代表派遣会議出席報告
会議概要
- 名 称 (和文) 太陽地球系物理学科学委員会 理事会
(英文) SCOSTEP Bureau meeting - 会 期 2013年5月06日~06日(1日間)
- 会議出席者名 中村卓司(SCOSTEP小委員会委員)
- 会議開催地 ベルン市(スイス連邦)
- 参加状況 (参加国数、参加者数、日本人参加者)
8か国、13名参加。
日本人参加者:津田敏隆(CAWSES-II co-leader)、荻野瀧樹(日本代表/SCOSTEP小委員会委員長)、中村卓司(理事/SCOSTEP小委員会幹事) - 会議内容
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日程及び会議の主な議題
平成25年5月6日 理事会開催。主な議題は、SCOSTEP次期プログラムの立案について。
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会議における審議内容・成果
次期プログラムについて、11月のシンポジウムで公開することとし、2014年から開始することとなった。 -
会議において日本が果たした役割
次期プログラムの9つの提案のうちの一つを提案した。
理事として議事に参加したほか、CAWSES-II活動の報告(津田co-leader)、次期プログラム案とCAWSES-IIシンポジウム準備状況の紹介(荻野小委員会委員長)を行った。 -
その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
特になし。
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日程及び会議の主な議題
会議の模様
平成25年5月6日、SCOSTEPの理事会が開催された。会長、副会長、事務局長、理事の他、CAWSES-IIプログラムのco-leader(うち1名が津田敏隆委員)、それにオブザーバで日本の荻野SCOSTEP小委員会委員長らが参加して開催された。
会長挨拶、新理事のMei Zhang氏(中国)の紹介のあと、議事次第にほぼ沿って議事が進められた。事務局からの諸活動報告のあと、新設のSCOSTEPの賞について議論された。Service賞を本年から授与するとともに、来年からScience賞とYoung Scientist賞を授与することとなった。募集期間はそれぞれ2か月以上取る事とし、本年の授与は名古屋での11月のシンポジウムで行う。このための選考委員会の設置が理事会のアクションアイテムとなった。委員は5名で理事から1名が参加する。受賞者の旅費援助のため年間5000ドルを予算措置する。
新加盟国に関しては、マレーシアが近々に参加の見込みである。また、中国のカテゴリーについてカテゴリーV(日本と同額で年間1万ドル)へのアップグレードを要請中である。
Capacity Buildingについては、本年1件、来年1件の予定が報告された。現在、途上国から3か月程度の期間、研究機関に派遣する制度を検討中である。
CAWSES-II国際協同プログラムの活動について、co-leaderの津田委員から資料をもとに報告があった。4つのタスクグループについては活発に活動が行われていることが報告された。一方で、タスクグループ間のインタラクションが少ない点について、反省点を議論した。本年11月の名古屋でのシンポジウムではすべてのタスクグループが一同に会するが、その前に名古屋シンポのProgram Committee会議で集まるのでその機会にタスクグループ間で話す機会を作るべき。
財務については、2012年度の収入が少ない点が報告されたが、これは米国からの分が未払いである(後日支払われる見込み)点が大きいことが説明された。全体には大きな問題は見受けられなかった。
本年11月に名古屋で開催するCAWSES-IIシンポジウムについては、荻野委員長から報告があった。次回のCouncil Meetingはこのシンポジウムの翌日11月23日に開催する。
来年西安で開催されるISTP-13国際シンポジウムについて、SOCメンバーの議論を行ったほか、予算案について11月の名古屋での会合で報告することとなった。
SCOSTEPの次期プログラムについては、日本を含む9件のWhite paperを紹介し、5月7,8日の将来計画検討のフォーラムに向けて、方向性を議論した。学際性、国際性、それに成果が顕著となるようなプログラムとすることを確認した。前日の準備会合で打ち合わせた通り、2014年はCAWSES-IIのとりまとめとして、次期プログラムは1年遅らせて15年からとすることを日本からは主張したが、理事会の議論では、2014年は次期プログラムの1年目で立ち上げフェーズというような位置づけとなる方向となった。次期プログラムについては、荻野委員長が出席した次期計画(将来構想)検討のフォーラムの報告を参照されたい。
次回開催予定 25年11月