代表派遣会議出席報告

会議概要

1 名 称   第32回国際地理学会議ケルン大会
       (32nd International Geographical Congress Cologne)

2 会 期 2012年8月26日~2012年8月30日(5日間)
3 会議出席者名 春山 成子、氷見山 幸夫、石川 義孝
4 会議開催地 ケルン(ドイツ)
5 参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)
        参加国数80カ国、参加者数4000人、日本人参加者120人

6 会議内容
・日程及び会議の主な議題
 2012年8月25日 ケルンにて外務省主催IGU役員レセプション
 2012年8月26日―30日 IGC2012 ケルン会議
  8月27日-29日 IGU役員会議、および、
  IGUナショナルコミテイーメンバー会議
  IGUコミッション代表者会議
  会長、副会長の改選、投票
  ロシア国際地理学会議のためのロシア科学院レセプション
  2016年中国IGC海外のための中国科学院レセプション
  ケルン市レセプション、IGC2012のレセプション
 8月29日 hazard and risk commissionセッションの司会、講演
 8月30日 hazard and risk commissionセッションの司会、講演、hazard and risk commission business meeting
・会議における審議内容・成果
 地理学を通した国際的連携と協働についての議論を行うとともに、ボーダー研究を通しての国際理解を推進するめの議論を行った。ドイツでのIGCではDown to earthを掲げ、特に国際紛争とリスク研究、リスクマネージメントの重要性に鑑み,risk and conflictのセッションを大きく取り上げアジア、ヨーロッパ、オセアニア、アフリカ、アメリカとの連携研究の必要性を議論した。また、 災害とリスク、ジオパーク、メガシティー、土地劣化と砂漠化、土地利用変化、グローバル変化と人口流動、地理情報科学、農村持続可能性、地形学、山岳地域の持続性、人口地理、地理教育などが取り上げられて各国からのレポートが提供された。
・会議において日本が果たした役割
 日本からはIGU副会長を出しており、積極的なIGU組織の役員会義で中心的な役割を果たした。また、春山はIGUの2008年から2012年の4カ年の会計監査にあたった。今回は会長、副会長の改選に当たるため、議論を尽くしてその選挙に対応した。
 日本が関わるコミッション組織としては土地利用変化、災害とリスク、人口地理学、地理教育、ジオパーク、メガシティー、土地利用変化、地理情報科学などでコミッション活動のイニシアチブをとり研究成果の発表ならびに会議をリードした。また、前期のIGU田辺副会長を名誉会員に推挙し、採択され表彰を受ける運びとなった。
・その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
 IGCケルン会議の情報は連日、ドイツのテレビ放送、ならびに新聞で取り上げられた。また、防災に関わるセッションには終日、新聞記者が詰めており会議の情報が伝えられた。
7 会議の模様
 次期開催は日本であり、2013年京都国際地理学会(KRC)。開催期間は2013年8月4-9日を予定しており、IGUの国際的な連携を強めるとともに、Traditional wisdom and modern knowledge for the earth’s Futureを掲げて、京都で開催する準備を進めている。
 なお、2014年はポーランドでの開催、2015年はロシアで開催、2016年IGCは中国で開催が決定されており、この次の会議ではトルコ開催が検討されている。アジア地域からの地理学分野の建設的な国際協力・国際貢献が期待されており、日本からのサポートも望まれている。
 パレスチナ問題、日韓の間を含めたボーダーについての地理学的な見地からの議論が必要であることが承認され、2012年から、「地名」に関わるコミッションが開始されることになった。
次回開催予定は上記に示すKRC2013は2013年8月初めに開催される。

general Assembly の様子

IGCメイン会場前(ケルン大学)

ポスター会場
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