代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  

    (和文)   国際社会科学団体連盟2016年理事会及び国際セミナー
    (英文)   The 2016 Executive Board Meeting of International Federation of Social Science Organizations and International Seminar

  2. 会 期

    平成28年9月9日~10日(2日間)

  3. 会議出席者名

    カストロ会長(フィリピン)、西原和久第一副会長(日本)、ケチュット第2副会長(インドネシア)、ハカン事務局幹事(トルコ)、ほか理事(以上理事会)および報告者(理事を含む44名:国際セミナー)、その他。

  4. 会議開催地

    インドネシア・バリ島(デンパサール市)

  5. 参加状況  (参加国数、参加者数、日本人参加者)

    参加国数:9か国、参加者数:約50名、日本人参加者2名

  6. 会議内容  
    • 日程及び会議の主な議題

      9月9日:国際セミナー(国際研究集会:世界文化への問いInternational Conference: Southeast Asian Thinkshop: The Question of World Culture)では、ネスター・カストロ会長基 調講演(司会:西原和久)、およびPlenary Session A, B, C, D, E,Fの六部会が開催された。伝統、宗教、都市、ジェンダー、シンボル、観光が各セッションのテーマである。
      9月10日:理事会9:00-14:00:主な議題、1)活動報告(会員状況 などを含む)、2)次回の第23回IFSSO隔年総会・大会について、3)次回大会の主テーマの確定(文化の交流)について、4)今後の展開(会員増加策など)について。

    • 会議における審議内容・成果

      今回の理事会でのもっとも重要な決定事項は、来年度の第23回国際社会科学団体連盟隔年総会・大会の開催地に関する問題。昨年度の第22回大会(東京開催)における理事会でアルジェリアのオラン大学での開催が決定していたが、アルジェリアの理事から、周辺地域での治安の悪化、および原油安に伴う財政悪化、以上の2つの理由により、開催辞退の申し出があった。種々、議論の結果、開催を引き受ける用意のあるインドネシア・バリ島の私立ワルマデワ大学で良いかどうかが議論された。最終的に、時間的な問題などがあり、次回はこれで決定とし、その次の大会は、ハンガリーないしはロシアとするという付帯決議付で決議とした。このことに関しては、付帯決議等で日本からの派遣者(西原)が提案等を行い、最終的に投票権を行使して、決定した。

    • 会議において日本が果たした役割

      国際セミナー(国際研究集会入)The Question of World Cultureのオープニング・セッションでの会長講演において、第一副会長の西原が司会進行を担当した。またプレナリー・セッションBにおいて、西原も研究報告を行った(芝真里との共同報告)。さらに理事会において、IFSSOの活動をグローバルに展開するための方策を論じた際のオピニオン・リーダー的な役割を、第一副会長・西原が果たした。

    • その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)

      特になし



会議の模様

国際セミナー(「世界文化への問い」に関する国際研究集会)においては、44名が6つのセッションで研究報告を行った。報告は、東南アジアにおける社会・文化・政治に関する、東南アジア内部からの視点が目立った。とはいえ、観光を含め、グローバル時代を意識した報告が多かったのも特徴であり、今後の課題としては、グローバルな視野からの・トランスナショナルな社会文化交流の様子の検討が課題となると思われる。

なお、この研究集会では、若手研究者(博士課程の大学院生)の活発な報告が目立った。日本でも若手研究者のこうした海外での積極的な活動・情報発信が望まれる。

理事会での議題は、アルジェリア・オラン大学辞退に伴い、来年度の総会・大会の開催地が議論されたが、次々回のハンガリーないしはロシアでの開催を付帯決議として決定して、急遽、下記の開催を決めた。

次回開催予定 平成29年9月:インドネシア・ワルマデワ大学

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