代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称

    (和文)SCOSTEP理事会
    (英文)SCOSTEP Bureau Meeting

  2. 会 期

    令和2年12月15日~16日(2日間)

  3. 会議出席者名

    塩川和夫、三好由純

  4. 会議開催地

    オンライン

  5. 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)

    参加国名:米国、インド、韓国、日本、ニュージーランド、ロシア、ドイツ、フランス
    参加国数:8か国
    参加者数:12名(うち日本人:2名)

  6. 会議内容
    • 日程及び会議の主な議題
       本理事会は令和2年12月15日0400-0700UT及び12月16日1615-1900UTに開催された。オンライン会議であるため、各国の地方時に配慮して、どちらか一方の会議に出席すればよい。主な議題は、国際共同プログラムPRESTO((変動する太陽地球結合過程の予測可能性)の運営、SCOSTEPの運営、SCOSTEPによるCapacity Building活動、2022年2月にインドで予定されているSTP-15国際会議について、などである。
    • 会議における審議内容・成果
       変動する太陽活動が人類の宇宙利用や地球気候変動に与える影響が特に注目されている。このためSCOSTEPは、2020-2024年には国際学術協力事業としてPRESTO(変動する太陽地球結合過程の予測可能性)プログラムを推進している。本理事会でもこのプログラムの内容が主に議論された。
    • 会議において日本が果たした役割
       12名の理事会メンバーのうち、塩川和夫(会長)と三好由純(理事)が理事会のメンバーとして日本から参加している。日本はSCOSTEP/PRESTOニュースレターの編集・発行やオンラインセミナーの主催など、SCOSTEPやそのPRESTOプログラムに大きな役割を果たしている。本会議でもこれらの活動が報告された。
    • その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
       SCOSTEPが各国の学生を世界の最先端のホスト研究機関に派遣するSCOSTEP Visiting Scholarプログラムのホスト機関の一つに名古屋大学宇宙地球環境研究所がなっているが、この運営について、SCOSTEPと名古屋大学宇宙地球環境研究所の間で覚書(MoU)が締結されたことが報告された。

会議の模様

  •  SCOSTEPの理事会メンバーは、会長、副会長、事務局長, 前会長の他に、COSPAR, IAGA, IAMAS, IAU, IUPAP, SCAR, URSI, WDSの各機関から派遣された8名のリエゾン委員(理事)で構成されている。衛星測位など人類の宇宙利用が広く進むとともに、気候変動問題が大きな課題となっており、SCOSTEPが学術的な側面でこれらの課題に貢献できる部分はますます広がっていると考えられる。本理事会は半年に1回、開催されており、次回開催予定は令和3年5月である。