代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称

    (和文)SCOSTEP代表者総会
    (英文)SCOSTEP General Council Meeting

  2. 会 期

    2022年2月25日

  3. 会議出席者名

    日本からの出席者は塩川和夫(会長、学術会議代表派遣、名古屋大学)、三好由純(理事、学術会議代表派遣、名古屋大学)、石井守(理事、NICT)、高橋幸弘(科学領域代表、北海道大学)

  4. 会議開催地

    オンライン開催

  5. 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)

    12か国、37名、日本人4名

  6. 会議内容
    • 日程及び会議の主な議題
      2022年2月25日14:40-16:30UTにオンラインで開催。前回総会(2019年7月)以降のSCOSTEPの活動について、会長と事務局を中心として報告がなされ、その内容を議論した。
    • 会議における審議内容・成果
      変動する太陽地球系結合過程は、GNSS測位などに代表される人類の宇宙利用や、太陽活動が地球の気候変動に与える影響を通して、人類の持続可能な発展に深くかかわっている。このため、この太陽地球系結合過程の変動予測は喫緊の課題になっている。そこでSCOSTEPは2020-2024年にPRESTO(変動する太陽地球系結合の予測可能性)プログラムを推進している。このプログラムには、太陽・惑星間空間・ジオスペース、ジオスペースと地球大気、太陽活動が気候変動に与える影響、を調べる3つの柱があり、それぞれ各国の著名研究者・若手研究者がリーダーとなって、様々なワークショップや共同研究が進められている。
    • 会議において日本が果たした役割
      太陽地球系物理学は、安全安心な宇宙利用や地球の気候変動の理解・予測に必須な学問分野であり、この分野の国際動向の議論をリードしていくことは日本にとって重要なことである。現在はSCOSTEPの会長及び8名の理事のうちの2名が日本から選出されており、日本のこの分野に果たす役割の大きさを表している。今後、日本が大きな責任をもってこの分野をけん引していくことが期待されている。
    • その他特筆すべき事項
      無し。

会議の模様

 今回のオンライン総会では、前回2019年7月の総会以降の活動の総括がなされた。内容としては、事務局のカナダから米国への移転、SCOSTEPが2020-2024年に推進する5か年計画PRESTO(変動する太陽地球系結合の予測可能性)の推進状況、本総会と並行して2022年2月21―25日に開催されているSTP-15国際会議の状況(40か国から401名が参加)、国際学術会議や国連との連携活動報告、学生派遣プログラム(SVSプログラム)の報告、オンラインセミナー・オンライン講義の実施状況、ニュースレターの発行状況、啓発マンガシリーズの各国言語への翻訳活動、賞の授与、予算の状況、メンバー国の増減、内規の制定、フェロー制度の導入、規約の改正が議論された。

次回開催予定  2023年7月