代表派遣会議出席報告
会議概要
- 名 称
(和文)国際科学史技術史科学基礎論学会連合/科学史技術史部門(IUHPST/DHST)評議員会
(英文)International Union of History and Philosophy of Science and Technology (IUHPST)
/ Division of History of Science and Technology (DHST)・Council meeting - 会 期:2024年12月9日(1日間)
- 会議概要
- 会議の形式:Zoomによるオンライン形式の評議員会
- 会議の開催周期:通常毎年1回だが、2024年度は3回開催。
(開催時間の短縮や、審議案件の増加に対応。) - 会議開催地、会議場:オンライン
- 会議開催母体機関:国際科学史技術史科学技術基礎論連合(IUHPST)国際科学史技術史部門(DHST)
- 会議開催主催機関及びその性格:同上、国際学術会議(ISC)傘下で科学技術史関連の国際諸学会の統括組織
- 参加状況
参加国:ブラジル、米国、英国、チェコ、ロシア、アルゼンチン、日本の計7か国。
参加人数:7名
日本人参加者:橋本毅彦・東京大学名誉教授・日本学術会議連携会員 - 次回会議予定
2025年6月29日から7月5日にニュージーランドのダニーデンにて開催される国際科学史技術史大会の期間中に2度開催予定である。最初の評議員会には筆者が出席し、2回目の評議員会には、大会期間中に開催される総会の選挙で選出予定の次期評議員が出席することになっている。準備組織は上記のIUHPST/DHST、並びに国際科学史技術史大会の現地ニュージーランドの開催準備委員会、主なテーマは大会と総会の準備状況の確認である。なお、定例の評議員会は2025年12月初旬に、また、それとは別に臨時の評議員会が2、3回開催される予定である。
- 会議の学術的内容
- 日程と主な議題:
オンライン会議により日本時間12月9日午後7時から午後9時頃まで開催された。
主な議題は以下のとおりである。
・2025年6月29日~7月5日にニュージーランドで開催予定の国際科学史技術史大会の準備状況について、組織委員長のヒュー・スロッテン教授から説明を受け質疑応答が行われた。
・評議員からの提案で「危機にある研究者(Scholars at Risk)」というテーマでラウンドテーブル会議を開催することになった。また、ウクライナからの参加者の参加費免除について協議された(現在も協議中)。
・財務報告と予算提案の審議と承認。
・DHST傘下の各分科会からの報告と申請の審議と承認。
分科会の申請については概ね承認され、報告未提出の分科会に対して報告の提出を促した。また、必要に応じて該当分科会にウェブサイトの改善を促した。
・2024年10月に開催されたオンラインでの臨時総会の結果、2025年の選挙の各国からの立候補の状況などが報告された。また、若手研究者支援の新たな取組の状況についても報告された。
・隔年で募集される優秀博士論文の選定の状況について報告された。 - 論文提出: 評議員会であり事務的な事項が協議され、提出論文はなかった。
- 学術的内容に関する事項(当該分野の学術の動向、今後の重要課題等):
科学教育の歴史・哲学委員会の活動が2025年から始まる予定である。
上記のとおり、研究者を取り巻く困難な情勢について情報を共有し、意見交換する場を2025年の夏に開催される国際科学史技術史大会において設ける予定である。 - その他の特記事項:
次回の臨時評議員会を2025年2月に開催し、そこで参加費免除の具体的な仕組みが提案され審議される予定である。また、Respectful Behavior Policy(敬意ある行動方針)のオンブズの候補者についても提案され審議される予定である。
- 日程と主な議題:
所見
新しいRespectful Behavior Policy(RBP)が臨時総会で了承され、機能し始めることになった。そのために、評議員以外の外部のオンブズを雇用することが決定され、一部の評議員により適任な候補を探すことが了承された。オンブズの雇用により、DHSTの財政状況に支障が生じないよう引き続き会長・事務局長に意見表明していく予定である。