学術フォーラム「カーボンニュートラル社会を支える最先端分析技術」

 2030年国連目標のSDGsおよび2050年のカーボンニュートラルの目標を達成は、国際的な、また我が国の喫緊の社会的課題である。この課題解決のためには、最先端エネルギーデバイスや環境センサーなどの開発が必要であり、分析科学技術は、これまでもこの社会課題の解決に貢献してきたが、さらに、最先端分析技術の高度化が不可欠である。そこで、学術フォーラムを開催して、エネルギーや環境に関する現下の社会的な課題を多面的に議論し、社会のために学術ができること、しなければならないことを明確にするとともに、その成果を社会に向けて情報発信したい。
 本学術フォーラムでは、まず基調講演として「カーボンニュートラルに向けた技術課題」について共通理解を深めるとともに、具体例として、1)エネルギー課題(再エネ、省エネ、蓄エネ)および2)環境課題(リモートセンシング、マイクロプラスチック)における最先端分析技術開発の課題や展望を最先端エネルギー・環境研究者に講演して頂く。さらに、議論を深化させるためにパネルディスカッションを設けて、「エネルギー・環境技術開発において求められる最先端分析技術、AIの活用は?」をテーマに議論したい。その中で、講演者はもとより聴衆の皆様などを含む様々な立場からの意見を集約することで、日本学術会議・化学委員会の分析化学分科会として、分析化学や分析科学技術を含む学術の果たしてきた役割やこれから果たすべき役割及び使命を社会貢献の視点から広く社会の皆様と共有したい。

イベント概要

日時 2021/11/11(木)13:00~17:00
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも視聴参加いただけます。
定員
参加費 無料
プログラム
総合司会
佐藤 縁(日本学術会議連携会員、産業総合技術研究所 総括研究主幹)
13:00 開会のご挨拶
谷口 功(日本学術会議連携会員、分析化学分科会委員長、国立高等専門学校機構理事長)
13:15 基調講演 カーボンニュートラルに向けた技術課題
秋元 圭吾(地球環境産業技術研究機構RITEグループリーダー)
資料(PDF形式:2,362KB)
第一部:エネルギー課題
13:45 講演1 再エネ技術開発における分析化学
「グリーン水素用水分解光触媒の開発と分析化学」
堂免 一成(信州大学教授・東京大学特別教授)
資料(その1)(PDF形式:4,873KB) 資料(その2)(PDF形式:3,487KB)
14:10 講演2 省エネ技術開発における分析化学
「無磁場STEMによる磁性材料・デバイス解析」
柴田 直哉(東京大学教授)
資料(PDF形式:2,088KB)
14:35 講演3 蓄エネ技術開発における分析化学
「Na/Kイオン二次電池の材料開発と放射光解析」
駒場 慎一(東京理科大学教授)
資料(PDF形式:3,700KB)
久保田 圭(東京理科大学准教授)
15:00 第一部まとめ:学術(分析化学・分析科学技術)の役割と使命の観点から
加藤 昌子(日本学術会議連携会員、関西学院大学教授)
15:15-15:25 休憩
第二部:環境課題
15:25 講演4 リモートセンシングシステム
「LIDARによる大気中CO2分布測定」
柴田 泰邦(東京都立大学准教授)
資料(PDF形式:3,040KB)
15:50 講演5 環境分析機器開発
「海洋マイクロプラスチックの高速検出とAI自動分類」
北橋 倫(海洋研究開発機構)
資料(PDF形式:2,782KB)
16:15 第二部まとめ:学術会議の役割と使命:社会への情報発信に向けて
北川 尚美(日本学術会議第三部会員、化学委員会副委員長、東北大学教授)
16:25 パネルデイスカッション
「エネルギー・環境技術開発において求められる最先端分析技術、AIの活用は?」
モデレーター:玉田 薫(日本学術会議第三部会員、九州大学教授)
16:55 閉会のご挨拶
茶谷 直人(日本学術会議第三部会員、化学委員会委員長、大阪大学教授)
17:00 閉会

事後報告書(PDF形式:217KB)

 申込み 以下の参加登録ページよりお申込み下さい。
参加登録ページ
 お問い合わせ先 日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当 電話:03-3403-6295
備考 主催:日本学術会議
共催:日本分析化学会、日本化学会、日本工学アカデミー、日本分析機器工業会