日本学術会議は、わが国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関です。

会長室

日本学術会議会長 大西 隆  

会長からのメッセージ

 新年明けましておめでとうございます。日本学術会議にとって、今年は、第23期から第24期への移行、会員の半数が入れ替わる節目の年になります。会員・連携会員の皆様からの推薦を基に行われるコオプテーションによる会員選考を適切に進めていきます。

 また、第23期において進めてきた種々のテーマに関する審議をまとめて公表していく作業も大詰めを迎えます。既に、今期は、40本以上の提言、報告、談話、声明等を公表してきました。期末までには、前期同様100本を超える提言等が公表されることになると想定され、第21期頃から継続している活発な活動状態を継続できる見通しです。しかし、それもこれからの今期最後の数か月にかかっているので、会員・連携会員の皆様の一層のご尽力をお願いする次第です。

 振り返ると、前期においては、東日本大震災からの復興支援や防災減災の推進に注力しました。また、研究不正問題が起こったことから科学研究の健全性問題にも力を入れました。これらのテーマは今期にも引き継がれました。加えて、今期では、政府の科学技術への投資の拡充やあり方、安全保障と学術の関係をめぐる問題、人文社会科学のあり方等が、学術の取り組むべきテーマとして提起され、日本学術会議としても委員会を発足させてきました。もちろん、これらの、いわば、社会との接点の濃いテーマととともに、大学教育の質保証、各分野における最新テーマの検討やそれらのいわば集大成としての大型研究計画の提案など、日本学術会議ならではの科学の重要事項や研究連携についても議論を重ねてきています。

 国際活動においても大きな進展があった期になりました。SDGs(持続可能な開発目標)などとも深くかかわるフューチャー・アースの国際事務局、アジアハブの事務局機能を生かしてフューチャー・アースの国際会議などを開催しました。また、Gサイエンスアカデミー会合を主催できたこともアカデミーの国際的ネットワークを強化することにつながりました。やや錯綜気味であったアカデミーの国際組織に統合の動きが出てきたことは日本学術会議の国際舞台での主張に沿った動きとして歓迎できます。アジア地域においても、近隣諸国と連携しつつ、より広範囲に、アジア学術会議やAASSA(アジア科学アカデミー・科学協会連合)の活動を進めることができました。

 こうした活発な活動の結果として、残念ながら、予算が不足し、会員・連携会員の皆様に部分的に手当を辞退していただいたり、スカイプ等によるビデオ会議で議論に参加していただくことを強いることになりました。ビデオ会議は移動時間の節約につながるので、合理的な面もありますが、手当辞退は大変申し訳なく思っています。今年度から予算割当制を導入して、計画的な執行体制を強化しました。一方で、フューチャー・アースや若手アカデミー等の新たに始めた活動に対して、継続的に予算が割り当てられるように関係省庁の理解を深めてもらうことも重要です。

 最後に触れておきたいのが、学協会との連携です。日本学術会議は日本の科学者の代表機関です。そして、これらの科学者は、学協会に属して様々な活動を行っています。日本学術会議がこうした学協会と連携するのは当然ながら重要であり、特に防災分野で連携が進み注目されています。他の分野でもこれに続く動きが起き、科学者に根差した日本学術会議の活動が名実ともに充実するようさらに努力します。



2017年1月 第23期日本学術会議会長 大西 隆

プロフィール、メッセージなど

表敬訪問など

会議でのスピーチなど

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