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代表派遣会議出席報告
1 名 称  宇宙空間研究委員会第38回科学会議
       (XVII Committee on Space Research, The 38th Science Assembly Assembly)
2 会 期 平成22年7月18日~24 日まで( 7日間)
       (council meeting各国代表者会議は7月17日および7月25日に開催)
3 会議出席者名  佐々木晶、中村卓司
4 会議開催地 ドイツ・ブレーメン市、ブレーメン国際会議場
5 参加状況 (参加国数、参加者数、日本人参加者)  参加国数 64か国、参加者数 3003名(うち日本人 325名)
6 会議内容

Multidisciplinary General Symposium
・日程及び会議の主な議題

(科学総会)平成22年7月18日~24 日まで開かれ、衛星地球観測科学、天文学、太陽系科学、磁気圏科学、太陽圏科学、地球科学、物質科学、宇宙生物学、基礎物理学、宇宙軌道力学など、宇宙機を利用した様々な分野の発表・討議が行われた。
(各国代表者会議) 平成22年7月17日および25日に開催された。主な議題は、決算・予算の議論と承認、次期役員選挙、次々回の総会開催地決定、各分科会からの報告である。
・ 会議における審議内容・成果
各国代表者会議では、財政は健全であると認められ、予算、決算は承認された。COSPARの新会長には、イタリアのG. Bignamiが選出された。
・会議において日本が果たした役割  
科学総会の参加者、発表者数とも、日本は地元ドイツ、アメリカに次ぎ3番目である。各国代表者会議では、COSPARの役員選挙があり、日本代表の佐々木が新Bureau member(理事)に選出された。また、 日本で2011年に開催される国際会議ISTS 2011 (Okinawa)のCo-sponsorshipが承認された。
・その他特筆すべき事項
次々回の開催地として、ロシアのモスクワが選ばれた。

7 会議の模様

 今回の科学総会では、Science and Technology in Global Earth Observation(地球全球観測の科学と技術)、Habitability of Mars(火星の生存可能性)といった新しい分野のセッションも設けられた。
 今回は、微小重力実験で定評のある、ZARMの主催であったため、その分野のセッションの発表数が多かった。また、Climate Changeの特別講演は1000人以上の聴衆を集め、衛星観測の役割の高さとこの分野への関心の強さを改めて印象づけた。
 Commission B(Space Studies of the Earth-Moon System, Planets, and Small Bodies of the Solar System:地球=月系、惑星、太陽系小天体の宇宙研究)では、B10 Highlights in Solar System Space Researchという特別セッションが開かれた。同じCommissionの他のセッションと時間が重ならないように設定されたため、多くの聴衆を集めた。
 7月19日には全体会が開かれ、Award/Medal では、2名の日本人若手研究者と1名の日本で研究する外国人研究者が、若手賞であるZeldovich medalを受賞した。
 COSPAR科学総会は1年おきに開催される。次回の開催予定は、平成 24年7 月14日から22日まで。インド、マイソール市である。
 各国代表者会議において、会長のBonnetから、奇数年にも小規模なCOSPAR主催会合を開くことの提案があった。Multidisciplinary General Symposiumとして、アウトリーチや能力開発(Capacity Building)などもテーマとして想定している。今後、審議していくことになった。


賑わうポスター会場                    ZARM(ブレーメン大学応用宇宙無重力研究センター)で開かれたCouncil Dinner                   



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