代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称

    (和文)北極科学サミット週間2021、国際北極科学委員会(IASC)評議員会
    (英文)Arctic Science Summit Week 2021, IASC Council Meeting

  2. 会 期

    2021年 3月19日~26日(8日間)

  3. 会議出席者名

    榎本浩之

  4. 会議開催地

    リスボン(ポルトガル)

  5. 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)

    37か国、1413人

  6. 会議内容
    • 日程及び会議の主な議題
      3月19日 FARO,ISIRA会合
      3月20日 IASC の大気、雪氷、海洋、陸域、人文社会のWG会合
      3月21日 IASC の大気、雪氷、海洋、陸域、人文社会のWG会合
      3月22日 IASC評議会
      3月23日 IASC評議会
      3月24日 Science symposium
      3月25日 Science symposium
      3月26日 Science symposium、IASC Medal Lecture
    • 会議における審議内容・成果
      2020年の活動情報の取りまとめ、新たなCarbon Footprintアクショングループの活動を開始。長期計画を策定するICARP IVのコンセプトと計画を確認して承認した。新たな6名のIASCフェローを選出した。
    • 会議において日本が果たした役割
      Vice-Presidentとして参加。日本は5つのWGにすべてにWGメンバーとして参加。活動報告の作成に参加。2021年5月に東京で開始される第3回北極科学大臣会合(ASM3)の開催準備、資料作成に貢献。
    • その他特筆すべき事項
      2021年のIASCメダルにスイス連邦工科大学大村纂名誉教授が選ばれた。

会議の模様

  • IASCは、参加各国の活動状況を2020年にThe State of Arctic Science Report 2020としてまとめたが、その情報更新を行い2021年の報告を作成している。
  • ISIRA:今年、ロシアが北極評議会議長国に就任するため、その活動が強化されるという説明があり、IASCにとってISIRAの重要性が確認された。
  • SAON:SAONとROADSプロセスが紹介され、目標達成の計画とパートナーシップを強化していくこととなった。
  • 北極圏データ委員会(ADC): 2020年から2021年までの主要な活動について発表し、Polar Data Policiesの背景や現在検討中の文書の概要を紹介した。
  • IASCにおける多様性と一体性:2019年のIASC評議会による議論に基づいて、IASCの性別と多様性の統計と、人種差別と構造的偏りに取り組むIASCの声明がだされたが、そのフォローアップについて説明があった。
  • Polar Resource Book II:IASCは、PEI、APECS、およびSCARと協力して、Polar Resource Bookを更新するプロジェクトに取り組んでいる。出版物「極地科学と地球気候:教育とアウトリーチのための国際的なリソース」(2010年に最初に公開された)と同じ目標を持つ新しい、更新されたオープンアクセスリソースを作成する。なお、2010年版のPRBが2021年3月上旬にオンラインで公開された。

次回開催予定  2022年 3月末 トロムソ(ノルウェー)

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