代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  

    (和文)   太陽地球系物理学科学委員会(SCOSTEP)代表者総会等
    (英文)   SCOSTEP General Council Meeting

  2. 会 期

    令和元年 7月12日~令和元年 7月17日(5日間)

  3. 会議出席者名

    塩川和夫

  4. 会議開催地

    カナダ(モントリオール)

  5. 参加状況  参加国数:8、参加者数:25、日本人参加者:3
  6. 会議内容
    • 日程及び会議の主な議題

      SCOSTEP代表者総会は令和元年7月8-18日にカナダのモントリオール国際会議場で開催されているIUGG General Assemblyの最中の7月13日に同会場で開催された。現会長・副会長・事務局長が今回で交代するため、これまでの体制の8年間の総括が行われた。さらに、2017-2018の会計報告と2019の会計現状報告、2018年にトロントで開催したSTP-14シンポジウムの報告、2019年6月にブルガリアで開催したVarSITI Completion Symposiumの報告、STP-15シンポジウム(インドのムンバイで2023年2月に開催)のアナウンス、SCOSTEP Visiting Scholarの報告、SCOSTEPが2019年から推進する次期5か年計画PRESTO(変動する太陽地球系結合の予測可能性)の報告、SCOSTEPの賞の授与があり、最後に次期会長・副会長の選挙を行うとともに、次期事務局長がアナウンスされた。

    • 会議における審議内容・成果

      11年周期や短時間のフレア爆発など、さまざまに変動する太陽が地球のまわりの宇宙空間のプラズマ環境を変えて、人工衛星の劣化や破壊、宇宙飛行士の被曝、衛星測位の精度の劣化や不具合を引き起こすことが知られてきた。さらに長期の太陽活動変動が地球の気候変動に与える影響も注目されている。ISC(国際科学会議)傘下のSCOSTEP(太陽地球系物理学科学委員会)は、2020年からの5年間に国際プログラムPRESTO(変動する太陽地球系結合の予測可能性)を実施し、このような太陽活動変動とその地球周辺の電磁環境や地球気候に与える影響を理解・予測するための国際協同研究を進めている。今回の総会でもこのプログラムに関する議論が交わされた。

    • 会議において日本が果たした役割

      今回の会長選挙において、各国代表らによる投票により、本派遣者である名古屋大学宇宙地球環境研究所の塩川和夫教授が、次期SCOSTEP会長(President)に選出された。任期は令和元年7月から4年間である。また、会議の議題の一つであるVarSITI Completion Symposiumの報告は、VarSITI国際プログラムの共同議長として本派遣者が行った。

    • その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)

      なし



会議の模様

次回開催予定:
未定(2年後)


新会長に決まって就任あいさつをする名古屋大学の塩川和夫教授
新会長に決まって就任あいさつをする名古屋大学の塩川和夫教授(左)。
右は副会長に選出された米国NCAR・英国リーズ大学のDaniel Marsh博士。

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