代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称
    (和文)Gサイエンス学術会議2025
    (英文)2025 Summit of the S7 Academies
  2. 会 期
    2025年5月6日(火)~5月8日(木)(3日間)
  3. 会議概要
    1. 会議の形式:対面
    2. 会議の開催周期:年1回
    3. 会議開催地、会議場:カナダ・オタワ
    4. 会議開催母体機関:カナダ王立協会科学アカデミー(Royal Society of Canada)
    5. 会議開催主催機関及びその性格:カナダ王立協会科学アカデミー主催
    6. 参加状況(参加国名・数、参加者数、日本人参加者の氏名・職名・派遣機関)
      参加国:G7各国(日本、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、英国、米国)など
      参加者数:20名程度(うち日本人参加者3名)
    7. 次回会議予定(会期、開催地、主なテーマ):
      会期 :2026年5月頃
      開催地:フランス・パリ
  4. 会議の学術的内容
    1. 日程と主な議題:

      2025年5月6日(火)17:00~19:00(現地時間)
      -ネットワーキン

      2025年5月7日(水)09:00~15:00(現地時間)
      -開会
      -個別セッション
      1.先進技術とデータ・セキュリティ(Advanced Technologies and Data Security)
      2.持続可能な移住(Sustainable Migration)
      3.気候変動対策と健康レジリエンス(Climate Action and Health Resilience)
      4.今後の課題(Issues for the future)

      2025年5月8日(木)09:00~13:00(現地時間)
      -その他の個別セッション
      (社会科学の役割、次回会議のテーマ案、宣言文案の検討等)
      -カナダ政府首席科学技術顧問への共同声明の手交
      -閉会

    2. 学術的内容に関する事項:

      5月6日及び8日の3日間にわたり、上記1~3の個別のテーマについて、各国アカデミー会長等を交え議論を行い、その他の議題についても認識の共有・意見交換を実施した。

    3. その他の特記事項:

      筆者は、「先進技術とデータ・セキュリティ」のセッションにおいてパネリストを務めるなど、共同声明の策定に貢献した。
       8日には、共同声明がカナダ政府首席科学技術顧問に手交された。

所見

共同声明は、AI(人工知能)や移住、気候変動等、昨年のG7イタリアサミットでも取り上げられた議題との関連性・継続性を重視したテーマを取り扱ったと評価できる。カナダ政府首席科学技術顧問への手交を通じて、今年のG7の議論への貢献が大いに期待される。
 また、今回はドイツ科学アカデミー・レオポルディーナ及びフランス科学アカデミーの新会長と初めて対面することとなり、他主要アカデミーの代表者も含め、信頼関係を構築する良い機会となった。今般の会議において取りまとめられた共同声明が広く活用されることを期待するとともに、フランス科学アカデミーが開催を予定している来年のGサイエンス学術会議2026も同様に有意義な機会となるよう、引き続き連携を図っていきたい。



集合写真