カーボンニュートラル(ネットゼロ)に関する連絡会議構成員、審議内容等一覧(第26期)
日本学術会議に設置されたカーボンニュートラル(ネットゼロ)に関する連絡会議を構成している委員会・分科会等を以下に掲載します。
令和7年7月1日現在、51委員会・分科会等から構成されています。
表中に掲載されている「C.N.」は「カーボンニュートラル」を意味します。
課題別委員会関係 | 第一部関係 | 第二部関係 | 第三部関係 | 過去
課題別委員会関係
26期 | カテゴリー | キーワード | C.N.関連審議内容 |
フューチャー・アースの推進と連携に関する委員会 | |||
フューチャー・アースの推進と連携に関する委員会地球環境変化の人間的側面分科会 | |||
循環経済を活かし自然再興と調和する炭素中立社会への移行に関する検討委員会 | B. C.N.エネルギー(一次エネルギー、二次エネルギー) | 1 エネルギーのポートフォリオ | カーボンニュートラルの実現には、あらゆる部門での排出削減と広範な削減策の導入が必要である。同時に、カーボンニュートラルはどのような社会・経済の上に実現し得るのか、自然資本の回復を含む循環型で持続可能な社会のビジョンをいかに作り上げ、共有していくか、それに必要な課題は何かなど、学術の観点から検討すべき課題は多い。こうした課題の明確化には、中長期的な視点をもって自然科学、人文科学、社会科学を含む学術の諸分野が協働し、包括的で俯瞰的な検討を進めていく必要があり、日本学術会議にはその役割を果たすことが期待されている。得られた知見は、意思の表出として政策決定者のみならず広く社会に発信する。 |
D. C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 1 食料・食料生産流通・フードシステム・食品ロス 2 排出削減 3 緩和策 4 材料・素材 |
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E.包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 3 技術的開発戦略 4 社会・経済ビジョン 5 世界と日本の施策 6 サーキュラーエコノミー 8 制度設計・法・政策 12 循環デザイン 17 社会変革・合意形成 |
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F.C.N.とのトレードオフと相乗効果 | 1 生物多様性保全 2 資源・材料の循環利用 4 社会的受容 |
機能別委員会関係
26期 | カテゴリー | キーワード | C.N.関連審議内容 |
国際委員会アジア学術会議等分科会 | |||
国際委員会Gサイエンス学術会議分科会 | |||
国際委員会持続可能な社会のための科学と技術に関する国際会議2024分科会 | |||
国際委員会フューチャー・アースの国際的展開対応分科会 |
第一部関係
26期 | カテゴリー | キーワード | C.N.関連審議内容 |
経済学委員会・環境学委員会合同フューチャー・デザイン分科会 | E.包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 2 環境学・環境教育 4 社会・経済ビジョン 8 制度設計・法・政策 15 人間行動・行動変容 17 社会変革・合意形成 |
将来世代が私たちに「ありがとう」と感謝したくなる社会のデザインとその実践 |
第二部関係
26期 | カテゴリー | キーワード | C.N.関連審議内容 |
統合生物学委員会・基礎生物学委員会合同生態科学分科会 | A.地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 4 観測プラットフォーム 5 シミュレーション・予測 6 海洋酸性化・ブルーカーボン 7 地球温暖化 9 土地利用・土地利用変化・林業 11 地球環境観 12 プラネタリ・バウンダリ |
気候変動の課題と生物多様性消失の課題は、時に双子の環境問題とも言われ、両者の同時解決の必要性が高まっている。これまでにもIPCCとIPBESの合同ワークショップが開催されており、今後もUNFCCCとCBDの連携強化が図られる見込みである。この点から、生物多様性科学を担う当分科会の審議活動内容はCN実現に向けて肝要と考える。 |
B. C.N.エネルギー(一次エネルギー、二次エネルギー) | 5 バイオマス | ||
D. C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 1 食料・食料生産流通・フードシステム・食品ロス 3 緩和策 |
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E.包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 1 フューチャー・アース 2 環境学・環境教育 9 企業行動・組織経営 10 企業倫理・社会責任投資 13 土地・国土 |
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F.C.N.とのトレードオフと相乗効果 | 1 生物多様性保全 | ||
H.国際連携・国際的プレゼンス | UNFCCC, CBD, IPCC, IPBES | ||
農学委員会 | |||
農学委員会農業生産環境工学分科会 | A.地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 7 地球温暖化 9 土地利用・土地利用変化・林業 |
地球環境問題に関連して、農地生態系の温暖化ガス抑制、資源循環、再生可能エネルギー利用に関する課題を協議し、学術振興を図る。 |
B. C.N.エネルギー(一次エネルギー、二次エネルギー) | 3 風力・太陽光 5 バイオマス |
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D. C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 1 食料・食料生産流通・フードシステム・食品ロス | ||
農学委員会林学分科会 | |||
農学委員会土壌科学分科会 | A.地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 7 地球温暖化 9 土地利用・土地利用変化・林業 10 食料安全保障 |
C.N.の実現には、温室効果ガスの大幅な排出削減が求められる一方、大気中の温室効果ガスを吸収し、貯留するネガティブエミッションが不可欠である。土壌の炭素貯留能は、CO2排出量を相殺するポテンシャルがあり、土壌炭素の増加は土壌の健康を維持し、食料生産をはじめとする多くの生態系サービスを向上させる。土壌の健康を強化するためのさまざまな取り組みに対する国民的理解にむけて、意思の表出を行うこととしている。 |
C.特定分野のC.N.化の取組み | 1 食料・食料生産流通・フードシステム・食品ロス 8 生産・ものづくり |
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D. C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 1 炭素吸収固定 2 排出削減 3 緩和策 |
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E.包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 13 土地・国土 | ||
F.C.N.とのトレードオフと相乗効果 | 3 安全・安心・レジリエンス | ||
農学委員会植物保護科学分科会 |
第三部関係
26期 | カテゴリー | キーワード | C.N.関連審議内容 |
環境学委員会・地球惑星科学委員会合同FE・WCRP合同分科会 | A.地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 1 気候システムの解明・観測・予測・気候変動の影響 7 地球温暖化 12 プラネタリ・バウンダリ |
フューチャー・アース(FE)は地球温暖化対策や自然災害防止対策を含む持続可能な地球社会へ向けた道筋を提示し実行する国際プログラムであり、人間社会や生態系への気候変動の影響と適応に関する知識の構築、C.N.化を可能にする技術・経済・社会・政策等の変化の促進に関する研究推進について審議する。世界気候研究計画(WCRP)においては、コアプロジェクトの活動を担う小委員会を中心に、気候変動の現状把握と将来予測、地域の気候変動影響予測や適応策にも貢献し得る研究の推進等について審議する。 |
E.包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 1 フューチャー・アース 5 世界と日本の施策 17 社会変革・合意形成 |
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H.国際連携・国際的プレゼンス | 世界気候研究計画(WCRP), 世界気象機関(WMO), 国際学術会議(ISC), 政府間海洋学委員会(IOC), Future Earth | ||
環境学委員会・地球惑星科学委員会合同FE・WCRP合同分科会GLP小委員会 | |||
環境学委員会・地球惑星科学委員会合同FE・WCRP合同分科会IGAC小委員会 | A.地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 2 成層圏・対流圏 3 濃度計測 5 シミュレーション・予測 |
気候変動の原因となる、CO2などの長寿命温室効果気体(GHG)や、大気中の滞在時間が20年より短いメタン・オゾン・エアロゾルなどの短寿命気候強制因子(SLCFs)を研究対象としている。現場や衛星からの大気濃度計測、人間活動からの排出量分析、陸や海との交換量や大気化学反応、フィードバックを含む、専門的知見のまとめ方や、国際・国内研究推進を審議する。IPCC AR7へ、AR6に続いて執筆者等を輩出しており、物質ごとの人間活動の影響度など、C.N.を目指すべき科学的根拠について普及啓発する。重要な排出部門・地域を特定し、削減政策の実効性を観測から迅速評価するなど、緩和策の合理化のために学術界・産業界と協力する。 |
D.C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 2 排出削減 3 緩和策 7 システム・シミュレーション・可視化 |
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F.C.N.とのトレードオフと相乗効果 | 5 健康・公衆衛生 6 大気汚染 |
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環境学委員会・地球惑星科学委員会合同FE・WCRP合同分科会IMBeR小委員会 | A. 地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 4 観測プラットフォーム 6 海洋酸性化・ブルーカーボン 7 地球温暖化 |
海洋の生態系・生物地球化学の統合的観測をベースに海洋生態系や炭素循環の未解明点を明らかにし、海洋による炭素吸収能を評価する。国内および国際連携を通して、海洋の環境変動(温暖化・酸性化・貧酸素化など)に伴うブルーカーボン機能の変化に関する科学的知見を取りまとめ、社会発信する。 |
D. C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 1 炭素吸収固定 11 ジオサイエンス |
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E. 包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 1 フューチャー・アース 2 環境学・環境教育 |
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F. C.N.とのトレードオフと相乗効果 | 1 生物多様性保全 | ||
環境学委員会・地球惑星科学委員会合同FE・WCRP合同分科会SOLAS小委員会 | A.地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 1 気候システムの解明・観測・予測・気候変動の影響 4 観測プラットフォーム 6 海洋酸性化・ブルーカーボン |
大気と海洋間におけるCO2など長寿命温室効果気体の吸収・放出量の評価を研究対象とする。全球スケールのみならず、温暖化による海氷融解が顕著な北極海等、海域ごとのCO2交換量の定量化など、地理的特性も重視した評価・科学的知見を取りまとめ、提供する。社会発信・国際連携等を通し、国内及び国際的な排出削減戦略の構築等に貢献する。 |
D.C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 1 炭素吸収固定 11 ジオ・サイエンス |
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E.包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 1 フューチャー・アース 2 環境学・環境教育 |
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環境学委員会・地球惑星科学委員会合同FE・WCRP合同分科会APARC小委員会 | |||
環境学委員会・地球惑星科学委員会合同FE・WCRP合同分科会iLEAPS小委員会 | |||
環境学委員会・健康・生活科学委員会合同環境リスク分科会 | A. 地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 1 気候システムの解明・観測・予測・気候変動の影響 12 プラネタリ・バウンダリ |
環境リスクには気候変動、膨大な化学物質の使用、環境汚染に伴う地球環境変化を含み、環境リスク分科会ではそれらの人の健康と生態系への影響を審議する。特に、プラネタリーヘルスの取組みにおけるC.N.への合意形成、生活デザイン、行動変容、医療分野でのC.N.推進、C.N.化と人の健康、生態系の健全性とのトレードオフ(適応策がエネルギー利用を増大させるなど)、コベネフィットをもたらす技術、社会、政策等の変化の促進、研究推進、について審議する。 |
C. 特定分野のC.N.化の取組み | 2 医療・歯科 | ||
E. 包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 15 人間行動・行動変容 16 生活デザイン 17 社会変革・合意形成 |
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F. C.N.とのトレードオフと相乗効果 | 5 健康・公衆衛生 6 大気汚染 |
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環境学委員会環境思想・環境教育分科会 | |||
環境学委員会環境政策・環境計画分科会 | A.地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 7 地球温暖化 | 生物多様性、自然資本を中心に、C,N.との関係に重点をおく。日本やEUのサーキュラーエコノミーとC.N.との関係についても扱う。 |
B.C.N.エネルギー(一次エネルギー、二次エネルギー) | 1 エネルギーのポートフォリオ 2 電気・電力 3 風力・太陽光 4 原子力 5 バイオマス 6 水素 7 アンモニア・メタネーション 8 未利用熱エネルギー |
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D.C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 1 炭素吸収固定 3 緩和策 6 経営・金融 |
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E.包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 1 フューチャー・アース 4 社会・経済ビジョン 5 世界と日本の施策 6 サーキュラーエコノミー 8 制度設計・法・政策 9 企業行動・組織経営 10 企業倫理・社会責任投資 11 経済的手法(税・排出権取引等) 12 循環デザイン 13 土地・国土 15 人間行動・行動変容 17 社会変革・合意形成 |
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F.C.N.とのトレードオフと相乗効果 | 4 社会的受容 | ||
環境学委員会環境科学・環境工学分科会 | |||
物理学委員会物性物理学・一般物理学分科会 | A.地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 1 気候システムの解明・観測・予測・気候変動の影響 2 成層圏・対流圏 5 シミュレーション・予測 |
物理学はすべての科学の基礎となる学問であり、気候変動の原因となる科学技術を生み出したが、逆にそれを解決することもできる。例えば、ノーベル物理学賞の真鍋氏の業績に象徴されるような、計算科学を利用した気候変動課題への提言がある。大気・海洋のシミュレーションは流体物理を基盤とし、物質・エネルギー循環などの理解を深めている。さらに、省エネルギーやC.N.に貢献する物質やデバイスの開発、各種の高度精密計測手法の開発、C.N.エネルギーの切り札として核融合エネルギーの早期実現に向けたプラズマ物理研究、ハイパワーレーザーによる核融合研究も今後急速な進展が期待される。 |
B.C.N.エネルギー(一次エネルギー、二次エネルギー) | 4 原子力 6 水素 7 アンモニア・メタネーション |
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D.C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 5 物理・化学・数理科学等 7 システム・シミュレーション・可視化 10 オープンサイエンス |
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物理学委員会素粒子物理学・原子核物理学分科会 | C.特定分野のC.N.化の取組み | 7 情報・通信・コンピュータ | 素粒子・原子核物理学の実験研究で用いられ大電力を要する大型加速器の運転におけるグリーン電力の利用、加速器開発で培った超伝導関連技術の活用や技術改良によるエネルギー効率の高度化について検討する。実験装置や大型計算施設、国内・海外の研究施設等への人的移動が地球環境に及ぼす影響とその改善策についても検討する。 |
D.C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 8 大規模施設 | ||
地球惑星科学委員会地球・惑星圏分科会地球観測衛星将来構想小委員会 | A.地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 1 気候システムの解明・観測・予測・気候変動の影響 2 成層圏・対流圏 3 濃度計測 4 観測プラットフォーム 6 海洋酸性化・ブルーカーボン 7 地球温暖化 8 激甚災害 9 土地利用・土地利用変化・林業 10 食料安全保障 11 地球環境観 |
第25期に発出された見解「我が国の地球衛星観測に関する統合的戦略立案について」を踏まえた活動を実施するための学術的基盤および実施手段を審議する。気候危機、生物多様性の危機、新型感染症、紛争の長期化等が複雑に絡み合う地球環境問題に適切に対応するための継続的で信頼性の高い全球データを得るため、地球衛星観測を地球環境保全システムにおいて不可欠なインフラとして、学術界、政府、産業界を通して将来戦略を広く議論する方策を議論する。C.N.は精確な観測に基づく定量的議論が必須であり、本委員会で審議される継続的地球観測戦略はその基盤となる。また、関連する緩和策、適応策、国際社会の不確実性への対応、オープンサイエンス、についても審議する。 |
E.包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 2 環境学・環境教育 5 世界と日本の施策 15 人間行動・行動変容 17 社会変革・合意形成 |
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F. C.N.とのトレードオフと相乗効果 | 1 生物多様性保全 6 大気汚染 |
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H.国際連携・国際的プレゼンス | |||
地球惑星科学委員会地球・人間圏分科会 | A.地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 7 地球温暖化 8 激甚災害 9 土地利用・土地利用変化・林業 |
本分科会は地球表層付近の地球科学的な現象と人間との関係を学術的に扱うメンバーで構成されている。そこで、温暖化による災害の激甚化や土地利用とその変化に関する学術的な検討や、それと関連する教育活動などを通じて、C.N.に貢献する知見の提供を目指す。 |
E.包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 1 フューチャー・アース 2 環境学・環境教育 |
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地球惑星科学委員会SCOR分科会SIMSEA小委員会 | |||
化学委員会IUPAC分科会 | H.国際連携・国際的プレゼンス | IUPAC | |
化学委員会IUCr分科会 | B.C.N.エネルギー(一次エネルギー、二次エネルギー) | 9 その他 | C.N.研究がかかわる放射光、触媒化学、構造生物など、広範囲な分野における結晶学の役割を国際結晶学連合(IUCr)という国際的ネットワークを通じ、情報収集/発信するとともに、開発途上国のサポートも含めた国際貢献を行う。結晶学は、人工光合成などの自然エネルギー利用材料、バイオ燃料、水素貯蔵合金、次世代モビリティ材料(軽量化・ソフトマテリアル)等、C.N.社会の基盤となる材料・素材の構造解析の分野で貢献してきた。今後はC.N.実現に向けて何が求められ、どのような課題があり、アウトプットをどう考え、どのように貢献するか、などを審議し、指針を打ち出す。 |
D.C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 1 炭素吸収固定 | ||
化学委員会化学企画分科会 | B. C.N.エネルギー(一次エネルギー、二次エネルギー) | 2 電気・電力 5 バイオマス 6 水素 7 アンモニア・メタネーション |
C.N.に対して化学分野が貢献できる部分は多岐にわたるので、各分科会が中心となって活動し、化学委員会は、C.N.の全体像を俯瞰する講演会の開催などを通して、各分科会の活動を支援する。化学委員会化学企画分科会は,化学委員会内の各分科会の間の連絡調整役の機能を担う。 |
C. 特定分野のC.N.化の取組み | 3 材料・素材 | ||
D. C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 1 炭素吸収固定 4 材料・素材 5 物理・化学・数理科学等 |
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F. C.N.とのトレードオフと相乗効果 | 2 資源・材料の循環利用 6 大気汚染 |
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G.学協会連携 | 日本化学会 | ||
化学委員会有機化学分科会 | B.C.N.エネルギー(一次エネルギー、二次エネルギー) | 5 バイオマス 6 水素 |
C.N.に対する有機化学の取り組み方に関して、2つの観点から審議する。 (1) 有機化学がC.N.に貢献する具体的な手法、 (2) 有機化学がもたらすC.N.への貢献を外部に発信する手段 |
C.特定分野のC.N.化の取組み | 3 材料・素材 | ||
D.C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 1 炭素吸収固定 4 材料・素材関係 5 物理・化学・数理科学等 |
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F.C.N.とのトレードオフと相乗効果 | 2 資源・材料の循環利用 | ||
G.学協会連携 | 有機合成化学協会 | ||
化学委員会材料化学・分析化学分科会 | A. 地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 3 濃度計測 5 シミュレーション・予測 |
2030年国連目標のSDGs及び2050年のC.N.の目標の達成は、国際的な、また日本の喫緊の社会的課題である。この課題解決のためには、様々な分野の結集が必要であるが、最先端エネルギーデバイスや環境センサーなどの開発や最先端分析技術の高度化が不可欠である。エネルギーや環境に関する現下の社会的、技術的な課題を多面的に議論し、社会のために学術ができること、しなければならないことを明確にするために審議している。 |
B. C.N.エネルギー(一次エネルギー、二次エネルギー) | 2 電気・電力 3 風力・太陽光 6 水素 |
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C. 特定分野のC.N.化の取組み | 3 材料・素材 | ||
D. C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 1 炭素吸収固定 4 材料・素材 7 システム・シミュレーション・可視化 |
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化学委員会・物理学委員会合同結晶学分科会 | D.C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 4 材料・素材関係 | 結晶学がC.N.の実現に必要な材料、素材の構造解析を通じて貢献する。 |
化学委員会・総合工学委員会合同触媒化学・化学工学分科会 | |||
化学委員会高分子化学分科会 | |||
総合工学委員会総合工学企画分科会 | D.C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 4 材料・素材関係 5 物理・化学・数理科学等 |
総合工学委員会企画分科会は、総合工学委員会直下の分科会として、主たる審議課題である総合工学分野の次世代人材育成と国際競争力強化に関する検討に際し、日本のC.N.施策のあり方についてその方向性を議論に取り入れる。 |
E. 包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 3 技術的開発戦略 4 社会・経済ビジョン 5 世界と日本の施策 |
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総合工学委員会・機械工学委員会合同工学システムに関する安全・安心・リスク検討分科会 | E. 包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 3 技術的開発戦略 8 制度設計・法・政策 15 人間行動・行動変容 17 社会変革・合意形成 |
C.N.実現のための施策の実効性を高めるために、C.N.が実現できない原因をリスクとして整理する。加えて、C.N.が実現した場合の影響結果を明確に整理して、その影響の緩和策を検討するための基盤整備を行う。そのために、環境、経済、技術、制度、生活等の視点による影響の再整理を行うことからはじめ、地域・規模・時間軸を考慮した影響検討の枠組みを構築する。 |
F. C.N.とのトレードオフと相乗効果 | 3 安全・安心・レジリエンス 4 社会的受容 |
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G.学協会連携 | 化学工学会 | ||
総合工学委員会エネルギーと科学技術に関する分科会 | |||
総合工学委員会エネルギーと科学技術に関する分科会持続可能な開発目標達成のための洋上風力発電開発検討小委員会 | |||
総合工学委員会エネルギーと科学技術に関する分科会カーボンニュートラル実現に向けた熱エネルギー有効利用小委員会 | B. C.N.エネルギー(一次エネルギー、二次エネルギー) | 1 エネルギーのポートフォリオ 5 バイオマス 6 水素 8 未利用熱エネルギー |
(1) C.N.への熱エネルギー利用寄与の見える化 企業や市民を含めた広い層に熱エネルギー利用への理解と関心を高めるために、一次エネルギー消費量削減、再生可能エネルギー電源の変動標準化による導入促進効果、産業分野の熱利用におけるC.N.化など、熱エネルギー利用のC.N.実現への寄与を見える化する。 (2) 技術にとどまらない課題の整理と提示 熱エネルギー利用技術の普及のためには、中心となる技術課題の抽出や経済合理性が得られる技術水準の評価などの技術課題にとどまらず、インフラ整備、制度の改変、市民意識など社会的条件に関する課題も重要である。これについての論点の整理と提示を行う。 |
C. 特定分野のC.N.化の取組み | 4 住宅・建築・都市 8 生産・ものづくり |
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E. 包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 1 フューチャー・アース 3 技術的開発戦略 4 社会・経済ビジョン 9 企業行動・組織経営 16 生活デザイン 17 社会変革・合意形成 |
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総合工学委員会エネルギーと科学技術に関する分科会フュージョンエネルギー小委員会 | |||
総合工学委員会・機械工学委員会合同フロンティア人工物分科会 | A.地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 2 成層圏・対流圏 4 観測プラットフォーム 11 地球環境観 |
航空輸送、海運は国際的な規模で活動を行うため、C.N.への取り組みは、国連の専門機関であるICAO(国際民間航空機関)、IMO(国際海事機関)においてCO2削減目標や手段が国際的に定められており、日本が大きく貢献している分野であり、そのための学術的基盤、国際政策のあり方、産業界との連携、人材育成に関して審議する。 |
C.特定分野のC.N.化の取組み | 6 海洋・船舶・航空・宇宙 8 生産・ものづくり |
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H.国際連携・国際的プレゼンス | ICAO、IMO | ||
総合工学委員会未来社会と応用物理分科会 | |||
機械工学委員会生産科学分科会 | C. 特定分野のC.N.化の取組み | 8 生産・ものづくり | 持続可能社会を支える生産科学の課題について、第25期に調査研究し記録として報告した「持続可能社会を推進する生産科学の長期的課題と解決」をレビューし、生産の在り方、価値創造など持続可能社会を推進する生産科学の長期的課題と解決に向けたなどに関する学術について議論している。 |
E. 包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 6 サーキュラーエコノミー 9 企業行動・組織経営 |
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F. C.N.とのトレードオフと相乗効果 | 2 資源・材料の循環利用 4 社会的受容 |
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電気電子工学委員会制御・パワー工学分科会 | B.C.N.エネルギー(一次エネルギー、二次エネルギー) | 1 エネルギーのポートフォリオ 2 電気・電力 3 風力・太陽光 |
電気エネルギーに係る包括的な課題はC.N.と不可分の関係にある。取り上げる課題は、電力変換機器の高効率化や電気機器の省エネ化、ゼロエミッションと電動化、再エネ電源を含む電力系統の協調制御、自在でスマートな電力網の構築、5G以降の通信技術とその応用、EVの開発動向とCO2の排出評価、蓄電池の開発動向、直流送電の周辺技術などである。単にエネルギーを使わないことのみを「是」とするのでなく、その有効活用やモノづくりによって進む社会課題の解決などにも目を向け審議する。 |
C.特定分野のC.N.化の取組み | 5 自動車・鉄道 6 海洋・船舶・航空・宇宙 |
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D.C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 7 システム・シミュレーション・可視化 9 電力系統等のシステム制御 |
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土木工学・建築学委員会気候変動と国土の未来分科会 | A.地球・気候変動・気象・災害関係(大気・海・陸、計測・観測、シミュレーション) | 1 気候システムの解明・観測・予測・気候変動の影響 8 激甚災害 9 土地利用・土地利用変化・林業 |
気候変動の影響で近年は、豪雨に伴う水害や土砂災害、あるいは台風に伴う高潮といった水災害の激甚化が著しい。これを踏まえて、社会全体としての気象災害に適応していくために必要となる知見や科学・技術について審議する。 |
E.包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 8 制度設計・法・政策 13 土地・国土 17 社会変革・合意形成 |
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G.学協会連携 | 土木学会 日本建築学会 | ||
土木工学・建築学委員会・環境学委員会合同カーボンニュートラル都市分科会 | C. 特定分野のC.N.化の取組み | 4 住宅・建築・都市 | 都市において、建築ストックの長寿命性、少子化・デジタル化などの社会の変化を踏まえ、2050 年およびそれ以降の超長期にわたる住宅・建築・都市の理想像についても検討する。前期に議論した異分野協働、学術・産業分野における国際社会への貢献・国際競争力の強化の問題も含め、住宅・建築・都市を中心としながらも需要と供給のシナジー、ライフサイクルでの建築の環境負荷も含め俯瞰的・学際的に脱炭素の問題を議論し提言をおこなう。 |
D. C.N.のための学術、テクノロジー開発 | 2 排出削減 3 緩和策 |
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E. 包括的アプローチ、ビジョン、社会変革、制度設計・政策、企業活動、人間行動 | 8 制度設計・法・政策 16 生活デザイン |
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G.学協会連携 | 日本建築学会、空気調和・衛生工学会、エネルギー・資源学会 | ||
H.国際連携・国際的プレゼンス | ASHRAE, IPCC, IBPSA, REHVA | ||
材料工学委員会・環境委員会・総合工学委員会合同サーキュラーエコノミーのための資源・材料の循環利用検討分科会 |