代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称

    （和文）第21回国際自動制御連盟世界大会（オンライン）
    （英文）The 21st World Congress of the International Federation of Automatic Control (略称：IFAC 2020)

  2. 会 期

    2020年7月11日　から　2020年7月17日まで（7日間）

  3. 会議出席者名

    淺間　一、井村順一、椹木哲夫、石井秀明、藤田政之、太田快人、高橋桂子、IFAC2023実行委員会メンバー

  4. 会議開催地

    ドイツ・ベルリンを配信拠点とし、World Wide Web上に構築されたバーチャル会場にて開催

  5. 参加状況（参加国数、参加者数、日本人参加者）

    参加国数：83カ国、参加者数：4,409名（ログイン数：10,271（ライブイベント）、11,032（ポストイベント））

  6. 会議内容
      主な日程及び会議の主な議題
    • ハイライト：
      1. Global Live Track: 40 hours live elements、concurrently on five continents
      2. 4 プレナリー講演, 6 セミ・プレナリー講演, 1 コロナセッション
      3. 6 産業界からのキーノート
      4. 260バーチャルセッション
      5. 5 チュートリアル, 3 競技, 27 デモンストレーション
      6. 13 サイエンスワークショップ
      7. 世界ガールズワークショップ
      8. バーチャル ソーシャル イベント：
        1st IFAC Control Orchestra, Quiz, Photo Souvenir, Virtual City Tour
    • Scientific Programの概要：
    • ＜参考＞IFAC2020 に関連して同時期に開催された各種委員会活動
      • Outgoing Administrative and Finance (A&F) Committee 　（旧総務財政委員会）
        　Chair: Hajime Asama（淺間　一：東大）
      • (Outgoing) Policy Committee （旧政策委員会）
        　Member: Jun-ichi Imura（井村順一：東工大）
      • Outgoing Executive Board（旧執行委員会）
        　A&F Committee Chair: Hajime Asama（淺間　一：東大）
      • Outgoing Technical Board（旧技術委員会）
        　Ex-officio Member: Jun-ichi Imura（井村順一：東工大）
        　CC1 Chair: Hideaki Ishii（石井秀明：東工大）
      • Outgoing Council（旧理事会）
        　President Elect: Hajime Asama（淺間　一：東大）
      • General Assembly（総会）
        　Japan NMO: Tetsuo Sawaragi（椹木哲夫：京大）
        　Ex-officio Member: Jun-ichi Imura（井村順一：東工大）
      • Awards Committee （表彰委員会）
        　Member: Masayuki Fujita（藤田政之：東大）
      • Incoming Conference Board（新会議委員会）
        　IPC Chair WC2023: Hideaki Ishii（石井秀明：東工大）
      • Incoming Publication Board（新出版委員会）
        　Ordinary Member: Yoshito Ohta（太田快人：京大）
      • Incoming Technical Board（新技術委員会）
        　CC1 Chair: Hideaki Ishii（石井秀明：東工大）
      • Incoming Council（新理事会）
        　President: Hajime Asama（淺間　一：東大）

  7. 会議において日本が果たした役割

    　IFAC2020のメインイベントであるScientific Programにおいて主たるcontributorとして参画し（、IFAC2020ベルリン大会の成功に貢献した。また、次回IFAC2023の開催国として、IFAC Presidentである淺間 一教授（東京大学）、IFAC2023実行委員会メンバーにより広く広報活動を行った。

    ＜参考＞

会議の模様

　IFAC（国際自動制御連盟）の60年間の伝統のもと、3年おきに開催されるWorld Congressは、 1960年にモスクワで第1回会議が開催されて以来、国際的な自動制御コミュニティにける最も新しい研究成果をと情報を交換するための、最も大規模で、最も重要な会議である。IFAC2020 World Congressは、メインイベントであるScientific Programにおいて、4446の投稿論文、93のオープン招待トラック、77の招待セッション、34のワークショップから構成された。投稿論文等のチェック・プロセスは、IFACインターナショナル・プログラム委員会の主導のもとIFACの9のコミッティ、39のテクニカルコミッティ、528人のテクニカル・アソシエイト・エディタにより進められ、少なくとも6500人以上のレビュアーから、13300件以上のレビュー・チェックが推敲され、従来にも増して、多くの参加者および協力者によって盛会となった。
　COVID-19世界的流行により、IFAC2020 World Congress はIFAC史上初めてサイバースペースの仮想世界会議として開催された。開催国ドイツの関係者の大きな挑戦と、献身的で多大な努力および尽力によって、本会議は成功に導かれた。Scientific Program中の従来のセッションイベント、チュートリアル、ワークショップ、円卓会議などにおける発表者と参加者の双方向の情報交換を可能にする運営技術、競技イベントや社交イベントにおける参加者の参加意識を高める運営や技術など、様々な新しい試みが盛り込まれていた。
　上記の運営マネージメントや諸技術、予算計画等については、次回の日本開催の会議においても応用と活用が可能であり、学ぶべき点が非常に多い。学術的にも、運営面からも、大変実りの多い会議となった。

次回開催予定:
　期間　　2023年7月9日（日）～14日（金）（6日間）
　開催国　日本（横浜）