代表派遣会議出席報告
会議概要
- 名 称
								(和文)国際宇宙空間研究委員会(COSPAR)理事会 
 (英文)COSPAR Bureau Meeting
- 会 期2021/3/16~19他、年度内にオンラインで複数回開催 
- 会議出席者名会長、副会長、理事メンバー 
- 会議開催地オンライン 
- 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)9か国、9名、日本人1名 
- 会議内容
										- 日程及び会議の主な議題
 理事会にて、COSPARの運用に関して議論。オンライン形式で年度内に数度開催。2021年にハイブリッド形式で開催された総会(オンライン+シドニー会場)の運営結果について、民間からの参加の意欲が高まる月探査に関する惑星保護基準の改訂について、4年後の総会開催地の選定、その他。
- 会議における審議内容・成果
 惑星保護基準とは、探査先を不用意に地球からの物質で汚染したり、探査先から帰還させるサンプルを不用意に地球環境中に漏らさないために、宇宙探査計画が対応すべき事項を書き下したものである。民間が宇宙探査に乗り出すことに興味を持つ中、注意深い対応をしなければ、惑星保護基準は「参入障壁」と誤解されるリスクが高い。宇宙活動を秩序あるものにすることで将来の宇宙科学の機会が奪われることを防ぐ必要がある一方で、ルールが不必要に厳密であれば宇宙活動の阻害要因となり得る。COSPARには、学術の立場を代表して惑星保護基準に関するリコメンデーションを発行する役割が期待されている。宇宙探査への新しい参加者が期待される動向を踏まえれば、COSPARにおけるこの活動領域の重要性は高まっている。
- 会議において日本が果たした役割
 COSPARにおける惑星保護基準に関する議論をフォローしておくことは、惑星探査を進める日本にとって重要なことである。このことが可能となるのは、このテーマの検討を担当するパネルにメンバーを送り込むことだけでなく、理事会での議論に参加することが必須であると思える。したがって、理事会メンバーに日本代表が選ばれ続ける立場を維持する必要性がある。
 
- 日程及び会議の主な議題
会議の模様
民間からの参加意欲が高まる月探査に関する惑星保護基準の改訂について、その作業を担当したパネルから提案が出され、理事会での討議の後に承認された。改訂された基準は、COSPARの出版物により公開された。議論が必要であるのは月探査に限ったことではなく、今後ともCOSPARにおける惑星保護基準の議論は継続される。
							次回開催予定  2022年3月
