公開シンポジウム「なぜSDGs? ~資源・材料循環におけるSDGsとカーボンニュートラル~」登壇者プロフィール

岡部 徹 氏 <開会の挨拶>
岡部 徹(東京大学 生産技術研究所 所長・教授、同所 持続型材料エネルギーインテグレーション研究センター 教授 (兼務)、同所 非鉄金属資源循環工学寄付研究部門 (JX 金属寄付ユニット) 特任教授 (兼務)、東京大学大学院 総合文化研究科 附属国際環境学教育機構 教授 (兼務)、東京大学大学院 工学系研究科 課程担当 (マテリアル工学専攻) 教授)

1965 年京都生まれ。京都大学、米国MIT、東北大学を転々とし、2009 年から東京大学生産技術研究所教授。専門分野は、材料化学、環境科学、循環資源工学、レアメタルプロセス工学。35 年以上、一貫してレアメタルの研究に取り組んでいる。“プロセス技術がレアメタルをコモンメタルに変える”ことを夢見て、チタンなどの新製錬技術の開発を行っている。最近は、貴金属、レアアース (希土類金属)、ニオブ、タンタル、レニウムなどのレアメタルの製造プロセスや新規リサイクル技術、環境技術の研究も行っている。

大塚 直 氏 <講師>
大塚 直(早稲田大学 法学部 教授)

1981 年東京大学法学部卒業後、直ちに大学法学部助手、カリフォルニア大学バークレイ校ロースクール客員研究員、学習院大学法学部教授を経て、現在、早稲田大学大学院法務研究科・同法学部教授ならびに東京大学大学院法学政治学研究科講師(環境法)。環境法政策学会理事長、環境情報科学センター理事長、中央環境審議会委員、中央環境審議会地球環境部会長、同保健部会長、経済産業省産業構造審議会臨時委員、国土交通省社会資本整備審議会環境部会臨時委員、東京都環境審議会委員などを歴任。

森口 祐一 氏 <講師>
森口 祐一(国立環境研究所 理事)

京都大学工学部衛生工学科卒業、博士(工学)。国立公害研究所総合解析部研究員、環境庁企画調整局併任、OECD 事務局研修員、国立環境研究所社会環境システム部資源管理研究室長、同循環型社会・廃棄物研究センター長、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授等を経て、2019 年国立環境研究所理事(現職)。2021 年東京大学退職、同名誉教授。日本学術会議連携会員、UNEP 国際資源パネル元メンバー、日本LCA 学会前会長、廃棄物資源循環学会元副会長、経済産業省グリーンイノベーション戦略推進会議委員。専門は環境システム学・都市環境工学。

武尾 伸隆 氏 <講師>
武尾 伸隆(経済産業省 電池産業室 室長)

昭和52 年7 月19 日生まれ、神奈川県出身。早稲田大学理工学部卒業、同大学院理工学研究科修了。ハーバード大学ケネディ行政大学院修士課程修了。平成14 年経済産業省入省、産業技術環境局政策企画委員、大臣官房秘書課政策企画委員、新エネルギー・産業技術総合開発機構欧州事務所長等を経て令和3 年7 月より経済産業省商務情報政策局情報産業課電池産業室長。令和4 年2 月~7 月においては同局情報技術利用促進課長を併任。

森部 昌一 氏 <パネラー>
森部 昌一(株式会社三菱総合研究所 サステナビリティ本部 環境イノベーショングループリーダー)

2006 年3 月早稲田大学理工学部機械工学専攻修了。同年4 月株式会社三菱総合研究所入社。2021 年より同社サステナビリティ本部、環境イノベーショングループリーダー。入社以来、民間事業者、官公庁に対するサーキュラーエコノミー(CE)、資源循環に関するリサーチ・コンサルティング、制度構築・運用支援業務に従事。その他TCFD、ESG 対応等、サステナブル経営に関するリサーチ・コンサルティング業務に従事。

森田 一樹 氏 <パネラー>
森田 一樹(東京大学大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻 教授(日本学術振興会 製鋼第19 委員会 委員長、元 日本鉄鋼協会 副会長、元 日本金属学会 副会長))

1960 年大阪生まれ。1988 年東京大学・大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士)。その後、同助手・助教授、UCLA 博士研究員を経て、2006 年東京大学生産技術研究所教授。2009~2012 年同サステイナブル材料国際研究センター長を歴任し、2013 年より現職。また、2011 年より日本学術会議第三部連携会員。専門は鉄やシリコンを中心とした金属製精錬に関わる高温物理化学である。特に、鉄鋼製精錬プロセスの副生物(スラグ)の有効活用や太陽電池用シリコンの新規精製プロセス開発に関する研究に注力している。

所 千晴 氏 <ファシリテーター>
所 千晴(早稲田大学・東京大学 教授)

2003 年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(博士(工学))。2015 年より早稲田大学教授、2017 年より日本学術会議第三部会員、2021 年よりクロスアポイントメントにて東京大学教授。資源循環のための分離技術、環境対策を専門とする立場からSDGs に関与。2018 年から2022 年には早稲田大学ダイバーシティ推進室長として、多様性社会の観点からも持続可能な社会のあり方を模索した。東京大学生産技術研究所では非鉄金属資源循環工学寄付研究部門にて、2016 年から特任教授としてアウトリーチ活動を担当。最近は特に、資源循環を実現する革新的な分離技術開発研究に注力している。

笹木 圭子 氏 <閉会の挨拶>
笹木 圭子(九州大学大学院 工学研究院 教授)

北海道大学理学部卒業、博士(工学)取得後、ウオータールー大学地球科学科客員准教授、九州大学大学院工学研究院地球資源システム工学部門助教授、准教授を経て、2010 年1 月より現職。2010 年JSPS 最先端・次世代研究開発支援プログラム「ジオミメティクスによる環境材料の創成」などジオミメティクス研究を展開。スタンフォード大学が公表している2020 年World Top 2% Scientists に選ばれる。2022年度資源・素材学会副会長。2019 年より日本学術会議連携会員。