市民公開講座「~地球温暖化、エネルギー問題と化学熱力学~」

 第26回IUPAC化学熱力学国際会議(International Conference on Chemical Thermodynamics: ICCT-2023)は、国際純正・応用化学連合(IUPAC)の承認のもと国際化学熱力学連合(IACT)が開催母体となり2年に一度開催される化学熱力学分野の最大規模の国際会議です。化学熱力学は、自然科学の基礎要素である熱力学を具体的な物質に応用し、様々な物質の性質とその化学反応を解析すると共に、さらに進んでその制御に応用することを目的とした学術研究になります。物質が関わる自然科学のあらゆる分野の基盤を与えるとともに、新素材の開発やエネルギーの貯蔵、ガス吸着やプラント設計などの応用や工学とも密接に関係しています。さらに環境問題などとも化学熱力学は大きく関係しています。会議では、「持続可能な社会と化学熱力学」をメインテーマとし、溶液、コロイド、生物・生体材料、各種有機・無機材料、実験法・装置開発、熱力学データの構築と利用、環境問題・安全など10のセッションを設け、世界各国から参加する研究者が、幅広い内容の発表や議論を行います。
 会議の開催にあわせ、7/30日(日)午後に、一般向けの市民講座「~地球温暖化、エネルギー問題と化学熱力学~」を開催します。なぜ地球温暖化がおこるのか、その解決へにむけてどのような研究が進められているのか、さらに再生可能エネルギーの利用にむけた様々な試みやそこにむけて化学熱力学がどのように関わっているかを、専門家の講師の先生をお招きし、ご講演頂きます。質疑応答の機会も設ける予定です。会場の関係で定員を設定していますが、オンライン配信等を通して参加できるようもいたします。この講座を通して、環境、エネルギーに関する様々な問題と、熱力学の役割広く発信して行きます。

イベント概要

開催日時 令和5年(2023年)7月30日(日)14:00~16:30
開催地 千里ライフサイエンスセンター
(大阪府豊中市 千里中央駅徒歩4分)
対象 どなたでも参加いただけます。
定員 先着300名
(300名を超えた場合には、オンラインによる同時配信、オンデマンド配信を行う予定です)
プログラム
開会の挨拶
14:00-14:10
齋藤 一弥(筑波大学教授、第26回IUPAC化学熱力学国際会議組織委員長)
講演セッション
司会 : 中澤 康浩 大阪大学教授
14:10-14:50
講演1 地球温暖化のメカニズムとカーボンニュートラル達成に向けた二酸化炭素回収・有効利用・貯留(CCUS)の取り組み
余語 克則(公益財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)化学研究グループ グループリーダー 主席研究員)
15:00-15:40
講演2 再生可能エネルギーの拓く未来社会と熱測定
神本 正行(国立大学法人 弘前大学 世界に発信し、地域と共に創造する特別顧問)
15:50-16:20
パネルディスカッション(質疑応答を受付ます)
閉会の挨拶
中澤 康浩(大阪大学教授、日本熱測定学会会長)
 申込方法 参加費無料・要事前申込
以下のリンク先にある申込フォームより登録
申込フォームへのリンク
あるいは参加申し込み票に記入し受付窓口にFAX送信
FAX: 06-6850-6797 (市民講座担当窓口)
 問い合わせ メールアドレス:icct2023_office(a)chem.sci.osaka-u.ac.jp ※(a)を@にしてお送りください
備考 主催:ICCT2023組織委員会 日本熱測定学会 日本学術会議
共催:大阪大学 理学研究科