代表派遣会議出席報告
会議概要
- 名 称 (和文) 第20回アジア社会科学研究協議会連盟総会・大会
(英文) The 20th Biannual General Conference Association of Asian Social Science Research Councils - 会 期 2013年4月4日~6日(3日間)
- 会議出席者名 山本眞鳥(第1部会員)、杉原薫(第1部会員)、中野聡(連携会員)
- 会議開催地 フィリピン・セブ市
- 参加状況 (参加国数、参加者数、日本人参加者)
(14ヶ国、106名参加、うち日本人4名) - 会議内容
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日程及び会議の主な議題
平成25年4月4日 開会、全体会、セッション1・2
4月5日 セッション3・4、閉会、総会
4月6日 文化遺産ツアー -
会議における審議内容・成果
テーマ「アジア太平洋における高齢化:政府と家族の役割のバランス」に沿って基調演説が行われた後、各国がカントリー・ペーパーを発表し、討論が行われた。総会では会計報告を始めとする通常の議題について議論が行われ、2年後の開催はアカデミア・シニカ(台北)となった。 -
会議において日本が果たした役割
基調演説のために齋藤安彦氏(日大、ISSC理事)が招かれており、カントリー・ペーパー(杉原薫)と合わせ、大きな存在感を示した。この問題に関する政策において、日本はアジアをリードする立場にある。 -
その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
アジアの高齢化問題に向けて「セブ宣言」を採択する運びとなっている(現在詳細部分を検討中)。高齢化に向け、家族、コミュニティ、政府、NGO等の役割の重要さを強調し、政府のリーダーシップを求めるものである。
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日程及び会議の主な議題
会議の模様
つい先頃まで人口増加が課題となっていたアジアであるが、昨今の経済成長に伴い、多くの国で人口増加のスピードは弱まっている。とりわけ東アジアでは少子化が顕著であり、既に人口減少が始まっている日本を始め、少子高齢化を含め人口減少を視野に入れざるを得ない。高齢社会への対応はアジア全体の課題であり、このテーマでの議論は時宜にかなったものであった。社会保障の整っていない国においては、高齢者が生活のために無理をして働かなくてはならないことが多い。また、高齢者全体に占める女性の割合はどの国も高く、年金等の制度の整っていない場合は家族が支えることとなっているが、その受け皿としての家族は、合計特殊出生率の低下に加えて、途上国では海外出稼ぎによって家族の分断が顕著であり、従来の役割を万全に果たすことに困難が生じている。東アジアでは、少子高齢化が顕著な問題となり、重要な政策課題である。
次回開催予定 2015年、アカデミア・シニカ(台北)にて、会議のテーマ、詳細の日時等は、来年度の理事会にて決定される。
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AASSREC会議参加者集合写真(各国代表者) | AASSREC会議参加者集合写真(主として発表者) |
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会議での現地大学グリークラブ公演を見る各国代表 |