代表派遣会議出席報告

1. 会議概要

1) 名 称   (和文) 第41回海洋研究科学委員会(SCOR)総会
          (英文) Scientific Committee on Oceanic Research, 41st General Meeting

2) 会 期 2012年10月21日~24日(4日間)
3) 会議出席者名 日本人:池田元美、蒲生俊敬(日本学術会議による代表派遣)、田口哲
             外国人:Wolfgang Fennel(議長)、Mary Feeley(セクレタリ)、John Volkman(副議長、)Ilana Wainer(副議長)、他26名

4) 会議開催地 ダルハウジー大学、ベッドフォード海洋研究所(カナダ・ハリファックス)
5) 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)
             参加国数:20、参加者数:33、日本人参加者(3名):池田元美、蒲生俊隆、田口哲(日本のSCOR分科会委員)

6) 会議内容
・日程及び会議の主な議題
 現存ワーキング・グループの報告と措置
 新規ワーキング・グループへの申請選考
 大型国際共同研究(GLOBEC、GEOTRACES、GEOHAB、IMBER、SOLAS)の報告
 政府間機関(IOC、PICES、ICES、FOO)との共同取組み
 非政府機関ICSU(IGBP、WCRP、SCAR、SOOS、SCOPE)とは特に緊密な関係
 IUGG付属組織(IABO、IAMAS、IAPSO)
 付属プログラム(CoML、iAnZone、IMAGES、InterRidge、IOCCG、Ocean Mixing Processes)およびその他の組織(POGO、AOSB)について報告
 ベッドフォード海洋研究所創設50周年記念海洋科学シンポジウム
・会議における審議内容・成果
 本会議の最重要案件であるワーキング・グループの審査においては、海洋科学発展への貢献に加え、担当者の地域バランス(特に途上国から)、女性研究者を含めていることも重視され、7申請から2件を採択した。各国の意見も充分に尊重した上で、海面微細層の機構と役割に関する申請と、アルゴフロートに搭載する化学センサーに関する申請が採択された。我が国の研究者は後者の申請に加わっている。前回に続き2件が採択され、SCORの海洋科学に対する貢献が維持された。
 財政問題についての報告では、長期的に見るとSCORの財源は厳しく、資金の確保に各国が努力してほしいこと、また新たな参加国をよびこむ折衝を続ける。
・会議において日本が果たした役割
 田口哲委員が副議長としてさらに2年参加し、運営に貢献している。
7) 会議の模様
 Fennel議長が4年に任期を終え、Burkill氏が次期の議長に選出された。3名の副議長のうち、Ilana Wainer氏が退任し、Corina Brussaard氏が選出された。
 本会議の重要案件であるワーキング・グループについて、まず既存のグループの評価を行った。昨年までに開始された7件のうち、1件は当初の目的を達成したので、本来の期間より短い3年間で完了することに同意された。他の6件は順当な取り組みを続けており継続が認められた。

次回開催予定2013年11月末
 2013年執行理事会は、ニュージーランドで開催されることが承認された。2014年総会はドイツ・ブレーメンで開催される予定である。
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