代表派遣会議出席報告
1. 会議概要
1) 名 称 (和文) 世界工学団体連盟理事会および2012年世界技術者フォーラム(英文) World Federation of Engineering Organization (WFEO) Executive Council Meetings; World Engineers’ Forum 2012
2) 会 期 2012年9月16日~21日(6日間)
3) 会議出席者名 石井 弓夫(WFEO分科会委員) 池田 駿介(WFEO分科会委員長)
4) 会議開催地 スロベニア共和国 リュブリアナ市
5) 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)
約50カ国、参加者:約450人 日本人参加者:10人
6) 会議内容
・日程及び会議の主な議題
9月16日:CDRM委員等と事前打合せを実施
9月17日:CDRM委員会に委員長および委員として参加
9月18日:WEF2012開会式・セッション
9月19日:DRMセッション・WECC2015国際諮問委員会
9月20日:WFEO理事会
9月21日:技術視察
・会議における審議内容・成果
9月16日・17日の両日にわたって開催された各常設技術委員会の会議では、今期の活動状況の報告および来期の活動計画に関する協議が行われた。災害リスクマネジメント委員会では副委員長の選任や小委員会の新設等の重要事項が承認された。
9月19日にWFEO幹部を招集して開催されたWECC2015国際諮問委員会の第2回会合においては、WECC2015組織委員会委員長を務める日本工学会柘植会長によりWECC2015の準備状況および今後の計画が報告され、会議のテーマやプログラム内容に関する活発な意見交換が行われた。
9月20日に開催された理事会では、会長報告、予算・決算報告、常設委員会報告がなされた。また、事務局長から戦略行動計画が提案され、UNESCOおよびOECDをはじめとする国際機関との連携強化が全体の方針として示された。
・会議において日本が果たした役割
(1)理事会において、Committee on Disaster Risk Management(CDRM、委員長:石井弓夫)の主成果を報告し、高く評価された。
(2)DRMセッションにおいて、日本人スピーカー6名が講演を行った。傍聴者が多く集まり、高い関心が寄せられた。
(3)WECC2015国際諮問委員会の第2回会合を開催し、WECC2015準備状況の説明、および意見交換を行った。
・その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
世界工学団体連盟(WFEO)とスロベニア工学会の主催により「持続可能な建設」をテーマとして9月18日・19日に開催されたWEF2012では、アジア・中東・アフリカを含む世界各国の技術者、研究者、政治家が一堂に会して議論が行われた。18日に開催された開会式ではTurkスロベニア大統領やUNESCOのBokova事務総長による講演が行われ、パネルセッションでは各国のスピーカーがエネルギー、災害管理、持続可能な環境などについて研究発表を行った。総括として採択されたリュブリアナ宣言では持続可能な社会システムの構築には統合的かつ学際的アプローチが必要であること、科学技術的知見の交換や技術の革新および実践を通じて持続可能なソリューションを創出することなどが盛り込まれた。
7) 会議の模様
・9/20理事会審議・決定事項
-決算報告および予算を承認
-会議規則の一部改定を承認
-新規会員としてフィジーが加盟
-アフリカ工学団体連盟(FAEO)とアフリカ技術フォーラム(AEF)の統合によりFAEOに国際会員の資格を付与
-2019年WECのホスト国としてオーストラリアが立候補
次回開催予定
2013年3月 理事会 パリ
2013年9月 総会・理事会及びサミット シンガポール
2014年 理事会 ナイジェリア
2015年 総会・理事会及びコンベンション 日本・京都
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