代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称

    (和文)アイ・エー・ピー・フォー・ポリシー理事会
    (英文)IAP(InterAcademy Partnership)-Policy Board Meeting

  2. 会 期

    令和2年11月18日

  3. 会議出席者名

    高村ゆかり

  4. 会議開催地

    オンライン

  5. 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)

    参加国数15か国、参加者数15人、日本人参加者1名

  6. 会議内容
    • IAP-Policy理事会では、今回から地域ネットワークの活動の報告が行われることとなり、アフリカの地域ネットワーク(NASAC:Network of African Science Academies)から担当者を招いた。主な報告内容は以下の通り。
      • NASACが国際学術会議(ISC)と共同で運営しているLIRA2030(Leading Integrated Research for Agenda 2030 in Africa)を紹介。アフリカが抱える持続可能な開発に関連した課題や科学協力を築く上での複雑な課題にどのように対処するか、という点に焦点を当てており、これまで27の研究、10の出版に助成金を交付している。
      • IAPを通じて若手研究者の表彰制度があり、2名の研究者がNASACの事務局員として着任している。また、食糧・栄養の安全保障に関するIAPプロジェクト(FNSA:Food and Nutrition Security and Agriculture、等)への協力を行っている。
      • 食糧・栄養の安全保障のプロジェクト(FNSA)については、欧州との共同プロジェクトであり、IAPの地域ネットワークであるEASAC(European Academies’ Science Advisory Council)と協力している。
      • 上記の他、アフリカ地域の新興アカデミーへの支援やニュースレターの発行なども行っている。
    • IAP-Policy事務局から、IAP活動の近況報告が行われた。
      • 捕食出版(Predatory Publishing)に関するプロジェクトについて、アンケートが行われていることが説明され、改めて、理事会メンバーにも協力依頼があった。
      • 研究評価(Research Evaluation)のプロジェクトについて、グローバルヤングアカデミー(GYA)等と協力してアプローチを進めており、IAPとGYAの連名で高等教育へのCOVID-19による影響に関するコミュニケの作成が予定されていることが報告された。
      • 運輸の脱炭素化(Decarbonization of transport)のプロジェクトについて、資金調達に関する報告があった。また、NASACでは2021年にオンラインワークショップが予定されており、他のIAPの地域ネットワークによる活動も期待している旨、コメントがあった。これに対して、日本も含め、複数の各国アカデミーから、ラテンアメリカ、アジアにおける課題の重要性について賛同のコメントがあった。
      • ヨルダン科学アカデミー(RSS:Royal Scientific Society of Jordan)がIAPと共催で進めている産学連携(Industry-Academia Partnership)のプロジェクトについて、担当者から説明が行われた。
    • 近況報告の後、出席者同士でIAP活動の新たなイニシアチブについて議論が行われた。

会議の模様

  • 次回の会議は、令和3年2月頃 オンラインで開催予定