日本学術会議が加入している国際学術団体であるインターアカデミーカウンシル(IAC)は、「科学における女性-”Women
for Science”」と題する報告書を取りまとめ、本年6月20日に公表しました。
この報告書では、学術会議会員に占める女性の割合が一般に5%未満であるなど、科学技術分野における女性の参画が不十分であり、それを正していくために各国の学術会議は速やかな行動を取らなければならないと指摘し、それにはまず、学術会議自らが女性を力づけ、支援していく内部の運営を実施するとともに、政策決定者やその他のリーダーに働きかけてより広い変革を求めていくことが必要だとしています。
日本学術会議では、昨年10月から始まった第20期において会員の20%が女性となり、常置の「科学者委員会」の下に「男女共同参画分科会」を、また、課題別の委員会として「学術とジェンダー委員会」を設置するなど、この問題に以前から積極的に取り組んでおり、今後とも努力してまいる所存であります。さらに、国際的な学術団体や国連機関とも緊密に連携し、この問題を含め、世界的な諸課題の解決に向けて積極的に貢献してまいります。 |