公開シンポジウム「四季の環境変化を生き抜く生物の知恵と時間の科学 〜体内時計と季節〜」

 私たち人間を含む多くの生き物は「体内時計」を持ち、1日24時間のリズムだけでなく、1年という長い時間のリズムあるいはそれ以外にもさまざまな長さのリズムの影響を受けながら生きていることをご存じでしょうか。
 現代社会は空調や照明によって常に快適な環境が維持されていますが、私たちの心身は今もなお、季節の移ろいに敏感に反応しています。「冬季うつ」などはその一例であり、季節の変化と現代的な生活習慣とのミスマッチが、心身の不調を引き起こすことも明らかになってきました。また昨年来、冬眠前のクマが人里に頻繁に出没する事例が大きな話題となっています。これも、エサ不足や温暖化により環境のリズムが変化し、野生動物の冬眠にゆらぎを与えていることの現れと言えるかもしれません。自然界に目を向けると、植物は気温や日長を感知して花を咲かせ、昆虫や動物たちは厳しい冬を乗り越えるために「休眠」や「冬眠」という驚くべき生存戦略を進化させてきました。
 本シンポジウムでは、植物、昆虫、哺乳類など多様な生き物が持つ「季節への適応能力」の謎を紐解きます。これら生物の巧みな生存戦略を知ることは、季節感を失いがちな現代社会において、私たちが「いつ、何を食べるべきか」を含め、どのように自然と調和し、健やかに過ごすべきかを考えるヒントになるはずです。生物リズムの進化や多様性について専門家が分かりやすく解説し、参加者の皆様と一緒に「季節変化と共に生きる未来」について考えます。

イベント概要

開催日時 令和8(2026)年4月12日(日)13:30 〜 16:30
開催地 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)(ハイブリッド開催)
対象 どなたでも参加いただけます。
プログラム
13:30 開会の挨拶
深田 吉孝(日本学術会議第二部会員/東京大学名誉教授/東京都医学総合研究所客員研究員)
13:35 講演「植物はなぜ季節を知ることができるのか? 〜動けない生き物の生存戦略〜」
遠藤 求(日本学術会議連携会員/奈良先端科学技術大学院大学教授)
14:00 講演「虫たちの冬支度 〜小さな脳が操る休眠の巧みな仕組み〜」
志賀 向子(日本学術会議連携会員/大阪大学大学院理学研究科教授)
14:25 講演「動物たちのカレンダー 〜ヒトの季節性疾患の謎に迫る〜」
吉村 崇(日本学術会議連携会員/名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所拠点長/教授)
14:50-15:05 休憩
15:05 講演「季節とライフステージ 〜食と健康への活用〜」
安尾 しのぶ(日本学術会議連携会員/九州大学大学院農学研究院教授)
15:30 講演「哺乳類の冬眠の謎 〜過去・現在・未来〜」
山口 良文(北海道大学低温科学研究所教授)
16:05 総合討論・質疑応答
講演者全員
16:25 閉会の挨拶
坂田 省吾(日本学術会議第一部会員/新潟医療福祉大学心理・福祉学部心理健康学科教授)
 申込み 参加費無料
参加申込は以下のリンク先から
参加登録フォームへのリンク
 問い合わせ 公開シンポジウム「体内時計と季節」事務局
E-mail: Biological.Rhythms.and.Seasons(a)gmail.com ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議生物リズム分科会
共催:日本時間生物学会、日本睡眠学会