代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  (和文)   国際数学連合総会及び国際数学者会議
               (英文)   International Mathematical Union, General Assembly (IMU,GA)
               International Congress of Mathematicians (ICM)
  2. 会 期  
         IMU, GA 平成26年 8月10日 から 平成26年8月11日まで(2日間)
         ICM    平成26年 8月13日 から 平成26年8月21日まで(9日間)
  3. 会議出席者名  小澤徹

  4. 会議開催地    IMU,GA 大韓民国慶州市,   ICM ソウル市
  5. 参加状況  (参加国数、参加者数、日本人参加者)
      IMU, GA(71か国、161人、6人)   ICM(129か国、5090人、199人)
  6. 会議内容  
    • 日程及び会議の主な議題
      (IMU, GA)平成26年8月10日から8月11日までの2日間の日程で行われた。
      IMUの運営に関する重要な議題について議論した。
      (ICM)平成26年8月13日から8月21日までの9日間の日程で行われた。
      数学研究の成果発表が行われ、フィールズ賞やガウス賞などの発表・授賞式と記念講演が行われた。
    • 会議における審議内容・成果
      (IMU, GA)次期IMU総裁に森重文・京都大学教授が選出された。

    • 会議において日本が果たした役割
      本IMU分科会から推薦した柏原正樹委員がIMU推薦委員会(Nominating Committee)に選出され、次期総裁選出に大きな役割を果たした。

    • その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
      IMU次期総裁に森重文・京都大学教授が選出されたというニュースは8月11日に世界中に一斉に報道された(我が国の報道機関では時事通信、京都新聞、中日新聞、日本経済新聞、読売新聞、朝日新聞が取り上げた)。
      ICMにおいて女性初のフィールズ賞受賞者が選ばれたというニュースは8月13日に世界中に一斉に報道された(我が国の報道機関では東京新聞、日本経済新聞、読売新聞、朝日新聞が取り上げた)。


会議の模様

(IMU, GA)平成26年8月10日から8月11日までの2日間の日程で行われた。事前に配布された議案に従って進められた。滞納している国への対応(投票権剥奪から除籍まで)についての規則と現状に当てはめるとどうなるかを確認した上で、理事会提案を議論し、投票にて裁決した。次期(平成27年1月1日から平成30年12月31日まで)の総裁、事務総長、副総裁(2名)、その他の理事(6名)を投票にて選出した。次回のICM候補地として唯一立候補していたブラジルのプレゼンテーションが行われ、全会一致で可決した。数学の地域連合や発展途上国の活動報告が行われ、今後の課題が議論された。

(ICM)平成26年8月13日から8月21日までの9日間の日程で行われた。プログラムとアブストラクトが配布され、キャンセルのあった幾つかの講演を除いて、その通りに行われた。

ICMは世界最大の研究集会であり、数学のほぼすべての分野をカバーするもので、当該分野の学術の動向や今後の重要課題等は単純に記述するには余りにも多様である。只、今回のフィールズ賞受賞者やその業績から、代数と解析などの分野を越えた領域や新興国の発展、女性研究者の活躍を、近年に無い動向と捉えることができる。


次回開催予定
IMU, GAは平成30年8月4日から平成30年8月5日まで2日間、ブラジルのサンパウロで、ICMは平成30年8月7日から平成30年8月15日まで9日間、ブラジルのリオデジャネイロで行われる予定である。


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