公開講演会・シンポジウム報告

鉱物資源の持続可能性と資源問題への展望

会場の様子

 1月25日(金)、東京大学本郷キャンパス小柴ホールにて日本学術会議主催講演会「鉱物資源の持続可能性と資源問題への展望 」が開催されました
 当日は、前田正史日本学術会議連携会員の開会挨拶から始まり、資源の利用可能性についての地球科学的・工学的展望と限界を様々な分野からの参加者と討論し、約200名の参加者を得ました。





開催趣旨
 資源の大量消費に支えられてきた現代社会は、今後も続く世界人口の増加、発展途上国の経済発展にともない、ますます膨大な量の資源を必要とするであろう。特に2003年から現時点まで続いている資源価格の高騰は、さまざまな産業や消費者に大きな影響を与え、安定供給に対する不安を駆り立てている。このような現代の資源問題に対して確かな見解を持つためには、中長期的視点に立ち、まず資源生産の一連のフローに沿った各分野での課題を丹念に拾い上げたうえで、資源の上流から下流に至るまでを総合的に俯瞰したパースペクティブを得ることが不可欠である。
 シンポジウムでは、鉱物資源を対象にこれまで持続可能なグローバル資源利活用に係る検討分科会で議論を重ねてきた資源の利用可能性についての地球科学的・工学的展望と限界を広く一般に公開し、様々な分野からの参加者と討論することで、限界を超えるために取り組むべき科学技術開発の方向性ならびにわが国の資源戦略について討議する。


講演資料

 プログラム、講師紹介(PDF:300KB)

 「資源問題の課題と展望」(PDF:795KB)
  講演:西山孝(京都大学名誉教授)

 「資源地質と探査の課題と展望~陸上探査と深海底探査~」 (PDF:2,698KB)
  浦辺 徹郎(日本学術会議連携会員、東京大学大学院理学系研究科教授)

 「資源開発技術の課題と展望~採鉱技術のチャレンジ-マスマイニングvsコンパクトマイニング~」(PDF:1,002KB)
  山冨 二郎(日本学術会議連携会員、東京大学大学院工学系研究科教授)

 「資源開発における環境対策の課題と展望~ 坑廃水処理の技術 ~」(PDF:1,364KB)
  所 千晴(早稲田大学理工学術院講師)

 「鉱物処理技術の課題と展望~ 資源の持続的供給に向けたミネラルプロセシングの方向性 ~」(PDF:1,022KB)
  柴山 敦(秋田大学工学資源学部准教授)

 「非鉄製錬技術の課題と展望」(PDF:985KB)
  中村 崇(日本学術会議連携会員、東北大学多元物質科学研究所教授)

柴山先生 質疑応答

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