日本学術会議は、わが国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関です。

会議出席報告

1 会議概要

1)名 称 (和文)AASAクリーンウォータープログラムとIAPウォータープログラムの連携強化のためのアジア地域ワークショップ
      (英文)The Regional Workshop “Strengthening the Collaboration between the AASA Clean Water Programme and the IAP Water Programme

2)会 期  2009年 10月21日~22日(2日間)

3)会議出席者名  山田 正

4)会議開催地  ロシア バルナウル

5)参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)
      14カ国、30名、うち日本人1名

6)会議内容

・IAPとAASAの協力関係の強化

・アジアの水分野の課題に取り組むにあたりAASAに期待される役割、将来の取り組みと財源問題

・日本における洪水対策・豪雨災害への対策案などの水問題への取り組みの発表及び新しい降雨解析手法の提案

7)その他
 公開シンポジウム「ブダペスト宣言から10年 過去・現在・未来-社会における、社会のための科学を考える-」(2009年9月9日、日本学術会議など主催)の要旨をまとめた英文パンフレットの配布を行った。


2 会議の模様

・1日目には越境地域を含む流域における水資源の問題についての発表と議論が行われた。

・ロシアからは、Aral流域の持続可能な将来に向けた多州間の水資源危機管理プロジェクトの成果について報告がなされた。

・ロシア科学アカデミーからは、中央アジア地域における国際河川(transboundary rivers)のマネジメントについて近年の状況が報告され、タジキスタンとキルギスの貯水池が流域全体に及ぼす影響が最小に抑えられていることなどが紹介された。また水資源及びエネルギーの効果的な利用に関する基本的コンセプトが提案された。

・イスラエルBen-Gurion大学からは地中海に面した地域では水不足が深刻であり、水資源をめぐる紛争が多発している事が報告され、イスラエルでは水の再利用、処理水の地下涵養などを進めている事が紹介された。

・2日目には水質および水資源量の問題に関して、各地域の視点から話題提供があった。

・ウズベキスタンからは増加する飲料水需要に応えるため、また水質基準を満たした水を供給するために、限られた資源を可能な限り有効利用している国内の水資源に関する現状が紹介された。

・アルメニアからは30もの貯水池が建設中であることや、灌漑用水、飲用水、水力発電、工業用水、レクレーションといった各水利用における状況と問題点が紹介された。

・ロシアからは中国、カザフスタン、ロシアの国土をまたぐIrtysh川流域における水利用について紹介があり、流域を含む全ての国、地域による協調的な計画が求められている現状が説明された。

・マレーシアからはマレーシア国内の半数以上の湖および貯水池で課題となっている富栄養化の問題や、水資源のマネジメントに関する戦略的計画が紹介された。

・韓国の嶺南大学の李教授は韓国内における気候変動に伴う適応策の教育プログラムの紹介をした。

・日本における近年の水問題特に豪雨対策・洪水対策を取り上げ、最新の研究成果を紹介した。

次回開催予定の具体的な日時は未定であるが、今後も継続してこのような会議を開くことで合意した。



 
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