代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称

    (和文)サイエンス20及びソーシャルサイエンス&ヒューマニティーズ 20 イタリア 2021
    (英文)Science20 + Social Sciences and Humanities20 Italy 2021

  2. 会 期

    令和 3年 9月22、23日

  3. 会議出席者名

    梶田 隆章、高村 ゆかり、秋葉 澄伯、郡山 千早、溝端 佐登史

  4. 会議開催地

    ハイブリッド(イタリア・ローマ)※日本学術会議代表はオンライン参加

  5. 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)

    参加国数:19か国、参加者数:約40名、日本人参加者:5名

  6. 会議内容

    S20は、G20サミットに対して共同で科学的な提言を行うことを目的とする、G20各国の科学アカデミーによる会議である。2017年に、ドイツの科学アカデミー・レオポルディーナが、同国でG20が開催されることに伴い、S20開催を各国へ呼びかけたことにより発足した。本年のS20は、イタリアのリンチェイ国立アカデミーが議長となり、「Pandemic preparedness and the role of science(仮訳:パンデミックへの備えと科学の役割)」のテーマで声明がとりまとめられた。また、本年については、議長アカデミーの提案により、人文社会学系のソーシャルサイエンス&ヒューマニティーズ20(SSH20)も同時開催され、「Crises: economy, society, law, and culture ― Towards a less vulnerable humankind ―(仮訳:危機:経済、社会、法及び文化 より脆弱でない人類に向かって)」のテーマで声明がとりまとめられた。コロナウイルス感染症の影響により、当日はハイブリット開催となり、日本学術会議のメンバーはオンラインで出席した。
    本会議は2日間にわたって開催された。1日目はS20とSSH20の2つのセッションに分かれ、それぞれの共同声明のドラフト交渉に携わった加盟アカデミーによる意見交換が行われた。日本学術会議からは、S20セッションは郡山千早連携会員が、SSH20セッションは溝端佐登史第一部会員が登壇し、本声明に関するコメントや学術会議の委員会及びシンポジウム活動、今後の活動予定についてプレゼンテーションを行った。各アカデミーによる議論の後、リンチェイ国立アカデミーのロベルト・アントネッリ会長より、S20及びSSH20の共同声明がイタリア政府(ルイージ・ディ・マイオ外務大臣を始めとする5大臣)に手交された。
    2日目はS20及びSSH20に加盟する全アカデミーの代表者によるジョイントセッションが開催された。学術会議からは高村ゆかり副会長が登壇し、文理融合の重要性や地球規模課題に対する国際社会の連携及び取組の重要性についてスピーチを行った。

会議の模様

1日目S20のディスカッションの様子・郡山 千早
1日目SSH20のディスカッションの様子・溝端 佐登史
2日目ジョイントセッションの様子・高村ゆかり他

次回開催予定 2022年9月 インドネシア