代表派遣会議出席報告
会議概要
- 名 称
(和文)第三回国際学術会議総会
(英文)Third General Assembly of International Science Council - 会 期:2025年1月29日から2025年1月30日(2日間)
- 会議概要
- 会議の形式:対面
- 会議の開催周期:4年に一度
- 会議開催地、会議場:マスカット(オマーン)、Oman Convention & Exhibition Centre
- 会議開催母体機関:国際学術会議(ISC)及びオマーン高等教育研究イノベーション省
- 会議開催主催機関及びその性格:同上
- 参加状況
参加国数:日本、米国、中国、ドイツ、英国、フランス、他約80ヵ国・地域
参加人数:400名程度(うち日本人参加者8名) - 次回会議予定
2028年10月(開催地未定)
※中間会合を2026年10月に北京(中国)にて開催予定
- 会議の学術的内容
- 日程と主な議題:
2025年1月29日
9:00~10:45(現地時間)カテゴリー2会員(ナショナル・アカデミー等)会合
11:15~13:00 WorldFAIR+:Making data work for cross-domain grand challenges
14:00~18:00 総会1日目
-開会の挨拶
- アジェンダ採択
- 前回総会の報告書採択
- 決議委員会任命
- 理事会メンバー紹介
- 会長及びCEOからの報告
- 各担当役員からの報告
2025年1月30日
9:00~17:30 総会2日目
- 2025年~2028年の戦略プラン案の説明及びディスカッション
- 規約改定の説明
- 中南米、アジア大洋州、アフリカのリージョナル・フォーカル・ポイントからの報告
- 財務報告、会費のインフレ調整、監査役任命
- 決議事項電子投票
- 今後の予定
- 閉会の挨拶 - 論文提出:なし
- 学術的内容に関する事項(当該分野の学術の動向、今後の重要課題等):
本総会においては、27の国際学術機関、80ヵ国・地域のナショナルアカデミー、ISCのAffiliated bodies、ヤングアカデミー等が一堂に会し、公共財としての科学及び科学に関するグローバルボイスを会員相互の連携を強化し、発展させていくことがISCの使命であることが改めて共有された。国際学術会議からは、引き続き国連などの機関との協調を進めることが示された。 - その他の特記事項:
筆者は、日本学術会議を代表し、カテゴリー2会員(ナショナル・アカデミー等)会合において、日本学術会議の主導により、ISCに加盟している国際学術団体の日本人関係者及び日本学術会議のメンバーとの情報共有と連携の場として開催しているISCプラットフォーム会議の活動内容を紹介した。
この活動については、閉会の挨拶の中で、会員間の連携を促進するグッド・プラクティスとしてISC会長から言及があった。
- 日程と主な議題:
所見
2018年に国際科学会議(ICSU)と国際社会科学評議会(ISSC)が統合されて国際学術会議(ISC)が発足して以来、ISCとしては初の対面開催であったこともあり、大多数の会員が参加し、盛会となった。2025年~2028年の戦略プラン案については、具体性やタイムラインが不明確との指摘や、インフレ見合いの会費値上げに関しては、会費を支払う会員に対するリターンは何か、等の質問が投げかけられた。総会の外では、各国アカデミー代表者との交流を行うことが出来、対面参加のメリットを十分に得られたと考える。2026年10月に北京(中国)で開催予定の中間会合が開催にも参加を検討したい。
プレゼンテーションを行う筆者
参加者からの質問に答える筆者
筆者と他の登壇者との記念写真
グラックマン会長と筆者
ダイクラーフ次期会長と筆者