代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称
    (和文)世界気候研究計画・気候と雪氷圏(WCRP CliC)会合
    (英文)WCRP CliC (World Climate Research Programme, Climate and Cryosphere) meeting
  2. 会 期
    2024年4月13日から2024年4月14日まで(2日間)
  3. 会議概要
    1. 会議の形式:対面(一部オンライン・ハイブリッド)
    2. 会議の開催周期:不定期
    3. 会議開催地、会議場:オーストリア・ウィ―ン、Hotel am Stephansplatz 会議室
    4. 会議開催母体機関:世界気候研究計画・気候と雪氷圏(WCRP CliC)
    5. 会議開催主催機関及びその性格:

      CliCはWCRPのコアプロジェクトのひとつで、寒冷圏およびその気候との相互作用に関する科学的取り組みの推進を目的とする。

    6. 参加状況(参加国名・数、参加者数、日本人参加者の氏名・職名・派遣機関)
      参加国 :米国、スイス、オランダ、オーストリア、カナダ、ノルウェー、イタリア、英国、ネパール、インド、アルゼンチン、
           
      日本の計12か国。
      参加者数:現地参加16名、オンライン参加6名。
    7. 次回会議予定(会期、開催地、主なテーマ):

      現時点では未定。

  4. 会議の学術的内容
    1. 日程と主な議題:

      2024年4月13日~14日、CliCの新しい取り組み「山岳域の雪氷圏変動が与えるインパクト」に関する準備会合。
      (詳細はCliC meeting on “Impacts of changes in the mountain cryosphere (IC-MONTC)”参照)

    2. 提出論文:

      特になし、口頭発表14件。

    3. 学術的内容に関する事項:

      山岳域に関する研究動向、特に雪氷圏の変動と社会影響に関して、専門分野の研究者を招いて情報共有を行った。スイスの山岳研究所(Mountain Research Initiative)、ネパールの国際総合山岳開発センター(ICIMOD:(International Centre for Integrated Mountain Development)などから状況の説明がなされた他、スイス、ノルウェー、中国、インド、カナダ等の研究者からも研究の紹介が行われた。

所見

これまでCliCは雪氷圏の中でも南極、北極域での研究振興に力を入れており、山岳域の雪氷圏変動に関する活動が手薄であった。この問題を受けて、新たに山岳域に関するプログラムを立ち上げるために、EGU2024に合わせて当該分野の研究者を招いた会合が開催された。2日間にわたる研究取組と最新研究成果の紹介によって、アルプス、ヒマラヤ、アンデス等における研究課題と取組状況が明らかになった。この会合をもとに新規プログラムの具体化が検討される。また会合参加研究者によるWhite paperの執筆も視野に検討が進められることになった。