代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称

    (和文)サイエンス20 サウジアラビア 2020
    (英文)Science20 Saudi Arabia 2020

  2. 会 期

    令和2年9月26日

  3. 会議出席者名

    武内 和彦、秋葉 澄伯、郡山 千早、森口 祐一、村山 泰啓、新福 洋子

  4. 会議開催地

    オンライン参加

  5. 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)

    参加国数:20か国、参加者数:約200名、日本人参加者:7名他

  6. 会議内容
     S20は、G20サミットに対して共同で科学的な提言を行うことを目的とする、G20各国の科学アカデミーによる会議である。2017年に、ドイツの科学アカデミーが、同国でG20が開催されることに伴い、S20開催を各国へ呼びかけたことにより発足した。本年のS20は、サウジアラビアのキングアブドゥルアジズ科学技術都市とアブドラ国王科学技術大学が主催し、「FORESIGHT: SCIENCE FOR NAVIGATING CRITICAL TRANSITIONS(仮訳:フォーサイト;重大な転換へと導くための科学)」のテーマで声明がとりまとめられた。当初は、対面による会議を予定していたが、コロナウィルスの影響により、当日はオンラインによる開催となった。
     本会議は3つのセッションにより構成された。セッション1では、アナス・アルファリス議長より、開会挨拶が行われた後、4名の閣僚(タウフィク・アル・ラビア保健大臣、ハマド・アル=シェイク教育大臣、エン・アブドゥッラー・アルスワハ通信・情報技術大臣、バンダル・アルホレイエフ産業鉱物資源大臣)よりスピーチが行われ、今回のS20声明への支持が表明された。その後、ノーベル賞受賞者を含む4名の科学者から基調講演が行われた。
     続くセッション2においては、本声明のドラフト交渉に携わったS20加盟アカデミーによる議論が行われ、各アカデミーより、S20に声明に関するアクション・プランの発表が行われた。日本学術会議からは、武内和彦副会長が代表し、本声明に関する委員会やシンポジウム活動、今後の活動予定について報告を行った。
     最後のセッション3では、閉会式が行われ、来年のS20開催国であるイタリアへの引継ぎが行われた。イタリアのリンチェイ国立アカデミーより、次回のS20の準備状況について報告があり、2021年9月にローマで開催を検討していること、引き続きコロナウィルスが一つの重要なテーマとなる旨の発表があった。

次回開催予定:
会 期  2021年9月
開催地  イタリア(ローマ)