫連携会員が選出されました(令和5年10月)。

国際学術会議(ISC)アジア・太平洋拠点アドバイザリーボード委員(Member of the Advisory Council of the ISC Regional Focal Point for Asia and the Pacific)に氷見山幸夫連携会員(北海道教育大学名誉教授)が選出されました。
本委員会は、オーストラリア科学アカデミー(Australian Academy of Science)を拠点に、アジア太平洋地域における科学コミュニティの招集やISCメンバーやアジア太平洋地域における諸活動のための中枢としての役割を果たしています。任期は2023年から2026年までの3年間です。

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国際学術会議(ISC)の常設委員会委員に隠岐さや香連携会員が選出されました(令和4年10月)。

国際学術会議(ISC)の常設委員会(Standing Committees)の新委員の選考が行われ、四つの委員会のうち、科学の自由と責任に関する委員会(CFRS : Committee for Freedom and Responsibility in Science)に隠岐さや香連携会員(東京大学大学院教育学教授)が選出されました。
本委員会は自由で責任ある科学の実践を促進するという使命を担うもので、15人の委員で構成され、任期は2022年から2025年の3年間です。日本学術会議は、2011年以来、継続して本委員会の委員を担っております。
なお、サイエンスプランニング(Committee for Science Planning)委員会の議長は小谷元子ISC科学と社会担当副会長(日本学術会議連携会員)、財務(Finance and Fundraising)委員会の議長は白波瀬佐和子ISC財務担当副会長(日本学術会議会員)が務めています。
ISCのHP:https://council.science/about-us/governance/committees/ [外部リンク]

国際学術会議(ISC:International Science Council)から発出されたポジションペーパー「Science as a Global Public Good(グローバルな公共善としての科学)」の日本語仮訳を掲載しました。

2021年11月、国際学術会議(ISC:International Science Council)がポジションペーパー“Science as a Global Public Good”を発表しました。グローバルな公共善としての科学の役割及び社会における科学者の責任に関するもので、日本学術会議事務局は本ペーパーの日本語仮訳を作成しました。同仮訳はISCのHP上にも掲載されています。

グローバルな公共善としての科学(PDF形式:1,313KB)
Science as a Global Public Good(原文)(PDF形式:557KB)

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国際学術会議(ISC : International Science Council)の次期会長に小谷元子連携会員が、副会長(財務担当)に白波瀬佐和子会員が選出されました。

2021年(令和3年)10月14日、国際学術会議(ISC : International Science Council)の総会において、理事会選挙が行われた結果、小谷元子連携会員(東北大学理事・副学長)が次期会長(President-Elect)に、白波瀬佐和子会員(東京大学大学院人文社会系研究科教授)が財務担当副会長(Vice-President for Finance)に選出されました。

ISCの理事会は15名の役員で構成され3年の任期です。今回の理事会選挙は59名が応募し、このうち34名が最終候補者リストに残り、選挙の結果14名が選出されました(注)。最終選考は、次期会長ポストが2名の候補者、財務担当副会長ポストが3名の候補者からそれぞれ選ばれました。15名のうち5名(会長、次期会長、副会長3名)がオフィサーと呼ばれる中核メンバーです。 ISCの理事会役員に日本人が選出されたのは今回が初めてです。
(注):残りの1名は2018年7月の選挙で次期会長に選出済であり、この方が2021年10月16日から会長になります。

小谷 元子

小谷 元子 連携会員

国際学術会議(International Science Council)のPresident-elect に選出されたこと、大変に光栄であるとともに大きな責任を感じています。日本の学術・科学のこれまでの世界的貢献と、それに基づく信頼の表れと考えております。持続的社会のための学術・科学ということを長年考えておりましたが、世界的COVID-19感染拡大のなか、 これまで以上にその重要性を強く再認識いたしました。人類が幸福な社会を築くために学術・科学が貢献する上では、学問分野、国や地域の壁を越えて協働することが大切です。科学のグローバル・ボイスと言われる国際学術会議においてその基盤を築くことに関われることを嬉しく感じております。
略歴(PDF形式:171KB)

白波瀬 佐和子

白波瀬 佐和子 会員

国際学術会議(International Science Council)の財務担当副会長に選出され、大変光栄に感じるとともに責任の重さを感じています。ISCは、2018年、国際科学会議(ICSU)と国際社会科学評議会(ISSC)が合併して設立されました。コロナ禍にあって、科学のもつ意味や役割がこれほど重要な時期はなく、 新たな科学と社会との関係構築もグローバルなレベルで求められています。そこに係る倫理の問題もまたこれまで以上に複雑、かつ重要になっています。ISCにおける社会科学分野の役員として、文理を超えた学術機関の新展開に向けて少しでも貢献できればと考えています。
略歴(PDF形式:161KB)

国際学術会議(ISC)「都市環境の変化と健康」科学委員会に中村桂子連携会員が選出されました(令和2年6月)。

国際学術会議(ISC)の「都市環境の変化と健康」科学委員会(Urban Health and Wellbeing Scientific Committee)に中村桂子連携会員(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科国際保健医療事業開発学分野教授)が選出されました。
本委員会は、「都市環境の変化と健康」プログラムの企画や調整、関連する政府間・非政府的なパートナーとの連携等の任務を遂行する15人の委員で構成され、任期は2020年から2023年の3年間です(中村桂子連携会員は2024年5月まで任期延長)。

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国際学術会議(ISC)関連団体「太陽地球系物理学」科学委員会会長に塩川和夫連携会員が選出されました(令和元年7月)。

国際学術会議(ISC)関連団体「太陽地球系物理学」科学委員会(SCOSTEP : Scientific Committee on Solar-Terrestrial Physics)に塩川和夫連携会員(名古屋大学宇宙地球環境研究所所長・教授)が選出されました。
本委員会は、拡大する人類の宇宙利用の安全・安心な運用及び太陽活動変動の地球気候への影響に対する理解の促進に貢献するための活動を行っております。任期は2019年から2023年の4年間です(塩川和夫連携会員は再選され、2027年7月まで会長を務めます)。

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■国際学術会議(ISC : International Science Council)の概要
2018年7月、自然科学系の国際科学会議(ICSU)と社会科学系の国際社会科学評議会(ISSC)が統合し、世界最大の学術団体としてISCが誕生した。ISCはこの両団体の役割を統合させた世界的な学術団体で、140以上の国・地域アカデミーと40以上の学術分野別団体から構成されている。
日本学術会議との関係では、旧ICSUで、1963 年に茅誠司会長(当時)がICSU副会長を、1999-2002年吉川弘之会長(当時)がICSU会長を務めた。また、2009-2011年は日本人女性としては初めて、黒田玲子会員がICSU副会長を務めた。

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国際科学会議(ICSU)は国際社会科学評議会(ISSC)と合併して国際学術会議(ISC)を設立しました。

2017年の10月23日~24日に台北で開催された合同総会で国際科学会議(ICSU)及び国際社会科学評議会(ISSC)は、両組織を統合し、国際学術会議(ISC)を発足させることに合意しました。
この合意を受け、2018年7月3日~5日にフランスのパリにおいて国際学術会議(ISC)設立総会が開催され、両組織の統合が正式に承認されました。新組織の会長にDaya Reddy氏(南アフリカ、男性)、次期会長にPeter Gluckman氏(ニュージーランド、男性)、副会長にはJinghai Li氏(中国、男性)及びElisa Reis氏(ブラジル、女性)が選出されました。

井野瀬久美惠日本学術会議副会長が国際科学会議(ICSU)の三大政策委員会の内の一つCFRSの新メンバーに選出

日本学術会議副会長であり、甲南大学文学部教授の井野瀬久美惠氏が国際科学会議(ICSU)の三大政策委員会の一つ、「科学研究における自由と責任に関する委員会(CFRS : Committee on Freedom and Responsibility in the conduct of Science」の新メンバーに選出されました。任期は平成27 (2015)年10月1日から平成30 (2018)年9月30日までの3年間となり、 科学の普遍性(Universality of Science)という基本原則に則り、主に科学者の権利に関する問題や科学者の行動規範等に焦点を当てるCFRSの活動を進めてゆきます。(平成27年6月29日)

巽和行日本学術会議第三部会員がICSU(国際科学会議)理事に当選

 第31回ICSU総会オークランドにて、巽和行日本学術会議第三部会員がICSU(国際科学会議)の理事に当選いたしました。(平成26年9月3日)

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世界科学データシステム国際プログラムオフィス(WDS-IPO)開所式概要

WDS開所式1WDS開所式2

 日本に初めて置かれる国際科学会議(ICSU : International Council for Science)の国際オフィスとして、世界科学データシステム(WDS : World Data System)の国際プログラムオフィス(IPO: International Programme Office、事務局長:Mustapha Mokrane)が正式に活動を開始することとなり、5月9日に同オフィスの開所式が、 独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の主催、日本学術会議ほかの後援で開催されました。
 開所式には、ICSUのLee会長(1986年ノーベル化学賞受賞者)を迎え、来賓として、川端達夫総務大臣、神本美恵子文部科学大臣政務官、日本学術会議の大西隆会長と土居範久連携会員が出席し、挨拶、除幕式、署名式、記念スピーチ等が執り行われました。また、式典後の記念シンポジウムでは、日本学術会議の喜連川優会員と今村文彦連携会員ほかの講演も行われました。
 ICSUのWDS事業のIPOは、NICTに設置され、科学データの保全、品質管理、科学分野を横断する相互利用などを目指すWDS事業の実施主体となります。開所式終了後には、日本学術会議の春日文子副会長、ICSUのWilson事務局長、NICTの熊谷理事ほか関係者による意見交換が行われました。日本学術会議としても、今後、ICSUの活動及びWDS事業との連携をさらに深めていくこととしています。

ICSU第30回総会

 2011年9月27日~30日、ローマ(イタリア)で国際科学会議(ICSU: International Council for Science)第30回総会が開催されました。
 ICSUは、1931年に非政府、非営利の国際学術機関として設立され、学問分野を代表する国際学術団体と各国を代表する科学アカデミーの双方を束ねる科学者コミュニティの国際的な要であり、いわば科学者の国連とも呼べる組織です。日本学術会議はICSU創立以来、日本を代表して加入しています。
 今回の会議には、日本学術会議から唐木英明副会長、黒田玲子第三部会員、村岡洋一第三部会員、土居範久連携会員、事務局1名が参加しました。

 ICSU概要(PDF形式:121KB) PDF

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