公開シンポジウム「こころの病」の脳科学

 心の健康は自分らしく幸せに生きるために不可欠のものです。超少子高齢社会、経済格差、新型コロナ流行などの影響で、現代社会が抱えるストレスは増加の一途をたどり、精神疾患に苦しむ人の数は増加しています。一方で、SNSなどの情報発信の多様化及び肥大化に伴い、大量の情報が、時に錯綜し、フェイクニュースとして流れる危険性も帯びてきています。そこで、本シンポジウムでは、「こころの病」について、関連する学術領域の専門家に講演をいただき、一般市民からの質疑応答とともに、正しい知識の獲得を目指す脳リテラシ―を向上させるための議論を行います。

※ YouTube公開の予定でしたが、録画の技術的な事情により、公開中止とさせていただきます。講演をお待ちしていらっしゃった方には、心からお詫び申し上げます。 類似の公開イベントは今後、引き続き開催させていただきますので、次回以降の御参加をお待ちしております。

イベント概要

開催日時 2023/8/22(火)13:00-17:25
開催地 日本学術会議講堂(後日、YouTube 配信予定)
対象 どなたでも参加いただけます
定員 (当日先着順)
プログラム
【開会の辞】
日本学術会議連携会員、脳とこころ分科会委員長 高橋 良輔(京都大学教授)
【開会の挨拶】
日本学術会議会長 梶田 隆章(東京大学卓越教授)
日本学術会議第二部部長 武田 洋幸(東京大学副学長)
【演題】
精神疾患を対象とするゲノム医療の現状と方向性:ゲノム医療法の成立を踏まえて
尾崎 紀夫(日本学術会議会員第二部幹事、名古屋大学大学院医学系研究科、特任教授)
シナプス: 神経細胞のつなぎ目が不具合を起こす時
林(高木) 朗子(日本学術会議連携会員、理化学研究所、脳神経科学研究センター、チームリーダー)
人工知能を用いた仮説検証型とデータ駆動型の精神医学研究
高橋 英彦(日本学術会議連携会員、東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科、教授)
注意欠如・多動症(ADHD) -その中核と輪郭
岡田 俊(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所、部長)
自閉症の脳科学
内匠 透(日本学術会議連携会員、神戸大学大学院医学研究科、教授)
うつ病・双極症の脳科学
加藤 忠史(日本学術会議連携会員、順天堂大学大学院医学系研究科、教授)
【総合討論】
座長
古屋敷 智之(日本学術会議第二部会員、神戸大学大学院医学研究科教授)
林(高木)朗子(日本学術会議連携会員、国立研究開発機構理化学研究所脳神経科学研究センターチームリーダー)
指定討論者
池淵 恵美(日本学術会議連携会員、帝京平成大学大学院臨床心理学研究科教授)
北中 淳子(日本学術会議連携会員、慶應義塾大学文学部人文社会学科教授)
大隅 典子(日本学術会議連携会員、東北大学副学長)
影本菜穂子(読売新聞 医療部記者)
家田有美子(株式会社講談社 学芸第二出版部 副部長)
尾崎 紀夫(日本学術会議会員第二部幹事、名古屋大学大学院医学系研究科特任教授)
加藤 忠史 (日本学術会議連携会員、順天堂大学医学部精神医学講座主任教授)
【閉会の挨拶】
日本学術会議第二部会員、神経科学分科会委員長 伊佐 正(京都大学教授)
日本学術会議連携会員、アディクション分科会委員長 池田 和隆 (東京都医学総合研究所、分野長)
 申込み 参加費無料・事前申込不要
 問い合わせ 日本学術会議事務局第二部担当
TEL.03-3403-1091
備考 主催:日本学術会議臨床医学委員会脳とこころ分科会、 基礎医学委員会神経科学分科会、基礎医学委員会・臨床医学委員会合同アディクション分科会
後援:国立研究開発法人日本医療研究開発機構