代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称
    (和文)アジア科学アカデミーフォーラム2024
    (英文)Science Academies of Asia Forum 2024
  2. 会 期
    令和6年11月20日(水)~11月22日(金)(3日間)
  3. 会議概要
    1. 会議の形式:対面
    2. 会議の開催周期:不定期
    3. 会議開催地、会議場:韓国・ソンナム
    4. 会議開催母体機関:韓国科学技術アカデミー(The Korean Academy of Science and Technology)
    5. 会議開催主催機関及びその性格:韓国科学技術アカデミー主催
    6. 参加状況(参加国名・数、参加者数、日本人参加者の氏名・職名・派遣機関):

      参加国:日本、韓国、インドネシア、トルコ、ネパール、ウズベキスタン、パキスタン、フィリピン、マレーシア、
      AASSA(Association of Academies and Societies of Sciences in Asia)など

      参加者数:13名程度(うち日本人参加者2名)

    7. 次回会議予定(会期、開催地、主なテーマ):未定
  4. 会議の学術的内容
    1. 日程と主な議題:

      令和6年11月21日(木)13:30~18:30(現地時間)
      -開会挨拶
      -参加アカデミーによるプレゼンテーション
        1.各国における科学や技術のポリシー及び現状
        2.STEM教育や人材開発に関する現状、その方向性
      -韓国における科学や技術開発に対するアプローチ
        1.歴史と現状、その成果
        2.タレント開発の現状
      -共同宣言に関するセッション
        アジアの科学技術の発展のための共同宣言

    2. 提出論文:なし
    3. 学術的内容に関する事項:

      11月21日上記(1)の内容に関し、参加9か国(日本、韓国、インドネシア、トルコ、ネパール、ウズベキスタン、パキスタン、フィリピン、マレーシア)のアカデミーの各代表等から発表が行われた。アジア各国における現状、課題や対策などの理解を深め、科学技術の進歩に向けて各アカデミーの役割やその重要な役割の認識を深めた。

    4. その他の特記事項:

      筆者は、日本学術会議を代表し、現代社会における課題の複雑さに対処すべく、日本におけるSTEAM教育の現状について説明し、政府のみならず学術機関、民間団体の協力のもとSTEAM教育を展開していることを紹介した。また日本学術会議が策定した「未来の学術振興構想(2023年版)」の内容について、説明を行った。


      日本におけるSTEAM教育の現状を説明する筆者


      共同宣言

所見

共同宣言においては、アジア各国・地域が抱える様々な課題に関し、科学技術の進歩に向けた総合的な取組の必要性が明記され、そのための投資研究開発への投資と科学技術人材の積極的な育成が記されたことは重要と考える。また、科学者の研究と発表の自由を守り、オープンプラットフォームを通じてアジアの科学技術コミュニティの発展を支援する意義は大きいと評価したい。一方で、参加アカデミーについてそれぞれを見ると、その発展状況やアカデミーのおかれている状況により、対処すべき課題が異なることを正しく理解することが必要であると思われた。