（和文）第19回国際数学連合総会2022および国際数学者会議2022
（英文）19th General Assembly of the International Mathematical Union (IMU GA) 2022,
　　　　International Congress of Mathematics (ICM) 2022

IMU GA　令和4年7月3日～令和4年7月4日（2日間）
ICM　令和4年7月5日～令和4年7月6日（2日間）対面
　　　令和4年7月7日～令和4年7月14日（8日間）ヴァーチャル

清水扇丈（筆者）

ヘルシンキ市（フィンランド）

IMU GA…参加67か国、現地165名＋リモート30名、日本人参加者7名
日本人参加者名：森重文（IMU前総裁、EC）、中島啓（IMU次期総裁）
選挙権を持つ派遣団員5名：
　伊藤由佳理（日本学術会議数理科学会員、数理科学委員会幹事）
　小澤徹（日本学術会議数理科学会員、数理科学委員会委員長)
　齋藤政彦（日本学術会議数理科学会員、数理科学委員会副委員長）
　小薗英雄（日本学術会議数理科学連携会員、IMU分科会委員長)
　清水扇丈（日本学術会議数理科学連携会員、日本数学会理事長）

• 日程及び会議の主な議題
  [IMU GA] 令和4年7月3日から令和4年7月4日の2日間の日程で行われた。4年に1度の総会として、IMUの運営に関する重要な議題を審議した。
  [ICM] 令和4年7月 5日から令和4年7月6日の2日間は対面で行われ、令和4年7月 7日から令和4年7月14日の8日間はヴァーチャルにて実施された。ICMは4年に1度IMUの主催によって開催される国際数学者会議である。
• 会議における審議内容・成果
  [IMU GA] 事前に配布された議案に従って進められた。分担金を滞納している国名が公表され、予算・決算を議決した。総裁・事務総長・副総裁（2名）を含む理事10名を投票にて選出した。この10名に現総裁が加わり11名が2023年-2026年の理事（Executive Committee, EC）となる。
• 会議において日本が果たした役割
  [IMU GA] 次期2023（令和5）年-2026（令和8）年のIMU総裁に中島啓教授（東京大学IPMU）が就任することが選挙にて決定した。日本として2015（平成27）年-2018（平成30）年の森重文教授（京都大学高等研究院院長）のIMU総裁に続く快挙である。
  [ICM] 日本からのICM招待講演者は、市野篤史（京都大学）、入谷寛（京都大学）、緒方芳子（東京大学）、加藤周（京都大学）、中西賢次（京都大学）、ベノイト・コリンズ（京都大学）、舟木直久（東京大学/早稲田大学）、横山啓太（東北大学）であった。今回は8名となり、前回ICM2018の7名を上回った。