代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称

    (和文)サイエンス20 インターナショナル・ワークショップ
    (英文)Science20 International Workshop

  2. 会 期

    令和2年8月10日~11日

  3. 会議出席者名

    武内 和彦、秋葉 澄伯、郡山 千早、森口 祐一、村山 泰啓、新福 洋子

  4. 会議開催地

    オンライン参加

  5. 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)

    参加国数:20か国、参加者数:約100名、日本人参加者:6名

  6. 会議内容
     S20は、G20サミットに対して共同で科学的な提言を行うことを目的とする、G20各国の科学アカデミーによる会議である。2017年に、ドイツの科学アカデミーが、同国でG20が開催されることに伴い、S20開催を各国へ呼びかけたことにより発足した。本年のS20は、サウジアラビアが議長国となり、開催テーマ「FORESIGHT: SCIENCE FOR NAVIGATING CRITICAL TRANSITIONS(仮訳:フォーサイト:重大な転換へと導くための科学)」の下、G20サウジアラビアの優先事項に対応した4つのタスクフォースが設置されている。4つのタスクフォースのテーマは以下のとおり(和文は仮訳)。
    1. Future of Health: Promoting wellbeing and expanding personalized healthcare (健康の未来:福利の促進と個別医療の拡大)
    2. Circular Economy: Holistic Solutions for our Environment(循環型経済:私たちの環境に対する総体的解決策)
    3. Digital Revolution: Achieving Universal Connectivity and Smarter Communities(デジタル革命:ユニバーサルなつながりとよりスマートなコミュニティの実現)
    4. Connecting the Dots: from Science to Action(点と点をつなぐ:科学から行動へ)

    5.  今回の本ワークショップは、令和2年9月26日に開催予定のS20本体会合に向けて、その事前準備のため、S20加盟アカデミーから各タスクフォースへ派遣されている代表の科学者が集まり、開催された。
       初日の8月10日のワークショップでは、サウジアラビア側より、導入として、今回のS20開催テーマ及び趣旨説明が行われた。冒頭、キングアブドゥルアジズ科学技術都市とアブドラ国王科学技術大学の各プレジデントより挨拶が行われた後、各タスクフォースの議長より、タスクフォース毎の議論の進捗状況や提言内容の骨子が報告された。
       翌日の8月11日には、各タスクフォースのメンバー毎に分かれ、前日紹介された提言内容の骨子に関する議論が行われた。各タスクフォースでは、S20加盟アカデミーの代表者間にて、意見交換が行われ、最終的にタスクフォースのテーマ毎の4つの成果文書(Policy Paper)がとりまとめられた。
       今後は、議長国のサウジアラビア側にて、4つのPolicy Papersを基に、S20声明案を作成し、S20加盟アカデミーに対し、意見照会が行われる予定である。

    次回開催予定:なし