代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称

    （和文）海洋科学研究委員会
    （英文）Scientific Committee on Oceanic Research（略称SCOR）

  2. 会 期

    令和2年 10月20日～22日（3日間）

  3. 会議出席者名

    原田 尚美・張 勁・日比谷 紀之・石井 雅男・野村 大樹・青山 道夫

  4. 会議開催地

    リモート会議

  5. 参加状況（参加国数、参加者数、日本人参加者）34カ国、141名、6名
  6. 会議内容
    • 日程及び会議の主な議題
      • 令和2年10月20日　セッション１：開会の挨拶、SCORの新規ボードメンバーの選出、規定の一部改訂承認、新規2020年ワーキンググループの審査
        令和2年10月21日　セッション2：既存のワーキンググループ および 国際プロジェクトの活動報告
        令和2年10月22日　セッション3：人材育成など各種活動報告、関連団体からの活動報告
    • 会議における審議内容・成果
      • 昨年度逝去されたSCORと所縁の深い海洋学研究者への黙祷
      • 執行部からの報告：2019年度年次総会、各種役員選出（副会長：張勁SCOR分科会副委員長）。
      • 新規ワーキンググループプロポーザル審査
      • 現在進行中のワーキンググループ、SCORが支援する国際プロジェクト、観測ネットワーク系の国際プロジェクト
      • 予算委員会からの報告とその結果の承認
      • 密接に連携する大型国際プロジェクト、各種政府間組織の活動報告
    • 会議において日本が果たした役割

      2020年の新規ワーキンググループ プロポーザルの決定に際し、日本からの審査結果をより反映すべく働きかけた。具体的には、ワーキンググループ採択に際し、フルメンバーやアソシエイトメンバーに日本人研究者を加えるという条件付きで賛成するなど、SCORが支援するワーキンググループにはできるだけ日本人がコミットするよう働きかけている。

会議の模様

  • 　会議の冒頭、昨年度に逝去されたSCORと所縁の深い海洋学研究者のこれまでの分野発展への多大な貢献を称え、黙祷を捧げた。続いて執行部からの報告が行われた。2019年度富山大学で開催された年次総会が成功裏に終わったこと、１名の会長および３名の副会長の選出が実施され、日本から張勁SCOR分科会副委員長が副会長に就任することとなった。次に新規ワーキンググループプロポーザル申請書（８件申請提案）の紹介が行われた。続いて現在進行中のワーキンググループの活動報告が行われた。加えてSCORが支援する国際プロジェクト（GEOTRACES、Surface Ocean-Lower Atmospheric Study、Integrated Marine Biosphere Research、International Quiet Ocean Experiment、second International Indian Ocean Expedition）や観測ネットワーク系の国際プロジェクト（Changing Ocean Biological Systems、GlobalHAB、The Southern Ocean Observing System、International Ocean Carbon Coordination Project、Joint Committee on Seawater）の活動報告がなされた。これらすべての活動報告は、SCORが次年度予算をつけるかどうかの判断材料となる重要な報告である。続いて、予算とその執行についてアドホックに開催された予算委員会から、米国の民間企業に委託している監査が健全になされたか、また、前年度の執行や次年度予算が妥当な計画となっているかなどについて詳細に報告され、予算委員会が次年度予算について妥当な計画として認めても良いという判断に対する承認を行った。SCORが直接金銭的な支援はしていないものの、密接に連携する大型国際プロジェクト（International Ocean Color Coordinating Group, International, Interdisciplinary Ridge Studies, Global Alliance of Continuous Plankton Recorder Surveys, International Association for Biological Oceanography, International Association for the Physical Sciences of the Oceans, International Association for Meteorology and Atmospheric Sciences）および各種政府間組織（Intergovernmental Oceanographic Commission, North Pacific Marine Science Organization, Joint Group Experts on the Scientific Aspects of Marine Environmental Protection, Partnership for Observation of the Global Oceans, International Science Council, Scientific Committee on Antarctic Research, Future Earth, World Climate Research Program）の活動報告があった。
  • 　次回開催予定　令和3年10月末