学術フォーラム「循環経済を活かし自然再興と調和する炭素中立社会への移行」

 カーボンニュートラル(炭素中立)の実現には、あらゆる部門での排出削減と広範な削減策の導入が必要である。同時に、炭素中立はどのような社会・経済の上に実現し得るのか、自然資本の回復を含む循環型で持続可能な社会のビジョンをいかに作り上げ、共有していくか、それに必要な課題は何かなど、学術の観点から検討すべき課題は多い。
 こうした課題の明確化には、中長期的な視点を持って自然科学、人文科学、社会科学を含む学術の諸分野が協働し、包括的で俯瞰的な検討を進めていく必要があり、日本学術会議にはその役割を果たすことが期待されている。そこで第26期課題別委員会「循環経済を活かし自然再興と調和する炭素中立社会への移行に関する検討委員会」が中心となり、2050年炭素中立の実現という喫緊の課題に対応することに焦点を置きつつ、循環型で自然資本を持続可能に活用する社会を構築するための検討を進めてきた。得られた知見は、意思の表出として政策決定者のみならず広く社会に発信する予定である。
 この学術フォーラムは、学術、行政、企業、非政府団体を含む幅広い視点から議論を深め、より総合的・俯瞰的な見地に基づき最新の知見を取りまとめる機会として開催する。



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イベント概要

開催日時 令和7年3月12日(水)13:00~17:30
開催地 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34) オンライン配信あり
対象 どなたでも参加いただけます。
定員 日本学術会議の講堂での参加については、定員になり次第締め切り、超過の際はオンライン参加とさせていただきます。
参加費 無料
プログラム
司会:森口 祐一(第三部会員、循環経済を活かし自然再興と調和する炭素中立社会への移行に関する検討委員会委員長、国立環境研究所理事)
13:00~13:05 開会挨拶
三枝 信子(第三部会員・副会長、国立環境研究所地球システム領域長)
13:05~13:15
趣旨説明 森口 祐一(再掲)
資料(PDF形式:1,653KB)
13:15~13:55 持続可能な社会構築に向けた政策統合/統合的アプローチ―その到達点と課題
高村 ゆかり(第25期日本学術会議副会長/東京大学未来ビジョン研究センター教授)
資料(PDF形式:9,075KB)
13:55~14:35 炭素中立・資源循環・自然再興の一体的推進
秦 康之 (環境省総合環境政策統括官)
資料(PDF形式:3,116KB)
14:35~14:45 休憩
14:45~15:25 炭素中立と自然資本をベースとした経済構築に向けたファイナンスの動向
吉高 まり(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社フェロー)
資料(PDF形式:3,462KB)
15:25~16:05 脱炭素化と生物多様性保全推進における非国家アクターの国を超えたリーダーシップ
小西 雅子(公益財団法人世界自然保護基金ジャパン専門ディレクター)
資料(PDF形式:3,146KB)
16:05~16:15 休憩
16:15~17:25 パネルディスカッション
モデレータ:森口 祐一(再掲)  資料(PDF形式:282KB)
パネリスト
上記講演者及び関連する分野別委員会・分科会の代表

北島 薫(第二部会員,統合生物学委員長/京都大学大学院農学研究科教授)
資料(PDF形式:535KB)

岸本康夫(第三部会員,材料工学委員長/JFEスチール株式会社スチール研究所研究技監)
資料(PDF形式:1,300KB)

下田吉之(第三部会員,土木工学・建築学委員会カーボンニュートラル都市分科会委員長/大阪大学大学院工学研究科教授)
資料(PDF形式:426KB)

岩城智香子(連携会員,総合工学委員会エネルギーと科学技術に関する分科会副委員長/東芝エネルギーシステムズ株式会社エネルギーシステム技術開発センターシニアフェロー)
資料(PDF形式:940KB)

17:25~17:30 閉会挨拶
鈴木朋子(第三部会員、循環経済を活かし自然再興と調和する炭素中立社会への移行に関する検討委員会幹事、株式会社日立製作所専門理事)
 申込み 以下のページのリンク先よりお申込みください。
参加登録ページへのリンク
 お問い合わせ先 日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当
電話:03-3403-6295
備考 主催:日本学術会議