代表派遣会議出席報告
会議概要
- 名 称
(和文)第23回国際土壌科学会議(WCSS)
(英文)23rd World Congress of Soil Science
- 会 期
2026年6月7日から2026年6月17日まで(11日間) - 会議概要
- 会議の形式:総会、役員会、評議員会、シンポジウム、委員会
- 会議の開催周期:4年に1回
- 会議開催地、会議場:中華人民共和国南京市、国際会議場及び長春市・ハルビン市 他
- 会議開催母体機関:国際土壌科学連合(IUSS)
- 会議開催主催機関及びその性格:IUSS(常設の国際学術団体)及び中国土壌学会
- 参加状況(参加国名・数、参加者数、日本人参加者の氏名・職名・派遣機関)
参加国・数:中国、オーストラリア、ロシア、日本、米国、ドイツ、イタリア、韓国、ブラジル、スペイン 他100か国以上
参加者数:2,845名
日本人参加者:
小﨑 隆・愛知大学名誉教授・愛知大学
犬伏 和之・東京農業大学教授・日本学術会議
波多野 隆介・北海道大学名誉教授・北海道大学
信濃 卓郎・特任教授・北海道大学/ユニット長・F-REI(福島国際研究教育機構)
矢内 純太・京都府立大学教授・京都府立大学
前田 守弘・岡山教授・岡山大学
西田 瑞彦・東北大学教授・東北大学
森 圭子・グループ長・埼玉県立川の博物館
藤井 一至・上席研究員・F-REI(福島国際研究教育機構)
早川 智恵・宇都宮大学准教授・宇都宮大学 他77名 - 次回会議予定(会期、開催地、主なテーマ):
会期(IUSS中間会議):2028年10月
開催地:カナダ・トロント
準備組織:カナダ土壌学会
テーマ:地球温暖化と土壌など
- 会議の学術的内容
- 日程と主な議題:
1日目:開会式、名誉会員就任式、基調講演、シンポジウム、評議員会、ポスター発表
2日目:招待講演、シンポジウム、評議員会、ワークショップなど
3日目:南京周辺の土壌、生態系、土壌研究所見学など
4日目:基調講演、シンポジウム、ポスター発表、各賞授与式など
5日目:シンポジウム、基調講演、閉会式
主な議題:炭素隔離と地球変動、土壌劣化・修復、マイクロプラスチックと環境、土壌肥沃度・植物栄養・肥料、土壌生物・生化学・ウィルス、土壌保全とヒトの健康、土壌の健康、デジタル土壌図、土壌物理、森林土壌など
6~11日目:FAO黒色土壌シンポジウム、現地試験視察、土壌断面調査、土壌母材調査 - 提出論文:
水田土壌と温室効果ガス制御、土壌微生物の多様性と活性評価、マイクロプラスチックなど土壌汚染の実態と対策、土壌文化と教育の役割、黒ボク土壌の生成と機能、岩石風化と炭素隔離、今後20年の土壌科学:以上、日本からのシンポジウム提案、塩類土壌と耐塩植物、土壌保全と土壌の健康、デジタル土壌図、モデリング、その他、日本以外からの提案シンポジウムなど、口頭発表2,007件、ポスター発表801件、パネル討論9件、起業家向けセッション7件、ワークショップ5件
- 学術的内容に関する事項:
限りある資源としての土壌は食料生産や環境保全、生物多様性の維持に重要であることが再認識され、今後も広く市民への広報や土壌教育の重要性が確認された。土壌侵食や土壌汚染、気候変動に対する土壌の重要性と可能性、限界も議論された。リモートセンシングや分子生物学、AIなど最新技術の活用も提案された。
- その他の特記事項:
土壌の健康に関する注目が世界的に高まっており、国内でも広く議論を深める必要がある。日本人が提案した6つのシンポジウム「土壌の健康と温室効果ガス」「水田土壌と温室効果ガス制御」、「土壌微生物の多様性と活性評価」、「マイクロプラスチックなど土壌汚染の実態と対策」、「土壌文化と教育の役割」、「岩石風化と炭素隔離」は立ち見が出るほど盛況であり、今後の進展が期待されていることが実感された。FAO黒色土壌シンポジウムでも、日本の黒ボク土壌の特徴と重要性が注目された。次回開催までにさらに研究を深化させていくことが肝要である。
- 日程と主な議題:
所見
多数の参加者が広大な会場に集い行われた式典や基調講演、その後の分科会などが多くのボランティアに支えられながら効率的に運営されていた。会議中および会議後の巡検でも貴重な意見交換が行われた。

IUSS評議員会

現地視察
名誉会員授賞式