日本学術会議は、わが国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関です。

代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  

    (和文)   世界若手アカデミー 執行委員会
    (英文)   The Executive Committee, The Global Young Academy (The GYA)

  2. 会 期  2015年1月30日~2月2日(4日間)
  3. 会議出席者名
      狩野 光伸
  4. 会議開催地  ドイツ・ベルリン
  5. 参加状況  (参加国数、参加者数、日本人参加者)
      9カ国、10人、1名
  6. 会議内容  
    • 日程及び会議の主な議題

      日程:2015年 1月30日~ 2月2日
          会議の議題:将来活動計画・方針策定、総会の内容検討、アカデミー活動推進方策検討など

    • 会議における審議内容・成果

      The GYAは設立5年を経て、活発な活動が行われている。その活発さゆえ、見解の多様性による挑戦も生じてきた。これらに関して、前回総会で立候補し選出された執行委員(任期1年)同士の間で、多様な文化背景を共有しながら、目的に沿ったきわめて論理的かつ建設的な議論が濃密に行われた。たいへん有意義な会議であった。
      The GYAの重要な価値観の一つとして多様性の活用が常に挙げられている。その実現の方法の一つとして、多様な文化背景を共有しつつアカデミー活動を進めるという考え方の共有は、アジア文化圏で生まれ育ちながら欧州文化圏にルーツを持つ学術に携わる筆者の提案によるものであり、広く受け入れられつつある。

    • 会議において日本が果たした役割

      多様な文化背景を共有しつつアカデミー活動を進めるという方針の提唱と実行、アドバイザリーボードメンバーの推薦、組織戦略策定・評価レポート作成

    • その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)

      特になし。



会議の模様

会期中に下記の内容が討議されあるいは決定された。
日程及び会議の主な議題

  • 次回総会(開催地カナダ)についての報告と議論: 総会実行委員会からの報告に基づき討議。
  • 更なる秀逸なメンバー獲得のための方策の検討。そのためのコミュニケーション戦略についての検討。
  • 創立後今年から初めて生じた、GYA任期終了メンバーについて、アラムナイの設立とその活動方針について報告討議承認。
  • 2015年新規メンバーの選考について、選考委員会からの報告とそれに基づく討議。200名以上の応募があり、その中から今回定員である38名までを確定した。人文社会科学者の増加は実現されてきた。
  • 執行委員会メンバーについて、所属国(これも現在居住地で定義)の重複がないようにするべきかどうかの討議。
  • GYAのアドバイザリーボード候補者検討。
  • 現在GYAの主な資金源である、ドイツ諸アカデミー組織との関係及び資金提供継続の可能性について報告と討議。既に行われた資金提供に対する報告書作成の必要と担当者の選定(筆者がとりまとめ担当)。
  • ユネスコとの協力関係締結の可能性について現状報告と討議
  • GYA資金源の多様化の必要性と、資金拠出源の開拓必要性について報告と方策の討議:資金拠出趣意書の内容確認と承認。
  • 短期・長期のビジョン、戦略の策定:文書化作業(筆者が文書化を分担)。
  • メディア戦略の確定
  • GYA内のプロジェクトワーキンググループ、そのほかのGYA活動についての討議:ワーキンググループ活動の整理と概念化方法の提案と承認。ワーキンググループ活動のガバナンスや資金獲得の可能性についての討議。
  • 科学教育の改善可能性について、ベルリン自由大学とBBAWの共同プロジェクトである「TuWas!」における実例の紹介(ベルリン自由大学のProf. Dr. Petra Skiebe-Corretteによる)と、それを通じた討議。

まとめ:
多様な文化背景を共有しつつアカデミー活動を進めるという方針は、アジア文化圏で生まれ育ちながら、欧州文化圏にルーツを持つ「学術」に携わる、筆者の提案によるものである。前総会で行われた本執行委員会委員選挙立候補時に筆者の主張の中心とした内容であり、この内容に対して候補者中、最高得票数を得た。ただし現状ではまだ多くの執行委員会メンバーが欧州圏出身または欧州留学経験があり、特に留学経験者については自国や周辺文化のルーツと欧州文化圏の建設的な融合についてはあまり明確に意識していない状況であり引き続き内容の言語化と具体化を進めるべき内容である。多様性の観点から、ジェンダーや学術分野などと並んで、重要な課題と認識する。また、各自の所属地域における学術の振興の観点から、他文化からの単なる方法論の輸入は結果として不振に終わることを多く経験することからも、今後きわめて重要な課題である。徐々に具体化の方策を見出して参りたい。


次回開催予定  2015年5月末(年次総会会期中)


(c) Florian Wiencek (GYA Media Officer)

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