代表派遣会議出席報告
会議概要
- 名 称
(和文) 世界工学フォーラム(WEF);世界工学団体連盟(WFEO):2017年総会・理事会会合、常設技術委員会face-to-face、常設技術委員会委員長会合、タスクフォースグループ会合,国連連携(WURC)face-to-face会合など
(英文) World Engineering Forum (WEF); World Federation of Engineering Organizations (WFEO) : General Assembly, Extended Executive Council Meeting, STC face-to-face 会合,All STC Chairs Meeting, Task Force Group Meeting, WURC face-to-face Meeting etc. - 会 期
2017年 11月26日~12月2日(7日間)
- 会議出席者名
塚原 健一(WFEO分科会委員)
- 会議開催地
ローマ(イタリア共和国)
注)本会議期間中に、サイドイベントなども同時開催された。 - 参加状況 (参加国数、参加者数、日本人参加者)
参加国数.....82か国(加盟国約90か国中)、但し代理参加含む
参加者数.....約200名(うち日本3名)、工学イベントWEF 約1000名 - 会議内容
- 日程及び会議の主な議題
11月27日:災害リスク管理委員会 (WFEO-CDRM) face-to-face会合
11月28日:常設技術委員会委員長(All STC Chairs) 会合、国連連携(WURC)face-to-face会合 11月29日:世界工学フォーラム(WEF)イベント参加
11月30日:2017秋季-理事会会合
12月1日:2017年総会(第1日目)
12月2日:2017年総会(第2日目)注)上記日程表以外に複数のタスクフォースグループ会合には聴講者として参加した(これらの会合は、執筆者にとってマイナーな会議なので、以下の審議内容などには記述されない)。
- 会議における審議内容・成果
-災害リスク管理委員会(WFEO-CDRM)face-to-face会合:常設技術委員会(STCs)の1つであり、日本がホスト国である災害リスク管理委員会の定例会合が開催された。委員会メンバーと聴講者を合せて約30名の参加者を得て2017年の活動報告や今後の活動のあり方などについて有益な議論が行われた。今回の会合では、2018年から新ホスト国(ペルー)へ本委員会を引き継ぐことから、新ホスト国の母体となるペルー工学会からの2018-2021年のStrategic planや2018年の活動予定の議題について多くの時間が割かれた。
-常設技術委員会委員長(All STC Chairs)会合:10の常設技術委員会(STCs)の委員長(委員長代理含む)が一同に会して、STCsの現状における課題の共有化と今後の活動における支援体制の強化を話し合った。特に、2015年に制定された国連-持続可能な開発目標(SDGs)に対して、STCsが具体的な貢献を行うための個別的、及び共同的なアクションプランについて議論された。
-国連連携(WURC)face-to-face会合:世界工学団体連盟(WFEO)と国連機関や国際機関との連携を強化するための委員会であるWURCの定例会合が開催され、参加したメンバー(聴講者含む)の間で、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関連した活動の現状と今後の共通課題を検討した。
-WFEO理事会会合・総会:執行委員・理事会会員・インターナショナル/ナショナル会員・聴講者など約100名の参加者を得て理事会会合が開催され、2017年における会長自身の活動報告、本部事務局からの活動・運営状況の報告(新メンバーへの勧誘、事務所費用やスタッフの人件費の状況など)、会計報告・国家メンバーの新分担金割合の説明、事業戦略タスクフォースグループ・常設技術委員会・地域会員・今後の世界工学会議準備委員会などからも、直近一年間の活動報告と今後のアクションプランに関する提案があった。次期会長からは、2018-2019年の会長の期間に行うWFEOの方針と会長のアクションプランについて説明があった。総会では、次期会長・副会長・国家メンバーの代表の各1名枠の選挙が行われた。
- 会議において日本が果たした役割
日本が事務局を担っているWFEO-CDRMの活動報告では、2017年の1年間の主要活動(例:メンバーの紹介、国際シンポジウムの開催、災害に関する他国際機関との連携状況)を報告した。今後本委員会を引き継ぐ新ポスト国(ペルー)への協力体制を表明した。
- その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
特になし。
- 日程及び会議の主な議題
会議の模様
ローマで開催された理事会会合・総会と工学イベントWEFを通して得られた知見に基づき、WFEOの今後の発展についての考察を述べる。理事会会合・総会の内容によれば、現在、複数の常設技術委員会(STCs)では、持続可能な開発目標(SDGs)において、すでに幾つかのプロジェクトでは連携が進み、それらの成果が出始めている。特にアフリカでは、人材育成の観点から若手・女性技術者の技術交流のセミナーやワークショップが行われている。これらのSDGsに関する活動は、WFEO全体で取り組むべき課題になっている。加えて、地球温暖化の防止のためのCOP23-24に向けて、STCsの個別的、また協力関係に基づく工学的見地からの貢献が引き続き求められている。STCs対して、それらの活動を評価するための委員会(タスクフォースグループ)に報告によれば、現行10のSTCs活動状況の評価は、自己評価と外部評価がそれぞれ行われ、活動評価の可視化に基づき、今後の活動改善のためのフィードバックが与えられた。
次回以降開催予定
2018年10月中旬 ロンドン(UK)WFEO 50-year anniversary
2019年11月中旬 メルボルン(オーストラリア)WEC2019
2020年 キガリ(ルワンダ)理事会会合(提案中)
2021年 ドーハ(カタール)総会(提案中)
2022年 TBD(コスタリカ)理事会会合(提案中)
2023年 プラハ(チェコ)WEC2023
![]() |
![]() |
![]() |
WFEO理事会 会合 会場の風景 |
FEO総会 会場の風景 |
All STC Chairs 会合、 会場の風景 |
![]() |
![]() |
![]() |
WFEO-CDRM face-to-face 会合 集合写真 |
国連連携WURC face-to-face 会合、集合写真 |
工学イベントWEF2017 小松委員長の基調講演 |