日本学術会議は、わが国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関です。

代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  

    (和文)   アジア社会科学研究協議会連盟(AASSREC)第23回総会
    (英文)   The 23rd Biennial AASSREC General Conference

  2. 会 期

    令和元年9月24日~25日(2日間)

  3. 会議出席者名

    町村敬志、中野聡

  4. 会議開催地

    ベトナム・ハノイ市

  5. 参加状況  参加国数12、参加者数40名、日本人参加者3名

  6. 会議内容

    • 日程及び会議の主な議題
      9月24~25日シンポジウム「アジアにおける持続可能な未来のための安全保障と平等」 9月25日 事務会合(役員選出、次期会議開催地の決定、会務報告等)

    • 会議における審議内容・成果
      シンポジウムの第一部「安全保障にたいする脅威と挑戦」では5本の論文が発表された。第二部「増大する不平等と紛争への取り組み」では6本の論文が発表された。第三部「安全保障と平等のための人文・社会科学」では5本の論文が発表された。第四部「包摂的で持続可能な世界に向けた構造変容」では、4本の論文が発表された。会の最後では、ベトナム社会科学院副院長による議論の総括があり、ダイナミックに変化するアジアにおいて、将来に向け安全保障を維持し、格差の問題に対処していくためには、各国の多様性に応じた協力と連携が必要であり、そのためには各国の社会科学・人文学の研究者および研究組織が果たす役割が大きいことが確認された。
      事務会合では、次期役員、次期開催地などについて審議を行った。

    • 会議において日本が果たした役割
      シンポジウムタイトルの決定過程において日本側から提案を行い、そのうちのひとつが採択された。シンポジウムでは、日本学術会議からの派遣者によるカントリーペーパーの発表が行われ、もっとも多くのコメントが寄せられるなど、テーマの掘り下げに貢献した

    • その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)



会議の模様

  第一部「安全保障にたいする脅威と挑戦」では、とくにアジア地域におけるアメリカと中国の関係について、またインドなどを含めたより広域のアジアの安全保障のあり方などについて、韓国、ベトナム、中国などの代表が報告をおこない、率直な議論が行われた。
 第二部「増大する不平等と紛争への取り組み」では、不平等感と経済的豊かさの関係、問題解決に資する公共空間の形成の可能性などについて意見が交換された。
 第三部「安全保障と平等のための人文・社会科学」では、途上国援助の促進において社会科学の果たす役割、労働市場における女性の地位に残る不平等への取り組み、多様なアジア地域における言語の権利や言語的抑圧に関わる課題などについて議論が行われた。
 第四部「包摂的で持続可能な世界に向けた構造変容」では、マレーシア、インドネシア、ベトナムにおいて「包摂的で持続可能な社会」実現に向け国連のSDGsを組み込んだ社会開発プログラムが進められている実態について意見交換を行った。アジア地域における各国間の関係、とくにこの地域に大きな影響を及ぼすアメリカと中国の関係について、社会科学者ならではのデータに基づく発表と率直な意見交換が行われた。各国ごとに利害や立場の違いがあることが浮き彫りになったが、それらが冷静な意見交換のなかで共有されており、信頼醸成の機会としても重要な役割を果たしていることが印象的であった。
引き続き、事務会合では、次期会長としてJames Fox氏(オーストラリア)が選出された。

次回開催予定:
2021(令和3)年4月、オーストラリア(都市未定)



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