学術フォーラム「成人病から生活習慣病、そして今後 ~疾病予防をさらに進めるために~」

 生活習慣病という用語は、平成8年に厚生省(当時)により導入後広く普及し、国民の間にも生活習慣の重要性の認識は浸透した。一方、大規模ゲノム解析等に基づく遺伝的素因に関する理解、Developmental Origins of Health and Diseases(DOHaD)として知られる妊娠前・出生前から幼小児期の環境要因、温湿度・住環境・大気汚染を含む環境要因、さらにはCOVID-19による血管炎等の関与など、多様な環境要因の関与についての理解が大きく進んだ。そうした中で「生活習慣」に関する個人責任が過度に強調されることで差別や偏見に繋がる懸念が増大しており、その対応が30年を経て改めて必要とされる。国民の主要な死因、健康寿命延伸の阻害要因である生活習慣病の予防対策を様々な職種や担い手が協働して進めていくことが、日本社会の活力の維持や増進に重要であるが、その対策について学術的な観点からの問題点の整理と解決策の提案が求められている。令和8年に公表予定の提言作成にあたっての議論醸成のため、本フォーラムを開催する。

イベント概要

開催日時 令和7年2月24日(月・祝)13:00~17:00
開催地 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34) オンライン配信あり
対象 どなたでも参加いただけます。
定員 日本学術会議の講堂での参加については、定員になり次第締め切り、超過の際はオンライン参加とさせていただきます。
参加費 無料
プログラム
司会進行
池田 彩子(日本学術会議連携会員、健康・生活科学委員会・臨床医学委員会合同生活習慣病対策分科会 幹事、名古屋学芸大学管理栄養学部教授)
水野 篤(日本学術会議連携会員(特任)、聖路加国際病院医療の質管理室室長)
13:00~13:10 開会挨拶・緒言
磯 博康(日本学術会議副会長、国立研究開発法人国立国際医療研究センター国際医療協力局グローバルヘルス政策研究センター長)
13:10~14:50 講演(第一部)

①野出 孝一(日本学術会議第二部会員、健康・生活科学委員会・臨床医学委員会合同生活習慣病対策分科会 委員長、佐賀大学医学部医学部長/内科主任教授/循環器内科教授)

②二木 立(日本福祉大学名誉教授)
③岡村 智教(慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教授)
14:50~15:00 休憩
15:00~16:10 講演(第二部)
①吉川 美恵子(日本放送協会(NHK)解説委員室)

②西村 ユミ(日本学術会議第二部会員、健康・生活科学委員会委員長、東京 都立大学健康福祉学部人間健康科学研究科 教授)

16:10~16:55 総合討論(登壇者)
16:55~17:00 統括
山本 晴子(日本学術会議第二部会員、臨床医学委員会委員長、国立循環 器病研究センター理事/データサイエンス部/臨床研究管理部研究振興部長)
 申込み 以下のリンク先よりお申込みください。
参加登録ページへのリンク
 お問い合わせ先 日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当
電話:03-3403-6295
備考 主催:日本学術会議