地方学術会議

日本学術会議では、これまで進めてきた地方における取組の強化を図ることで地方創生へのより一層の貢献を図ることを目的として、平成30年度から新たに地方学術会議を開催することとしました。地方学術会議では、科学者のみならず地域のリーダー等を巻き込んだ意見交換を通じて地域の課題の解決に貢献することや、若い世代の科学に対する興味・関心を喚起する等の企画を実施することとしています。


  地方学術会議の開催について(PDF形式:197KB) PDF

  地方学術会議の今後の進め方について(PDF形式:241KB) PDF

令和4年度の地方学術会議(日本学術会議inつくば)

 ■日本学術会議inつくば

 開催日:令和5年2月15日(水)10:00~16:00
 場 所:国立研究開発法人 防災科学技術研究所

     開催趣旨:
  • 2015年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の前文では、「我々は、世界を持続的かつレジリエントな道筋に移行させるために緊急に必要な、大胆かつ変革的な手段をとることに決意している。」と述べられ、持続可能な開発目標(SDGs)が示されました。持続可能性は、従来主に環境と開発に関わる概念として捉えられ、たとえば国連での南北問題対立の解決の糸口として、「将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、今日の世代のニーズを満たすような開発」と定義されています。一方近年の気候変動等をふまえれば、持続可能な世界の実現は、災害の問題ともきわめて強く連関すると言えるでしょう。防災・減災分野では、レジリエンスの概念は「困難な事態に対して備え・計画し、影響を緩衝し、回復・適応する能力」と定義されており、その強化が2030アジェンダ実現に不可欠であることは明確です。
     環境・開発と防災・減災という、学術的背景も国際協調の議論の経緯も異なるこの2つの分野の統合的な推進が今こそ求められています。この会議では、つくば学園都市の国立環境研究所と防災科学技術研究所を中心とする学術分野と、関東地区の行政、民間企業、市民組織が協力して、持続的かつレジリエントな道筋への移行について議論します。

 プログラム
  第一部 幹事会懇談会(非公開)10:00~12:00

日本学術会議幹事会懇談会メンバー、筑波大学、茨城大学、つくば学園都市の国立研究開発法人、国・都県の代表、民間企業の代表、市民団体の代表による懇談会

  第二部 学術講演会(公開)13:30~16:00
「持続的かつレジリエントな道筋への移行」


令和4年度の地方学術会議(日本学術会議in宮城)

 ■日本学術会議in宮城

 開催日:令和4年11月5日(土)10:30~16:55
 場 所:東北大学片平キャンパス

第二部【公開学術講演会】「積雪・寒冷地域における暮らしのこれまでとこれから―持続可能な発展のための氷雪圏からの視座―」のアーカイブ配信を行っております。(終了しました。)


 第一部 【幹事会懇談会】 10:30~12:00(非公開)
 東北大学からのテーマに基づく話題提供及びそれを踏まえた自由討議
     テーマ:
  • ニュー・ノーマル時代の研究教育の在り方

     参加者:
  • 幹事会構成員、地方学術会議委員会委員、東北地区会議構成員、東北地区産学関係者

     開催趣旨:
  • 2020年冬に勃発したコロナ禍は2年以上経過しても収束していない。新型コロナウイルス感染症を機に、人々の生活様式、価値観、行動など社会全体に様々な変化が見られ、大学における研究教育についてもオンラインによる研究会、授業、実習、実験、会議など急激な変化が起こった。それと同時に、研究上の新しいアイディアを生み出す交流機会の減少、キャンパスライフの喪失、学生の学修モチベーションの低下等の新たな課題も浮き彫りになりつつある。一方で、オンラインにはプラスの側面もある。ゼロコロナが現実的ではない以上、これからも我々はこういったウィズ・コロナの社会を生きていくことになるだろう。
     こうしたコロナ禍で進んだ大学の研究教育における新たな取組とそれにより見えてきた課題を踏まえ、ポスト・コロナ期、すなわちニュー・ノーマル時代の大学における研究教育の在り方はどうあるべきか、懇談会では日本学術会議幹事会及び地方学術会議委員会委員と東北地区会議構成員がピンチをチャンスに変える方策等について、自由な雰囲気の中で検討する。


 第二部 【公開学術講演会】 13:30~16:55(公開)
     開催趣旨:
  •  わが国は夏季には温暖であるが、冬季には積雪や凍結に見舞われる地域が多く、人々は工夫を凝らしながら暮らしてきた。また、近代化に伴い、寒冷地ではない都市部でも少量の積雪や凍結が経済活動に混乱を来すようにもなっている。本講演会では、日本のみならず世界にも目を向け、寒冷な地域での人々の暮らしについて、歴史学、社会人類学、農学、雪氷学、環境学の専門家からお話を伺い、今後、私たちの生活様式の変化や気候変動が寒冷地域にもたらす新たな課題と、その課題にどのように向き合っていく必要があるかを参加者とともに考えたい

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令和3年度の地方学術会議

 ■日本学術会議in福岡

 開催日:令和4年2月23日(水・祝)12:30~17:25
 場 所:オンライン開催

     開催趣旨:
  • 新しい時代を切り開くには、若手リーダーの力が必要である。グローバル社会では、若手リーダーが政治や経済の世界を牽引するのはもはや驚くべきことではない。日本が国際競争力の低迷状態から抜け出し、再び世界トップに返り咲くためには、組織が積極的に若手を登用し、世代交代を進めることが極めて重要である。日本でも、地方を中心に若手リーダーが台頭し始めている。今回の日本学術会議 in 福岡では、「若手が活躍できる社会」をいかに実現するか、地方創生における若者のリーダーシップの現状と課題、未来のあるべき姿について、日本学術会議関係者、地元産学官代表者、そして若手研究者間で活発な議論を進める。

 プログラム
  第一部 幹事会懇談会(非公開)12:30~13:30
九州大学の教員による話題提供及びそれを踏まえた自由討議
参加者:幹事会構成員、九州大学執行部、会員、連携会員
地元産学官(50名程度)

  第二部 学術講演会(公開)14:00~17:25
「若手研究者が考える地方創生と学術の未来」

  第一部:幹事会懇談会、第二部:学術講演会の開催概要(PDF形式:1,288KB) PDF
  ※九州・沖縄地区会議ニュース(第120号)より抜粋

平成30年度の地方学術会議

 ■日本学術会議in北海道

 平成31年2月14日 札幌市において日本学術会議in北海道を開催しました。

 日本学術会議in北海道 学術講演会「Society5.0で北海道が変わる」(PDF形式:578KB) PDF



 ■日本学術会議in京都

 平成30年12月22日、京都市において日本学術会議in京都「伝統文化と科学・学術の新たな出会い」を開催しました。

 日本学術会議in京都「伝統文化と科学・学術の新たな出会い」(PDF形式:2.417KB) PDF

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