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代表派遣会議出席報告
1 名 称  国際自動制御連盟、技術理事会
       (International Federation of Automatic Control.Technical Board Meeting)
2 会 期 2010年 6月30日~7月2日(3日間)
3 会議出席者名  片山  徹(IFAC分科会委員)
4 会議開催地 ボルチモア市
5 参加状況 (参加国数、参加者数、日本人参加者)  参加国12か国、参加者数20名、日本人2名
6 会議内容

・日程及び会議の主な議題
本会議は毎年1回開催されるIFAC 理事会 (Council meeting) [日本からは木村英紀氏(理研)が代表として出席]の前日に開催される技術理事会 (Technical Board meeting) であり、7月1日に開催された。 主な議題は過去1年間のTB の活動を総括する委員長報告と技術理事会の再編成が主な議題であり、その結論を持って委員長が翌7月2日の理事会において技術理事会報告を行う。なお、技術理事会のメンバーリストを付録に添付したので、参照されたい。
○ 6月30日 IFAC顕彰(Award)委員会
○ 7月1日 技術理事会(Technical Board meeting)
○ 7月2日 IFAC理事会
・ 会議における審議内容・成果
a) TBを構成する9つのCC(Coordinating Committees、分野別調整委員会)毎に過去1年間の活動報告が出席したCC委員長からなされ、質疑応答がおこなわれた。委員会TC2.5 の名称を最近の動向にあわせて、Control Design for Uncertain Systems に変更した。
b) TC4.4の廃止に伴い、CC4 の再編成が提案された。次回に議論し結論を出すことが決定された。
c) 新しい分野であるSystem Biology の技術委員会を新たに発足させる案を次回に提案して、議論することになった。
d) 委員会TC9.4 Education を教育の共通性に鑑み、CC9 Social Systems から外して、TB委員長が扱うTB直属の委員会とすることが議論され、次回委員会で採決する。
e) TBの組織を再編成する時期に来ているということが提案され、大筋で了承され、4名の委員で案を作成し、次回委員会で採決することが決定された。
f) IFAC2011世界大会の準備状況が報告され、了承された。
g) TBに関連したWebページはTechnical Committees(40の技術委員会)を中心としたものであるが、技術理事会としての方針や展望を示すTB Webページを新たに作ること
  注意:今回、結論が先送り、すなわち宿題となっている理由は、IFACが3年毎の世界大会を軸にあらゆる委員会が3年の周期で運営されており、今年はその中間の年にあたり、今回決定してもすぐには施行できないものがほとんどであるため、来年に色々な決定を行い、次期の技術理事会に申し送る。
・ 会議において日本が果たした役割
  このTBには、日本からは片山(同志社大)が副委員長 (2008-2011)を努め、TBを構成する技術委員会TC4.3 Robotics の委員長を橋本秀紀氏(東大)、TC6.2 Mining, Mineral and Metal Processing の委員長を浅野和也氏(JFEスチール)、TC8.1 Control of Agriculture の委員長を野口 伸氏(北大)が務めており、70名を超える研究者が色々なTCのメンバーとして活動を行っており、日本人はこの委員会中で日常的にも重要な役割を担っている。 

7 会議の模様

  TB委員会は午前9:30に開会。出席確認、議題の承認、議事録点検のための委員を選出(D. Dochain委員と片山)、前回の議事録の承認。過去1年間の委員会の活動(具体的にはTBを構成する各技術委員会TCの活動)を総括する委員長報告に入る。TB委員長が各CC委員会、TC委員会から事前に提出された活動報告書にCC毎にコメントを加え、またCC委員長(CC1、CC6、CC7の3委員長は欠席、CC7はTC7.3の委員長が代理)の報告を求める形で進行した。問題の指摘がなかったのはCC1とCC5のみで、とくに CC4 では、TC4.4 Cost Oriented Automation を廃止したいという提案があった。そのために、CC4を大幅に再編成することが議論され、次回の会議までにその案を提出することになった。また、最近非常に多くの関心を集めているSystem Biology 関係の分野の研究について、CC2、CC6、CC8との連携が必要であることが議論され、 この分野の中核となる新しい技術委員会TCを作るためのWGが結成され、次回までに案を提出することになった。
  今回はTB委員長からの提案が多かった。2000年頃に現在のTBの構成が出来上がったが、委員長からTBの組織を再編成する時期に来ているということが提案され、大筋で了承され、S. Boverie (TB副委員長、フランス)を中心とした4名の委員で案を作成し、次回委員会で採決することが決定された。また、TBはいままではIFAC世界大会やIFACが主催する各種シンポジウム、ワークショップが成功するためのサービスに専念してきたが、独自のWebページ、予算(現在予算ゼロ)をもって、TBのヴィジョンや方針などを掲載するなどCouncilからの拘束はあるが、ある程度の独自性を発揮してはどうかという委員長提案があり、討論のあと、採決の結果可決した。また、来年のIFAC2011ミラノ世界大会の準備状況が報告され、了承された。出版に関しては、Automatica を始めとするIFAC 関連のJournalのImpact Factor が上昇していることが報告された。次回は2011年8月28日(詳細は末定)のミラノ世界大会開催の前日に今期のTB の最終の会合を開催し、宿題を処理して次期のTB委員会へ引き継ぐことになっている。午後4:30散会。
  ・付録 TBの構成 TBのメンバーリストを以下に示す。TBは全部で40のTC (Technical Committee, 技術委員会) からなるが、9つのCC (Coordinating Committee, 分野別調整委員会) が関連の委員会を束ねる階層構造をとっている。3年毎にIFAC 世界大会が開催され、全ての運営は3年の周期で行われている。世界大会はTBとIPCが中心となって企画、運営される。世界大会が開催されない年には、シンポジウム、ワークショップなどが開催されるが各TCとIPCが主体となって企画、運営されている。なお、TB Meetingの通常の出席者は、Chair, Vice Chairs, Members とCC委員長である。TC委員長の出席は少ない。

 
〔付録〕

IFAC TECHNICAL BOARD 2008-2011
Chair                                        Iven Mareels (AU)
Vice-Chairs                                   Serge Boverie (FR)
                                           Tohru Katayama (JP)
Members:                                     Dongil Cho (IPC, IFAC2008) (KR)
                                            Xiaohua Xia (IPC, IFAC2014) (ZA)
                                            Tom McAvoy (US)
CC & TC Cairs
(Theory)
1 SYSTEMS & SIGNALS                           Xiren Cao (HK)
1.1 Modeling, Identification & Signal Processing           Hakan Hjalmarsson (SE)
1.2 Adaptive and Learning Systems                   Alexander Fradkov (RU)
1.3 Discrete Event and Hybrid Systems                Alessandro Giua (IT)
1.4 Stochastic Systems                           C. D. Charalambous (CY)
1.5 Networked Systems                           Karl H. Johansson (SE)

2. DESIGN METHODS                             Patrizio Colaneri (IT)
2.1 Control Design                               Alessandro Astolfi (UK)
2.2 Linear Control Systems                         Luc Dugard (FR)
2.3 Non-Linear Control Systems                     Xiaohua Xia (ZA)
2.4 Optimal Control Alexsander                      M. Tarasyev (RU)
2.5 Robust Control                               Faryar Jabbari (US) (Technology)

3. Computer, Cognition and Communication              Matjaz Colnaric (SI)
3.1 Computers for Control                          Marek Wegrzn (PL)
3.2 Computational Intelligence in Control                Antonio Ruano (PT)

4. MECHATRONICS, ROBOTICS AND COMPONENTS       Detlef Zuehlke (DE)
4.1 Components and Technologies for Control            Marco Muenchhof (DE)
4.2 Mechatronic Systems                           Masayoshi Tomizuka (US)
4.3 Robotics                                    Hideki Hashimoto (JP)
4.4 Cost Oriented Automation                        Mireille Bayart (FR)
4.5 Human Machine Systems                        Wan Chul Yoon (KR) (Applications)

5. MANUFACTURING AND LOGISTICS SYSTEMS          Laszlo Monostori (HU)
5.1 Manufacturing Plant Control                      Carlos Perreira (BR)
5.2 Manufacturing Modeling for Management and Control     Jose Ceroni (CL)
5.3 Enterprise Integration and Netwoeking               Herve Paneto (FR)
5.4 Large Scale Complex Systems                     Mietek Brdys (UK)

6. PROCESS AND POWER SYSTEMS                   Sigurd Skogestad (NO)
6.1 Chemical Process Control                        Francis J. Doyle III (US)
6.2 Mining, Mineral & Metal Processing                  Kazuya Asano (JP)
6.3 Power Plants and Power Systems                  Istvan Erlich (DE)
6.4 Safeprocess                                 Jakob Stoustrup (DK)

7. TRANSPORTATION AND VEHICLE SYSTEMS          Lars Nielsen (SE)
7.1 Automotive Control                            Gianfranco Rizzo (IT)
7.2 Marine Systems                              Antonio Pascoal (PT)
7.3 Aerospace                                  Houria Siguedidjane (FR)
7.4 Intelligent Autonomous Vehicles                   Michel Devy (FR)

8. BIO & ECOLOGICAL SYSTEMS                    Fanlung Xiong (CN)
8.1 Control in Agriculture                           Noboru Noguchi (JP)
8.2 Biological and Medical Systems                   Steen Andreassen (DK)
8.3 Modeling and Control of Environmental Systems       Andrea Castelletti (IT)
8.4 Biosystems and Bioprocesses                   Jaime Alberto Moreno (MX)

9 SOCIAL SYSTEMS                             Gheorghi Dimirovski (MK)
9.1 Economic & Business Systems                   Fei-Yue Wang (CN)
9.2 Social Impact of Automation                      Frederique Mayer (FR)
9.3 Developing Countries                           Ibrahim Eskin (TR)
9.4 Education                                  Bozenna Pask-Duncan (US)
9.5 SWISS - Supplemental Ways of
   Improving International Stability                   Peter Kopacek (AT)



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