代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  (和文)   国際理論応用力学連合総会
               (英文)    IUTAM GENERAL ASSEMBLY (IUTAM= International Union of Theoretical and Applied Mechanics)
  2. 会 期
      2014年8月17日~20日(4日間)
  3. 会議出席者名
      佐野 理(IUTAM 分科会)
  4. 会議開催地
      コペンハーゲン市 リンビュー(デンマーク)
  5. 参加状況  
      参加国数:約25か国、参加者数: 約55名、日本人参加者:2名
  6. 会議内容  
    • 日程及び会議の主な議題
      平成26年8月17日:役員会(第1回)、シンポジウム委員会、理事会(第1回)、Reception
                18日:コングレス委員会(第1回)、学術講演会、総会(第1回)、Banquet
                19日:コングレス委員会(第2回)、学術講演会、総会(第2回)
                20日:理事会(第2回)、役員会(第2回)
    • 会議における審議内容・成果
      ・ IUTAM 活動報告
      ・ IUTAM 財務報告:2012年12月31日から2013年12月31日までの収支報告、および中長期にわたる財務の見通しについて報告があった。 2014年の分担金(単位数、単位額)については変更のないことが前回の総会(2012年8月北京で開催)で認められており、今回の総会では分担金変更に関する議論はなかった。
      ・ 2016年に開催されるコングレスICTAM2016 (カナダ、モントリオール開催予定)の進捗状況報告
      ・ 定款の一部修正:理事(Bureau)選出規程、総会で投票権をもつ構成員の規程、コングレス委員会委員の選出規程、などを実情に合わせて改正した。
      ・ 2016-2017に開催されるIUTAM Symposia (16件)およびSummer Schools (2件)の決定:この決定にあたり投票権を行使した。
      ・ コングレス委員会の委員の選出:2期8年の任期の切れる委員の交代、1期4年の任期の切れる委員の再選、および新規委員の選出決定を行った。この決定にあたり投票権を行使した。
    • その他
      本総会の間に2件の学術講演:“Multiscale Fluid Dynamics -From Molecules to Vortices”, 講演者 Prof. Jens Honore Walther (デンマーク)、および“Recent Developments in Topology Optimization”, 講演者 Prof. Ole Sigmund (デンマーク)があった。いずれも基礎と応用、モデリングとシミュレーションをつなぐ最新の研成果であり、この研究動向は今後ますます重要性を増すと思われる。


会議の模様

総会は1会場、参加者も比較的少数のこともあり、かなり活発に議論が行われた。さまざまな議題に対して、長期展望、アクティビティー、流体系と固体系のバランス、国別のバランスなどを考慮した実質的な議論がなされた。したがって、日本の提案が必ずしも通ったというわけではないが、妥当な結論に落ち着いたと思われる。今後に向けて、議題によっては、日本の提案を効果的に主張する戦略のさらなる検討が望まれる。

次回は2016年8月、モントリオール(カナダ)で開催されることが決定された。


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