代表派遣会議出席報告
会議概要
- 名 称 (和文) 国際純粋・応用生物物理学連合 2014年大会
(英文) 2014 IUPAB International Biophysics Congress - 会 期 2014年8月3日~7日(5日間)
- 会議出席者名 野地博行、難波啓一、曽我部正博、永井武治、永山國昭 他
- 会議開催地 オーストラリア、ブリスベン
- 参加状況 (参加国数、参加者数、日本人参加者)
参加国数:50、参加者数:855名、日本人参加者数:約66名 - 会議内容
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2014年8月3日~7日、オーストラリア・ブリスベンのブリスベン国際会議場で行われた。
プログラムの概要は以下である。
基調講演数:8人(ノーベル賞受賞者Kobilka講演含む)、口演セッション数:44(Protein Structure, Channel Functions, Neural Systems, Nanobiphysicsなど39セッションと5サテライト)、口演数:~80(うち日本人8、中国人35)、ポスター数:~600(うち日本人:40)
学術プログラムと並び重要な総会では新しい理事が次の如く決まった。新会長(Zihe Rao(中国))、次期会長(Marcelo Morales (ブラジル))、前会長(Gordon Robert(英))、財務(Patrick Cozzone(仏))、事務局長(Cris dos Remedios(豪))、新任理事の一人として野地博行(東京大学)が日本より選出された。
また、2020年IUPAB国際大会には日本(沖縄)とブラジル(リオデジャネイロ)が立候補したが、2008年以来3回立候補しているブラジルに決まった。日本は3番目の参加者数を誇りレベルの高い研究発表を行い会議に寄与したが、中国の大量参加、大量発表に気圧された感があった。
- その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
中国人の参加者が30%となり、世界の科学界の中国化が明白になった。
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2014年8月3日~7日、オーストラリア・ブリスベンのブリスベン国際会議場で行われた。
会議の模様
オーストラリア大会は前回北京大会に比べ、参加者が1/3となり、地理的不利さと主催学会の弱小さを反映する結果となった。しかし学問内容的には昨今の構造生物学の隆盛や神経科学の進展を反映し、レベルの高いものであった。中国の存在感が際立った。参加者の30%以上を中国人参加者が占め、招待講演者も中国35人に対し日本7人であった。世界の科学界の中国化は、10年前くらいから世界にあふれかえる中国人留学生の数、米国学位授与者の中国人高比率から予想されたが、それを目の当たりにした感があった。日本としては質で貢献する道しか残されていないと考えられる。
参加国数50。主な国の参加者統計は下記の通りである。中国256人、オーストラリア230人、日本66人、米国44人、英国27人、インド26人、ドイツ19人、ニュージーランド16人、韓国12人、チェコ11人、カナダ11人、フランス11人、台湾11人、シンガポール10人。
次回開催予定 2017年7月16日~7月20日 (英国エジンバラ)
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