代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  

    (和文)   国際自動制御連盟 (IFAC) 理事会および役員会
    (英文)   IFAC Council Meeting (Presentations for the 2023 World Congress Venue and final selection)

  2. 会 期  平成28年6月22-24日(3日間)(出席を許されたのは24日)
  3. 会議出席者名
      椹木 哲夫
  4. 会議開催地  イスタンブール(トルコ)
  5. 参加状況  (参加国数、参加者数、日本人参加者)
      18カ国の各国NMO代表を務める18名の理事、うち日本人参加者1名(原東大教授)、他にIFAC 事務局員と、部分的に陪席を許された参加者を含めて約30名
  6. 会議内容  

    年に1回開催される国際自動制御連盟 (IFAC)の理事会で、定例的な連盟全体に係る議題の審議に加えて、今回の理事会では、2023年の世界会議(World Congress 3年に1回の開催)の開催地ならびに2021-2023年の同連盟の会長候補を選考するための議事が含まれており、そのためのCongress Bids が開催された。Congress Bidsでは、まず日本から開催候補地横浜市についてのプレゼンを行った。まず Council Member でもある原辰次東大教授から日本固有の技術に基づく文化とイノベーションについてのムービーが示され、「わ(和)」を開催テーマとする企画について紹介された。2023年の開催に向けた日本からの会長候補として浅間一東大教授が紹介され、引き続き、浅間教授からはIFACでの活動の活性化に関する所信表明、また日本開催に向けてのTeam Japan の準備状況、学協会・企業・政府。自治体からの協力表明の現状について説明された。その後、他の最終候補に残ったオーストラリアのメルボルン市、米国シカゴ市からのプレゼンを経て、審議の結果、2023 World Congress の開催地が横浜市に決定し、会長候補として浅間一東大教授が内定した。



会議の模様

日本へのIFAC World Congress の誘致は、1981年に京都市で開催されて以来2回目、42年ぶりの開催となる。過去2回に亘って日本への誘致を働きかけてきたが、これまでの努力も含めて今回日本誘致の悲願が叶うことになった。会場となったトルコ・イスタンブールは治安上の懸念から参加が危ぶまれたが、日本からは予定通り5名の大学関係者、加えて日本政府観光局と横浜市のコンベンションビュアローからの関係者も帯同し、オールジャパン体制でCongress Bidsの場に臨んだことが、横浜市開催決定への決め手となったようだ。また日本からのプレゼンには、「わ(harmony)」を基調とするテーマが明確に込められ、また会議場、コスト、ビジョンの観点からも、他の2都市のプレゼンに比較して最もバランスよく、魅力的に構成されていたとの講評を得た。国際自動制御連盟総会の日本開催により、日本の産官学が世界に先駆けて研究をすすめるスマートシティ、自動運転、スマートグリッド、災害対策用や医療用ロボットなどの環境・エネルギー・災害・健康分野における新世代のシステム制御技術の開発や実現化の加速が期待される。今後2023年の開催に向けて、万全の準備を整えていくことが求められ、年1回のCouncil Meeting のたびにその状況を報告していくことになる。直近の次回Council Meetingの開催は、2017年7月9日にフランスのツルーズ市で開催されることになった。


次回開催予定2017年7月9日

理事会での発表風景 発表の打ち合わせ風景


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