公開シンポジウム「害虫・病原体・雑草に対する作物の耐性強化研究の進展」

 世界的な人口増加や異常気象の中で、食料の安定供給は一層重要な課題となっている。作物に大きな減収をもたらす主要因の一つが種々の病害虫や雑草であるが、それらから作物を防御し生産性を確保するため、作物自体の耐性強化を目指すさまざまな研究が行われている。植物保護科学分科会は、「報告:外来害虫・病原体・雑草による作物生産被害の現状と対策」をまとめ、2023年 6月 23 日に公表されている。今回の公開シンポジウムはそのフォローアップも兼ね、「害虫・病原体・雑草に対する作物の耐性強化研究の進展」というタイトルとした。ここでは、最近の研究成果の講演を基に、各種ペストに対する作物の耐性強化を通した保護について討議し、理解を深める。

イベント概要

開催日時 2023年12月2日(土) 13:00~16:50
開催地 オンライン開催(Zoom)
対象 どなたでも無料で参加いただけます(事前申込制)
プログラム
13:00 開会挨拶
松本 宏(日本学術会議連携会員・筑波大学名誉教授)
13:10~13:45
天然生理活性物質の機能を応用した作物のストレス耐性強化
浅見 忠男(東京大学農学生命科学研究科教授)
座長 松田 一彦 (近畿大学農学部教授)
13:45~14:20
病原体に対する園芸作物の耐性強化の実例と今後の方向性
岩波 徹 (東京農業大学農学部教授)
座長 大里 修一 (明治大学農学部准教授)
14:20~14:55
雑草抑圧力に優れる水稲品種の作出に向けた試み-研究の進捗状況と今後の展望-
浅見 秀則 (国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 西日本農業研究センター 研究員)
座長 小林 浩幸(宇都宮大学雑草管理教育研究センター教授)
14:55~15:10(休憩)
15:10~15:45
ネギハモグリバエ抵抗性ネギ品種の開発と利用に向けて
浦入 千宗(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 野菜花き研究部門野菜花き育種基盤研究領域素材開発グループ研究員)
座長 日本 典秀 (京都大学農学研究科教授)
15:45~16:20
植物-植物コミュニケーションを利用した作物の耐性強化を目指して
米山 香織(埼玉大学理工学研究科准教授)
座長 岡田 憲典(東京大学農学生命科学研究科附属アグロバイオテクノロジー研究センター准教授)
16:20~16:50
総合討論
司会:渡辺 京子 日本学術会議第二部会員・玉川大学農学部教授
16:50 閉会
 申込み 松本宏(以下、問合せ先アドレス)宛、11月25(土)までに氏名、所属または住所、メールアドレスを記載してお申し込みください。
追ってZoomのリンク先をお知らせいたします。
 問合せ先 松本宏 hmatsu*biol.tsukuba.ac.jp(送信の際には*を@に変えてください)
備考 主催:日本学術会議農学委員会、植物保護科学分科会
共催:日本植物保護科学連合