学術フォーラム「ELSIを踏まえた自動運転の社会実装-自動運転の社会実装と次世代モビリティによる社会デザイン-」

 ELSIとは技術イノベーションによって生じる倫理的・法的・社会的な課題を指します。このようなELSI研究は、ヒトゲノム研究のような人間と社会に大きな影響を与える技術イノベーションが生まれた中で登場しました。一方、人工知能などの、生命科学分野以外においても、人間・社会に大きな影響を与える技術イノベーションは生まれてきており、自動車の自動運転技術も、その中の1つと言えます。予防安全技術として進化してきた自動車の自動運転技術は、安全運転を支援するものとして開発されてきました。さらに、技術開発は進み、運転者がいなくても走行が可能なレベル4の自動運転の実現が現実的になってきています。自動運転技術が導入されても事故を完全に排除することが困難と言われる道路交通において、事故時に責任を負う人間主体が不在になることに対しては、十分に倫理的検討がなされ、社会に受容されることが必要です。日本学術会議では、多分野の研究者により、自動運転の在り方を考えてきました。自動運転の社会実装が近くなってきた今、本フォーラムでは、ELSIを踏まえた自動運転の社会実装の在り方を議論します。

イベント概要

日時 2021/12/13(月)13:00~17:30
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも視聴参加いただけます。
定員
参加費 無料
プログラム
総合司会
大倉 典子(第三部会員、芝浦工業大学名誉教授)
13:00-13:10 開会挨拶
菱田 公一(副会長、第三部会員、明治大学知財・研究戦略機構 特任教授)
講演
13:10-13:25 ELSIおよび責任ある研究・イノベーション(RRI)について
小林 傳司(第一部幹事、大阪大学名誉教授、国立研究開発法人科学技術振興機構社会技術研究開発センター長)
資料(PDF形式:749KB)
13:25-13:55 「科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム」の紹介
唐沢 かおり(連携会員、東京大学大学院人文社会系研究科教授)
資料(PDF形式:749KB)
13:55-14:25 茨城県境町におけるNAVYA ARMAを活用したまちづくりについて
橋本 正裕(境町町長)
資料 1(PDF形式:3,628KB)
資料 2(PDF形式:1,565KB)
14:25 休憩
14:35-15:05 自動運転の社会実装の際に議論すべき法的課題
今井 猛嘉(法政大学法科大学院教授)
資料(PDF形式:379KB)
15:05-15:35 自動運転バスの実証実験とELSIを踏まえた社会実装への取り組み
中野 公彦(特任連携会員、東京大学生産技術研究所教授)
資料(PDF形式:1,991KB)
15:35-16:05 「クルマ」と「自動化するクルマ」の社会的受容を考える―高度経済成長期のNHKテレビ番組より―
谷口 綾子(筑波大学教授)
資料(PDF形式:385KB)
16:05 休憩
16:15-17:25 パネルディスカッション「自動運転と未来のモビリティ社会」
モデレータ:
 中野 公彦(前掲)
パネリスト(予定):
 遠藤 薫(連携会員、学習院大学 法学部 教授)
 鎌田 実(連携会員、日本自動車研究所代表理事・研究所長)
 佐治 友基(BOLDLY株式会社代表取締役社長 兼 CEO)
 橋本 正裕(前掲)
 今井 猛嘉(前掲)
 谷口 綾子(前掲)
17:25-17:30 閉会挨拶
永井 正夫(連携会員、東京農工大学名誉教授、自動運転の社会実装と次世代モビリィによる社会デザイン検討委員会委員長)
 申込み 以下の参加登録ページよりお申込み下さい。
参加登録ページ
 お問い合わせ先 日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当 電話:03-3403-6295
備考 主催:日本学術会議
企画:課題別委員会「自動運転の社会実装と次世代モビリティによる社会デザイン検討委員会」
後援:内閣府科学技術・イノベーション推進事務局、文部科学省
協賛(予定):ITS Japan 、応用哲学会、科学基礎論学会、社会情報学会、計測自動制御学会、研究・イノベーション学会、サービス学会、システム情報制御学会、自動車技術会、情報処理学会、人工知能学会、電気学会、電子情報通信学会、日本科学哲学会、日本機械学会、日本感性工学会、日本グループ・ダイナミックス学会、日本社会心理学会、日本心理学会、船舶海洋工学会、日本人間工学会、日本ロボット学会、ヒューマンインタフェース学会