副会長室(25期)

望月 眞弓 副会長 (組織運営及び科学者間の連携担当)

日本学術会議 望月 眞弓 副会長

このたび第25期副会長を拝命した望月眞弓と申します。日本学術会議の科学者委員会を中心に組織運営及び科学者間の連携担当として、とくに以下の3つの課題に重点的に取り組む所存です。

第一は、科学者委員会の機能の実質化です。科学者委員会には男女共同参画分科会、学協会連携分科会、学術体制分科会、研究評価分科会などがあり、広く科学者コミュニティ全体に関わる課題を審議しています。十分に時間をかけて審議すべき内容、迅速性の求められる内容など審議にメリハリをつけて議論し、適時適切に審議結果を発信し、学術の発展に寄与し社会に貢献する学術コミュニティの実現を促進します。

第二は、科学者コミュニティとのコミュニケーション・連携の強化です。日本学術会議における幹事会と、会員・連携会員とのコミュニケーションや協力学術研究団体とのコミュニケーションを図り、日本の科学者の代表機関として科学者の声を反映し機能を発揮できる仕組みを検討し実行します。

第三は、女性、若手の活躍の推進です。日本学術会議には、科学者委員会男女共同参画分科会をはじめ、第一部、第二部、第三部の各部にもジェンダー・ダイバーシティの課題を検討する分科会が存在します。各分科会の検討結果を基礎として科学者委員会男女共同参画分科会が中心になり総合的に近未来の対策を検討し女性研究者の活躍を支援したいと考えております。若手については、45歳未満の会員又は連携会員から構成される若手アカデミーが活発に活動しています。若手研究者がおかれている立場や環境の難しさを克服し、若手が活躍するための方策を若手アカデミーとともに検討してまいります。

これらの課題は、会長や他の副会長、各部の幹事会メンバーとの連携、さらには会員・連携会員の皆さまのご協力をいただかなければ実現できません。どうぞご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

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菱田 公一 副会長 (政府、社会及び国民等との関係担当)

日本学術会議 菱田 公一 副会長

この度、日本学術会議第25期の梶田会長の基で科学と社会担当の副会長に就任いたしました菱田公一です。学術会議の今後の発展に微力ながら尽くす所存です。皆様からのご支援、宜しくお願い申し上げます

第25期は、大変は状況での出発になりました。任命問題、さらに学術会議のあり方が取り上げあれ、これまでになく、日本学術会議が世の中に知れ渡る状況下での運営を行わなくてはならなくなりました。就任してすぐに、いろいろな方面から数多くのご意見を頂いております。政府、社会および国民等との関係を担当するものとして、学術会議側からの発信力の強化を進めなくてはいけないと考えておりますが、さらに会員、連携会員の皆様との適切な情報共有の必要性を感じております。

科学と社会委員会の担当副会長として、下記の点を重点的に進めていく所存です

  1. 広報活動の充実化:タイムリーな情報発信、よりわかりやすい説明の仕方の工夫、国際発信機能の強化など。
  2. 外部機関との連携強化:提言の発出後の関連機関などの十分な説明、意見交換などの活動を通じて、学術会議への様々なご意見を徴収できるシステムの構築

今期は日本学術会議は大きな変革を行うことになります。学術会議の提言も、Sciense for Policyを基軸として、中長期的な視野に立ち、組み上げていきたいと考えています。ナショナルアカデミーとしての役割を十二分に発揮できるための最も適切な形態は何かなど、しっかりとした議論を踏まえた上で、進めていく所存です。

会員、連携会員の皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いします。

> 菱田 公一 プロフィール

髙村 ゆかり 副会長 (国際活動担当)

日本学術会議 髙村 ゆかり 副会長

専門は国際法学・環境法学。京都大学法学部卒業。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位修得退学。龍谷大学教授、名古屋大学大学院教授、東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)教授などを経て、2019年4月より東京大学未来ビジョン研究センター教授。2017年10月より日本学術会議第一部会員、2020年10月より日本学術会議第25期副会長(国際担当)。ロンドン大学客員研究員(2000~2001年)。

国際環境条約に関する法的問題、気候変動とエネルギーに関する法政策などを主な研究テーマとする。中央環境審議会会長、東京都環境審議会会長、再生可能エネルギー買取制度調達価格等算定委員会委員長、アジア開発銀行の気候変動と持続可能な発展に関する諮問グループ委員、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)評議員なども務める。『Sustainability Science』誌、『Climate Policy』誌の編集委員。

編著書に、『環境規制の現代的展開』(大久保規子ほかとの共編著)、『気候変動政策のダイナミズム』(新澤秀則との共編著)、『気候変動と国際協調』(亀山康子との共編著)など。2018 年度環境保全功労者環境大臣賞受賞

> 髙村 ゆかりプロフィール